「お金がないので、安く家電を購入したいです・・・。それがムリなら分割払いで買いたいのですが・・・」

「引っ越しするにあたって、古くなった家電を買い揃えたいのですが、お金が・・・」

現代社会は家電製品なくしての生活は成り立ちません。

エアコン・冷蔵庫・電子レンジ・掃除機・洗濯機・テレビ・ブルーレイレコーダー・オーディオ・温水洗浄機付きトイレ・パソコン・スマホ・・・・。

必要なものばかりですね。

でも、これらすべてを一気に揃えようものならもう大変・・・。

貯金なんて一気に吹き飛んでしまいます。

そこで便利なのが、分割払い（ショッピングローン）。

まとまったお金がなくても、月々低額の支払いでほしかった家電を手に入れることができます。

その分割払いですが、家電量販店ごとに金利手数料などの条件がちがうんです。

どこでも買っても同じというわけではないんですよ。

商品の金額は同じでも、購入する店舗ごとに総支払い金額が違うんです。

商品は同じなわけですから、どうせなら1円でも安く購入したいですよね・・・。

こんにちは。
お金を学べる情報ポータルサイト『ファイグー』の編集者、喜多沢です。
編集者歴はもう20年以上になります。

この記事をご覧になっているということは、これからまさにちょっとお高めの家電を購入しようとしているのかもしれませんね。

そして、値段が高いからできれば分割払いにしたいと思っているのではないでしょうか。

先ほどお伝えしたとおり、商品は同じでも購入するお店によって支払総額は変わってきます。

お店ごとに商品価格が異なるのはもちろんですが、分割払いの場合は、ショッピングローンの金利手数料も考慮しなければなりません。

つまり、商品価格とショッピングローンの金利手数料をかけ合わせた支払総額がいくらになるのか、計算する必要があるわけです。

いくら商品価格が安くても、金利手数料の高いお店で購入しては本末転倒なんですね。

ということで、今回は編集者歴20年の私こと喜多沢が大手家電量販店5社へ突撃し、それぞれのお店の分割払い（ショッピングローン）の詳細、メリット・デメリットを徹底取材してまいりました。

リアル店舗はもちろん、ネットショッピングの場合もあわせて調査していますよ。

また、クレジットカードの分割払いを検討している方も多いと思います。

そんな方のために、大手クレジットカード15社の分割払い金利手数料を一覧表にまとめています。

また、クレジットカードで分割払いする前に必ず確認しておいてほしいポイントも紹介していますので、こちらもぜひご覧になってくださいね。

私は今年で50歳になるので、1日に何店舗もまわるのは骨が折れました・・・。

ただ、そのかいあって、この記事は家電製品を分割払いするときの心の支えになることマチガイナシ！と自負しております。

それでは本編にまいりましょう！

※
本記事内で紹介する情報は2018年11月現在のものです。また、家電量販店の分割払い（ショッピングローン）に関しては、各支店によって条件や対応が異なる場合もあります。悪しからずご了承くださいませ。

• 目次
• カードなしでも分割払い可能！家電量販店の分割払い（ショッピングローン）
  • 家電量販店の分割払い（ショッピングローン）のメリット・デメリット
  • 大手家電量販店のショッピングローン一覧
    • ヨドバシカメラ
    • ヤマダ電機
    • ビックカメラ
    • ケーズデンキ
    • コジマ
• クレジットカードを持っているなら分割払いを利用する手も
  • クレジットカード分割払いのメリット・デメリット
  • クレジットカードで分割払いする前に確認したいこと
• パソコンを買うならメーカーの直販ローンもあり
  • 大手メーカー直販ローンの金利手数料
• おトクに買いたいなら事前に支払総額をシミュレーションしよう
  • 事前に支払総額をシミュレーションしよう
• まとめ

カードなしでも分割払い可能！家電量販店の分割払い（ショッピングローン）

家電量販店の分割払い（ショッピングローン）のメリット・デメリット

大手の家電量販店は、独自の分割払い制度（ショッピングローン）を展開していることが多いです。

では、家電量販店のショッピングローンにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット「その場で審査完了！すぐにローンを組める」

