ネットを参考に自分ひとりで過払い請求。交通費まで取り返しました【体験談】

専門家に頼らずに、自身一人で過払い金請求を成功させた体験を語ってくれた鈴木さん

CMなどでよく耳にする「過払い金請求」。

金融業者に払いすぎた利息を、さかのぼって請求できるというものです。

しかし過払い金請求を弁護士に頼むと、数万~数十万円の報酬を支払わなければならないので、請求そのものを諦めてしてしまう人もいるようです。

では弁護士に依頼せずに、過払い金請求を行うことはできるのでしょうか?

今回は専門家に頼らずに、自身一人で過払い金請求を成功させたという男性から話を聞くことができました。

体験者の情報

名前:鈴木 努(仮名)
性別:男性
当時の職業:コンビニのアルバイト
当時の年齢:23歳
借入件数:5件
会社名(借入先):プロミス、アコム、アイフル、武富士、レイク、シンキ、JCBカード
利用時期:2003年~2009年ぐらい 
借金の合計額:150万円
※体験談中に複数社への借入れに関する記述(プロミス等)がありますが、複数社へ申込み、及び利用をしますと状況によって審査に通らないことがあります。

お話をうかがったのはパソコンを使った在宅ワークで生計を立てているという鈴木努さん(仮名)、33歳。

彼はこれまで一度も就職したことがない上に、現在の収入も5万円ほど。

それでいて焦りや卑屈さもまったくなく、世間の枠に囚われずに生きる自由人といった印象の男性です。

彼はかつて多額の借金をアルバイトの給料だけで返済し、その時発生した過払い金も、弁護士に頼らずに一人で請求して取り返したという強者。

今回は鈴木さんに、借金完済までの経緯と、自分一人で過払い金請求をした当時の状況について詳しく聞きました。

ギャンブルで失ったお金はギャンブルで取り戻す

― 初めて借り入れをされたきっかけは?

現在33歳だそうですが、雰囲気は若々しく、大学生?にも見える鈴木さん

実は競馬で結構やらかしてしまって...。

友達にすすめられて始めたのですが、最初は使っても1~2万円だったんです。でも半年後には10~20万円使うようになっていました。

初めてプロミスに申し込んだ日も、かなり負けが込んで、手持ちのお金がなくなってしまったんです。

それで競馬場からの帰り道に渋谷にある無人契約機を利用しました。

― 当時のお仕事や収入は?

コンビニの店員など、いくつかのアルバイトをかけ持ちでやっていました。多い月で30万、最低でも15万円くらいの収入はあったと思います。

一人暮らしをしていたのですが、当時はコンビニの消費期限が過ぎた弁当を貰ったり、節約もしていたので、どうにか生活もできていました。

競馬以外に株もやっていて、そっちは利益もソコソコ出ていたので、100万円くらい貯金もあったんです。

ただ「ギャンブルで失ったお金は、ギャンブルで取り戻そう」と妙な思い込みがあったものだから、貯金には手を付ける気にはならなくて。

だから生活のためと言うより、株や競馬の資金としての借り入れでした。

― 消費者金融を利用することに抵抗はなかった?

テレビのCMの影響でしょうか、たまたま最初に頭に浮かんだ業者がプロミスでした。あまり抵抗もなかったですね。

それに借りたとしても、すぐに返す予定でしたから。

― プロミスの手続きや審査について教えてください。

「どんな仕事をしていて、週に何日働いているのか?」とか、収入について事細かに聞かれたと思います。

借り入れの理由は、レジャーとか遊興費とか、無難な理由を答えました。

他には新潟にある実家の電話番号や、「両親は働いているのか?」なんてことも聞かれましたね。

結局、限度額10万円で審査に通って、早速その10万円を一気に借りました。

金利は25.5%で、今と比べると高いのでしょうが、特に意識していなかったというか、当時は金利を聞いても何とも思わなくて。

利息を払わなければいけないことは分かるけど、具体的に利息がいくらなのかは把握してなかったです。

月々最低でも3千円返済すればいい訳だし、「たいした負担ではない」と高をくくっていました。

株、競馬のために借入れを重ねる

― その後も次々と業者を利用されてるようですが?

プロミスと契約してからは、短いスパンで色々な業者から借り入れを重ねました。

アコム、アイフル、武富士へ申し込みをしたのは、それから1ヶ月も経ってなかったと思います。シンキとレイクも半年以内ですね。

あとはJCBカードのキャッシング枠があったので、そこからも借りました。

― それぞれの金利や限度額は?

