これは便利!預金を担保にお金を借りる定期預金担保貸付とは?

あなたの定期預金を担保にして、一時的にお金を借りることができるシステムがあります。それが、定期預金担保貸付です。

しかも、カードローンやフリーローンに比べ、格段に低い金利で借入れすることができます。また新たに審査を受ける必要もありません。

利用条件は、"定期預金を組んでいることだけ"なのです。

急にまとまったお金が必要になったとき、

「普通預金には必要な金額が残っていないから、定期預金を解約するしかない」
「親や兄弟にお金を借りるしかない」
「カードローンやフリーローンを利用するしかない」

このように考える方が多いですが、こんなときこそ定期預金担保貸付を利用してください。

定期預金担保貸付を利用すれば、定期を解約することなくお金を用立てられます。

今回は、定期預金担保貸付のしくみから利用方法、メリット、注意点まで できるだけわかりやすく解説していきます。

すでに定期預金を組んでいる方も、これから組もうと思っている方もぜひ一度目を通してみてください。

  • 目次
  • 定期預金とは?
  • 定期預金担保貸付=定期預金を担保にして銀行からお金を借りること
  • 利用するためには、どこで何をすればいいの?
  • メリットとは?
  • 利用するときに気をつけたい2つのポイント

定期預金とは?

「定期預金担保貸付」の話に入る前に、「定期預金」について簡単に説明しましょう。すでによくご存知の方は読み飛ばしてもらってOKです。

定期預金とは、期間を定めて預け入れる預金のことです。

普通預金より高い金利がつきますが、満期日まで自由に出し入れできません。

定期預金の種類

定期預金は、大きく「通帳式」「証書式」に分けられます(定期預金を開設する際に選択します)。

通帳式

通帳式を選択すると、預金額や満期日が記載された定期預金通帳が発行されます。

通帳式は、通帳がいっぱいになるまで何口でも定期預金を組むことができ、一冊の定期預金通帳で複数の預金が管理できます。

さらに通帳式は、「定期預金通帳」「総合口座通帳」に分けられます。

定期預金通帳は定期預金だけを管理するのに対して、総合口座通帳は普通預金と定期預金をセットで管理できる通帳となっています。

証書式

証書式を選択すると、預金額や満期日が記載された「定期預金証書」が発行されます。

一つの預金につき一枚の証書が発行されるので、その点が通帳式と大きく違いますね。

定期預金担保貸付=定期預金を担保にして銀行からお金を借りること

「定期預金担保貸付」とは、定期預金を担保にして銀行からお金を借りることです。

定期預金担保貸付の担保とは、定期預金そのものです。万一、借りたお金を返せない状況になったら、定期預金を解約して返済することができます。

また、定期預金は原則満期日まで引き出せないことになっていますが、途中で解約して引き出すこともできます。

しかし、定期預金担保貸付を利用している間は、途中解約できません。

定期預金担保貸付の呼び名は各銀行によって異なりますが、基本的な内容はどこも同じです。

例)
三菱東京UFJ銀行の場合 ⇒ 「自動借り入れ」
ゆうちょ銀行の場合 ⇒ 「貯金担保自動貸付」

定期預金担保貸付を利用するためには、どこで何をすればいいの?

定期預金担保貸付の利用方法は、定期預金通帳を使っている場合、総合口座通帳を使っている場合、定期預金証書を使っている場合で異なります。

それぞれ簡単に紹介していきましょう。

定期預金通帳・定期預金証書を使っている場合

借入方法

通帳を銀行に預けて融資を受けます。

銀行窓口に出向かなければならないうえに書類を書いたり、届け印を押したりなど手続きが必要になります。

返済方法

定期預金通帳や定期預金証書を担保にして借入を行った場合は、その都度 返済日や返済回数を決められます。

指定口座に入金しておけば自動引き落としで返済が行われます。

ただし、定期預金の満期日までに返済を完了させる必要があります。

総合口座通帳を使っている場合

借入方法

総合口座の一番の特徴が「貸越」という機能です。総合口座通帳を作ると自動的に付いてきます。

貸越とは、普通預金の残高を超えて引き出し・引落しがあった場合、定期預金の範囲内で自動的に融資してくれる機能のことです。

総合口座では「貸越」=「定期預金担保貸付」となります。

たとえば、総合口座の普通預金に1万円の残高があり、定期預金に5万円の残高がある場合、普通預金から3万円引き出そうとすると、(本来なら1万円しか引き出せません)不足分2万円を自動で貸し付けてくれるので、3万円引き出すことができます。

すると、総合口座の普通預金残高には-20.000、もしくは20.000-とマイナスを付けて記帳されます。

定期預金通帳、定期預金証書の場合と異なり、銀行に出向く必要もいちいち手続きをする必要もありません。手続き的にはとてもラクですね。

返済方法

総合口座通帳を使っている場合、普通預金の残高がマイナスになった時点で借入が発生します。

しかし返済日などは決まっておらず、その後、普通預金口座に入金があった時点で、入金額が返済に充当されます。

たとえば、普通預金の残高が-1万円(1万円借り入れている状態)で、口座に3万円入金した場合、1万円が返済に充てられ、残りの2万円が残高として通帳に記載されます。

残高が0以上になった時点で返済は終了し、マイナスが発生した時点から返済終了までの期間の利息が引き落とされます。

定期預金担保貸付のメリットとは?