一番のメリットは、その場で審査してローンを組めるところです。

会社員など安定した収入のある方なら、最短30分程度で審査が完了します。

また、必要書類は運転免許証やパスポートなどの本人確認書類のみ。収入証明書不要のケースが多いです。

デメリット「金利手数料がかかる」

当然ですが、タダで分割払いを利用できるわけではありません。

ショッピングローンを利用する場合は、別途10%前後の金利手数料がかかります。

金利手数料などの計算は非常に複雑なので、下記のようなシミュレーターを使うといいと思います。

一般社団法人日本クレジット協会「手数料計算のシミュレーション」（※1）
https://www.j-credit.or.jp/customer/basis/commission.html

家電量販店によっては「○○回払いまで金利0％」といった無金利キャンペーンを行っているところもあります。

ただ、「適用される商品が限られている」など、条件が狭いことも多いあるので、事前に詳細を確認しておきましょう。

※1
こちらのシミュレーターなら、商品の金額、金利（実質年率）、支払回数を入力するだけで、毎月の支払額、金利手数料総額、支払総額がわかります。ただ、金利（実質年率）は0.5%刻みで選択することになるので、あくまでも目安として使ってみてくださいね。

大手家電量販店のショッピングローン一覧

ここからは、大手家電量販店のショッピングローンを一挙に紹介していきます！

では、各々のショッピングローンについてくわしく紹介していきましょう（エディオン、ジョーシンは、ショッピングローンを実施していなかったので、くわしい説明は割愛しています）。

ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラの場合、実店舗ならショッピングローンを利用できます。

くわしい条件をまとめてみました。

ヨドバシカメラには、残念ながら無金利のキャンペーンはありませんでした。

ヤマダ電機

ヤマダ電機なら、実店舗でもネットショッピングでもショッピングローンを利用できます。

ヤマダ電機の場合、最長60回払いまで無金利のキャンペーンを実施しています。

ただし、対象は一部の指定商品に限られます。現在の対象商品はわずか40点ほど。

ビックカメラ

ビックカメラなら、実店舗でもネットショッピングでもショッピングローンを利用できます。

ビックカメラの場合、最長60回払いまで無金利のキャンペーンを実施しています。

ただし、金額などの条件によって回数が異なるので、よく確認するようにしましょう。

※2
・計15万円以上（税込）・・・最長36回まで無金利
・計10万円以上（税込）・・・最長24回まで無金利
・計 5万円以上（税込）・・・最長12回まで無金利
・計 2万円以上（税込）・・・最長6回まで無金利
・ビックカメラ指定商品・・・最長60回まで無金利
・アウトレット品・展示処分品・・・最長12回まで無金利

ケーズデンキ

ケーズデンキの場合、実店舗ならショッピングローンを利用できます。

ショッピングローンについて、くわしくはケーズデンキのスタッフにたずねてみてください。

指定商品のみ無金利キャンペーンを実施している場合もあるので、そちらについても問い合わせてみましょう。

コジマ

コジマなら、実店舗でもネットショッピングでもショッピングローンを利用できます。

『コジマネット』のショッピングローンなら12回まで無金利で利用できます！

また、期間限定で最大36回払いまで無金利となるキャンペーンも行っています（2019年1月16日まで）。コジマを利用するならぜひ活用したいですね。

クレジットカードを持っているなら分割払いを利用する手も

クレジットカード分割払いのメリット・デメリット

カードの分割払いにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか？

メリット「カードを持ってるならすぐ使える＆どのお店でも利用できる」

すでにカードを持っているなら、申込みや審査なしですぐに分割払いを利用できます。

また、クレジットカードの分割払いに対応していれば、どのお店でも利用できるのが強みです。

家電量販店はもちろん、楽天市場、Amazonなどのショッピングサイトでも利用できます。

デメリット「金利手数料がかかる」

家電量販店のショッピングローン同様に、こちらも金利手数料がかかります。

相場は10%～15%なので、家電量販店のショッピングローンより少し割高ですね。

クレジットカードで分割払いする前に確認したいこと

事前に下記の4点を確認しておきましょう。

• クレジットカードに関して
  • 割賦枠（利用可能額）
  • 支払回数・金利手数料
  • あとから分割払いに変更できるか
• お店に関して
  • クレジットカードの分割払いに対応しているか

