生活保護のメリット・デメリット、義務や制限、ご近所にバレる可能性は?

生活保護を申請したいけど...

欲しいものが買えなくなりそう
肩身が狭くなりそう
人に知られたら恥ずかしい

そんな心配をしていませんか。

経済格差と長引く不況のこの時代。
個人の頑張りだけでは困窮から抜け出しづらくなっているのは事実です。

生活に困ったときに生活保護を受けることは、私たちに等しく与えられた権利です。それでも、生活保護を受けると自分の生活にどのような影響があるのか?

どんなメリットデメリットがあるのかは気になるところだと思います。

そこで今回は、生活保護を受給する際のメリット・デメリットをまとめてみました。ご参考下さい。

生活保護を受けるメリット

  • 1生活するためのお金を受け取れる
    生活保護から支給される保護費は基本的に返さなくていいお金です。必要最低限とはいえ、生活が保障される暮らしができます。これが最大のメリットです。
  • 2日常生活をサポート
    生活保護で受給できるお金は8種類。
    生活扶助、住宅扶助、教育扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助です。日常生活のあらゆる場面で、必要なものがカバーされる仕組みになっています。
    その他、一時扶助(物の購入費用や住宅の維持費、入院時の費用など)があり、一時的な費用が必要なときに、一定の条件をクリアすれば支給されます。
  • 3各種支払いの免除、税金もなし
    生活保護受給中は、公共料金等の支払いが免除されます。免除になるものとして、国民年金保険料、NHK受信料、各種医療に関する費用などがあげられます。また、自治体によっては交通機関の無料パスが配布される場合もあります。

また、保護費には税金がかかりませんので、住民税、所得税などの税金は支払う必要がありません。

生活保護を受けるデメリット~お金にかかわるもの~

  • 1貯金ができない?
    生活保護受給中は、貯金することができません。保護費のなかから貯金するのもダメ、仕事で収入を得ても、そこから貯金することもダメです。収入がある場合保護費が減額されるか、受給の停止や廃止となります。生活保護は生活に必要最低限の金額が支給されるものですから、貯金ができないのが原則なのです。
  • 2借金ができない?
    保護費で借金の返済をすることはできませんので、受給後、新たに借金をすることも認められないことになります。また、各種ローンを組むこともできません。
  • 3車を所有できない?
    自動車など高額なものを購入することができません。自動車の場合、維持費がかかることや、もし事故があれば費用もかかることから所有が制限されているのです。(※地域によっては車の所有が認められる場合があります。)ではパソコンや電化製品などはどうでしょうか。
    生活に必要なものは許可されるのが原則です。パソコンはもはや生活必需品ですので、認められる傾向にありますが、あくまで自治体や担当のケースワーカーの判断にゆだねることになります。
  • 4一時的な収入も返還するの?
    臨時収入などがあれば申告しなければいけません。収入があれば保護費返還の対象となります(返還を免除されるものもあります)。なお、競馬やパチンコで得た賞金は、全額返還の対象となりますので注意が必要です。

生活保護のデメリット~義務や制限~

  • 1収入の申告義務
    生活保護受給中は、毎月の収入状況を申告しなければいけません(収入がなかった場合も申告します)。収入があるのに申告しなかったり、過少申告をすると、保護費の返還を求められたり、受給が廃止されることがあります。
  • 2ケースワーカーの指導に従う義務
    生活保護受給中は、ケースワーカーの指導や指示に従わなければいけません。病気療養中の場合は療養に専念するよう、仕事ができる状態であれば就職するように指導されます。また、生活費の使い方、生活態度についても指示をうけることがあります。指示に従わなければ保護費が減額されたり、受給の停止や廃止になることもあります。ただし、受給者の自由や意思を尊重して指導や指示をしなければならない、と法律で定められていますので、あまり無茶なことを言われる心配はありません。
  • 3住まいの制限
    賃貸住宅に住む場合、家賃は住宅扶助から支給されます。ただし、家賃の上限額が決まっていますので、上限額の範囲内で探すしかありません。広いところに住みたい、便利なところがいい、と思っても妥協が必要になります。
    *引越しをする必要がある場合は、事前に届け出をしなければいけません。引越しが認められれば、引越し費用や敷金などは支給されます(給付金額は各自治体によって異なります)。
  • 4病院の制限
    生活保護受給中は、医療扶助により、自己負担なしで受診することができます。ただし、原則として指定医療機関でなければ受診できません。(救急の場合などは利用できる場合もあります)
  • 5生命保険に加入できなくなる?
    生命保険に加入すること自体は禁止されていませんが、貯蓄が認められていませんので、積立タイプの生命保険への加入はできません。掛け捨てタイプの保険なら認められるのが原則ですが、保護費の中から支払をしなければいけません。
    その分、生活費が減ることになります。また、保険金を受取れば収入とみなされますので返還の対象になります。ちなみに、生活保護では医療扶助を受けることができますので、医療保険については新たに加入する必要性はないものと思われます。

生活保護のデメリット?~人に知られたら恥ずかしい

生活保護受給中は、担当のケースワーカーが定期的に自宅に訪ねてきます。ケースワーカーが地元で顔を知られている人である場合、自分が生活保護を受けていることが周囲にバレてしまうかも...という心配があるかもしれません。

しかし、生活保護を受けていることは重要なプライバシーです。情報が外に漏れないように厳しく管理されていますので、みだりに心配する必要はないでしょう。

まとめ

デメリットの項目の方が多くなりましたが、保護費によって生活が保障されるということは、何よりも大きなメリットになります。

生活保護は生活に困っているなら頼っていい制度。頼らなければいけない制度です。あなたの迷いやためらいが少しでも軽くなればいいですね。

この記事の筆者

佐竹みちこ(仮名)
大学卒業後、金融機関に就職。退職後さまよい続けて現在は行政書士。本職の法律系代書だけでなく、法律・保険・お金・お笑いの分野でライターとしても活動中。

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