定期預金担保貸付にはどのようなメリットがあるのでしょう?

一般の貸付(カードローンなど)とも比べてみました。

借入れまでスピーディー

一般的に銀行で借入を行う場合、『申込⇒審査⇒契約』のような手順を踏む必要があります。

審査や契約手続きに時間がかかりますし、必ずしも審査に通過するとは限りません。

それに比べて定期預金担保貸付は、銀行窓口まで出向く必要はありますが、定期預金通帳もしくは定期預金証書を使っていれば通常 当日中に借入れできます(申込時間によっては翌日になることもあります)。

総合口座通帳を利用している場合は、通帳を作った時点で貸越の契約がなされているので、預金を引き出すのと同じ感覚で借入れできます。

低金利

定期預金担保貸付の金利は、定期預金の約定金利に0.5%加えたもの。

本来 金利は銀行によって多少の差がありますが、この条件(定期預金担保貸付の金利=定期預金の約定金利に0.5%加えたもの)はどこの銀行も同じです。

定期預金の金利は、預け入れる金額や期間によって変動しますが、大手都市銀行を含めた全国平均は約0.025%

つまり、定期預金担保貸付の平均金利は

0.025% + 0.5% = 0.525%

0.525%ということになります。

都市銀行・ゆうちょの定期預金担保貸付

銀行名 金利 限度額 貸付期間
三菱東京
UFJ銀行
定期金利+0.5% 定期預金の90%または200万円のいずれか少ないほう 定期預金の満期日まで
三井住友銀行 定期金利+0.5% 定期預金の90%または200万円のいずれか少ないほう 定期預金の満期日まで
みずほ銀行 定期金利+0.5% 定期預金の90%または200万円のいずれか少ないほう 定期預金の満期日まで
ゆうちょ銀行 定期金利+0.5% 定期預金の90%または300万円のいずれか少ないほう 2年間。ただし定期預金の満期日まで
※ 総合口座の定期預金を自動継続にしていると、貸付期間は制限なし

都市銀行のカードローン・フリーローン

  カードローン フリーローン
銀行名 金利 限度額 貸付期間 名称 金利 限度額 貸付期間
三菱東京UFJ銀行 1.8~14.6% 10~500万円 1年ごとの自動更新 ネットDE多目的ローン 5.475% 300万円 10年以内
三井住友銀行 4.0~14.5% 10~800万円 5年ごとの自動更新 フリーローン
(無担保型)
5.975%(変動) 300万円 10年以内
みずほ銀行 3.5~14.0% 10~1,000万円 1年ごとの自動更新 みずほ銀行多目的ローン 5.875%(変動)
6.90%
(固定)
300万円 7年以内
※ 2014年4月現在

都市銀行のカードローン、フリーローンの金利を見てみると、最低でも4~5%なので、0.525%(定期預金担保貸付の平均金利)がいかに低いかわかりますね。

このように、定期預金担保貸付は、限度額や貸付期間に制約はあるものの、一般的なローンと比べると格段に低い金利でお金を借りることができます。

定期預金を解約しなくて済む

定期預金は、満期までお金を動かさないのが基本です。そして満期日が来ても、ほとんどの場合は自動で継続されます。

「できる限り途中で解約しない」のが、定期預金の約束ごとです。定期預金を途中で解約してしまうと、それで銀行側の印象が悪くなってしまう可能性があります。

定期預金担保貸付を利用すれば、定期預金を解約しないで済みます。

利用するときに気をつけたい2つのポイント

ここまで、定期預金担保貸付の使い方やメリットについて説明してきましたが、利用するうえで気をつけなければならないこともあります。

最後に、「定期預金担保貸付を利用するうえで、どんなところに気をつければいいのか」説明していきたいと思います。

手軽さに注意

低金利で手軽に借入れできる、定期預金担保貸付。

特に総合口座通帳の場合は、預金を引き出す感覚で借りることができます。とても便利ですが、便利さゆえ「お金を借りている」という感覚が麻痺してしまいがちです。

急な出費のとき、残高が不足しているとき、自動で融資してもらえる貸越の制度はとてもありがたいですが、その手軽さに甘えて使いすぎてしまうと、いつの間にか大きなマイナスが...!なんてことになりかねません。

「そのうち返せばいいや」と思っていると、最後は定期預金を解約しなければならない事態になることも考えられます。

手軽だからといって、使いすぎてしまわないよう気をつけましょう。

こまめに記帳をする

総合口座通帳を使っている場合、公共料金やクレジットカードの支払いで普通預金が残高不足になっても、自動的に引き落としが実行されます。

このため、頻繁に記帳をしてしないと、預金残高がマイナスになっていることに気がつかないことがあります。

きちんと記帳をし、普通預金の残高がマイナスになっていればできるだけ早く返済しましょう。

いかがでしたか?

定期預金担保貸付は、あくまで一時的なピンチに対応するための制度だと覚えておきましょう。慢性的に利用するクセがつかないように気をつけなければなりませんね。

この記事の筆者

中沢 祐介(仮名)
1952年生まれ。大学卒業後クレジットカード会社に入社。クレジットカード発行、個人ローンの担当として信用調査に関わる。お金に関する心理を研究し、その結果に基づき個人ローン全般について記事を書いている 。

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