お持ちのクレジットカードの割賦枠（利用可能額）を確認しよう

割賦枠とは、分割払いやリボ払いに使える枠のことです。（※3）

基本的にショッピング枠（ショッピングに使える枠）に内包されています。

割賦枠（利用可能額）は、明細書や、カード会社の会員ページから確認できます。

当然ですが、割賦枠（利用可能額）を超える金額の商品は購入できません。

※3
分割払いとリボ払いのちがいについては下記でくわしく解説してます。

リボ払いと分割払い、どっちがお得？嫌われ者のリボ払いはなぜ危険か

リボ払いを計算したらとんでもなく損をしていた事がわかった話

お持ちのクレジットカードの支払回数・金利手数料を確認しよう

大手カード会社の支払回数、金利手数料は次のとおりです。

たとえば、イオンカードで10回払いを利用する場合の金利手数料は12.04%となります。

これらの情報は、各カード会社のホームページでも確認可能です。

あとから分割払いに変更できるか

いったん一括払いで決済し、あとから分割払いに変更できるカード会社もあります。

なかには、カードの分割払い自体利用できないお店もありますが、「あとから分割払いに変更可能」なら問題ありませんね。

あとから分割払いに変更する場合は、会員ページかコールセンターで手続きしてください。

ただし、変更には期限がありますので、できるだけはやめに手続きするようにしましょう。

そのお店はクレジットカードの分割払いに対応しているか？

一部のお店は、クレジットカードの分割払いに対応していないことがあります。

ここで、大手の家電量販店と大手ショッピングサイトについて、「カードでの分割払い可否」を調べてみました。

『◯』のところは基本的に分割払いに対応していますが、カードの種類によっては一部不可のケースもあるので注意してくださいね（詳しくは各社のホームページを確認してください）。

パソコンを買うならメーカーの直販ローンもあり

大手メーカー直販ローンの金利手数料

パソコンを買うなら各メーカーの直販ローンを使う手もあります。

いくつか大手メーカー直販ローンの金利手数料を調べてみました。

各社、期間限定で金利手数料無料キャンペーンを行っているところも多いですよ。

おトクに買いたいなら事前に支払総額をシミュレーションしよう

事前に支払総額をシミュレーションしよう

今回、家電を分割払いで買うさまざまな方法を紹介しましたが、つまるところ、一番おトクな方法がどれなのかを知りたいですよね。

でも、これは一概にいえないんです。

なぜなら、支払総額で比べる必要があるから。

試しに比較してみましょう。

AとBで、1万5,000円の価格差、15%の金利差がありましたが、シミュレーション（※4）の結果、「Aのほうが2,188円オトク」という結果になりました。

これは実際に支払総額をシミュレーションしてみないとわかりませんよね。

※4
下記のシミュレーターでシミュレーションしました。
一般社団法人日本クレジット協会「手数料計算のシミュレーション」
https://www.j-credit.or.jp/customer/basis/commission.html

まとめ

今回のポイントをまとめてみました。

家電量販店の分割払い（ショッピングローン）について

• 最短30分程度で審査が完了
• 10%前後の金利手数料がかかる（無金利キャンペーンを行っているところもあり）

クレジットカードの分割払いについて

• すでにカードを持っているなら、申込みや審査なしですぐに分割払いを利用可能
• クレジットカードの分割払いに対応していれば、どのお店でも利用できる
• 10～15%程度の金利手数料がかかる
• クレジットカードで分割払いする前に確認したいこと
  • カードの割賦枠（利用可能額）
  • カードの支払回数・金利手数料
  • あとから分割払いに変更できるか
  • お店はクレジットカードの分割払いに対応しているか

支払総額をシミュレーションしよう

• 『商品価格』『金利手数料』だけでなく、支払総額を比較する必要がある
• 日本クレジット協会の「手数料計算のシミュレーション」などを利用してシミュレーションしよう

以上、家電製品を分割払いで購入する場合のチェックポイントについてまとめました。

やむをえず分割払いを利用する場合、できれば手数料は安くおさえたいものです。

今回お伝えしたことを参考に、賢くおトクに買い物できるといいですね！