当時はまだグレーゾーン金利が適用されていたので、どこも27~28%前後。JCBのキャッシング枠だけは15%でした。

最初の限度額はどこも10万円。でもJCB以外は順調に返している内にどんどん増額されるので、最終的に50万円まで上がりました。

しかも増額の手続きは、無人契約機のボタン一つでできてしまうんですよ。ただし、限度額いっぱいまでは借りませんでしたけどね。

それから武富士だけは、その当時悪い噂が流れていたので。社員の恫喝とか暴力事件とか、テレビでも取り沙汰されましたよね?

だから増額の誘いがあっても断って、最初の10万円を完済したら解約しました。

― 全部、競馬の資金にしたのですか?

僅かな収入で現在も一人暮らしの鈴木さん。それでも「贅沢をしなければ生きていられます」と話してくれました。

当時は100万円くらいまでなら、借金してでもやってみようと思っていました。

でも結局、大きな負けこそありませんでしたが、プラスになるほど大きな勝ちもなくて。

しかもそのうちリーマンショックもあって、株もヤバくなって...。

― 株にはどれくらい投資していたのですか?

自分は99年ごろ、「ミニ株」と呼ばれる時代から株をやっていて、最初のうちは電力会社や通信大手の株を運用していたんです。

調子が良い時には、200万円くらい投資することもありましたね。車を現金買いできるくらい利益もありました。

でもライブドアとか新興のIT企業の株を信用買いするようになった頃から、雲行きが怪しくなって。それで景気が悪くなってくると、結局株の補填のためにも借金をしていましたね。

借りたり返したりの繰り返しでしたが、最終的な借入額は150万円くらいになりました。

無利息サービスが縮小されピンチに

― 返済は順調でしたか?

「自分で過払い金請求するなんてスゴイですね!」と言うと、「いえいえいえ~」とちょっと照れる鈴木さん。

最低額をぼちぼち返済しながら、余裕のある月には10万とか15万とかまとめて返すようにしていました。おおむね順調だったのではないでしょうか?

それに返済のための裏技もあったんです。

当時、シンキには1週間無利息期間があったので、それを利用して返済に充てて、上手い具合に回していました。

この頃はまだ借りたり返したりの繰り返しだったので。

― その後、返済モードに切り替わったのはなぜ?

法律が変わってグレーゾーン金利が撤廃されたせいか、今まで何度も使えたシンキの無利息期間が、「月に1度」しか使えなくなってしまったんです。

だからと言って月々の返済額が減るわけでもなく、急に借金が重くのしかかってきたような気がして。

それでおまとめローンをしようと、オリックスに申し込んだのですが、「アルバイトだから」と断られてしまいました。

結局、車を売るなど財産を削って、返済に充てるしかありませんでした。

― 完済までどれくらいかかりましたか?

最初の借り入れから5~6年はかかったと思います。

当然株も競馬も止めて、アルバイトのシフトをいっぱい入れて、地道に返しましたよ。

延滞も一度もなかったです。やっぱり取立てとかが怖かったんで必死でした。

ただし、ちょうどこの頃「過払い金請求」が話題になり始めていて、自分も「返済が終わったら、請求をして取り返してやろう」と考えていましたけどね(笑)

ネットの知識を頼りに一人で過払い金請求

― その過払い金請求を一人でやったそうですが、難しくありませんでしたか?

「チャンスがあれば就職したいですよ!」冗談混じりに話していた鈴木さん

正直、法律の知識はまったくないので、実際に自分でやったという人の方法をネットで見て、そのまま真似しました!

それでも弁護士なしで、プロミス、アコム、アイフル、レイク、シンキに対しての過払い金請求に成功しましたよ。

まず過払い金請求の訴訟を起こすためには、裁判所に提出する「訴状」や「引き直し計算書」を自分で準備しなくてはいけません。

でもブログには訴状の書き方まで載せられていたので、文面を丸写しにして、数字や日付を書き換えるだけで済みました。

ただ引き直し計算......現行の利息制限法に則って、過去の借金の利息を計算し直すことですけど、それだけは難しかったので、ネットで見つけた引き直し計算を専門に請け負っている業者に依頼をしました。

この業者に消費者金融から取り寄せた取引明細書を送れば、3千円くらいの手数料で「引き直し計算書」を作成してくれるんです。

ですから、たいして自身の手を煩わされることなく、必要な書類を準備することができました。

本当にインターネットがあって良かったです。それまで訴状なんて書いたこともなかったですから。

どの業者も10万円くらいは戻ってきました

― 裁判所ではどのようなことをするのですか?

準備した訴状を出して裁判を起こすのですが、複数の業者に対して起こしたので、10回くらいは裁判所に出向きました

裁判自体は流れ作業というか、自分と同じような立場の人がたくさん来ていて、呼ばれたら前に出るというかんじです。ほとんど機械的な手続きでしたね。

― 業者はどのような対応をしましたか?

あちらはプロだから、けっこう厳しく数字の矛盾点について突っ込まれるんですよ。

ほとんど言いがかりに近いんですが、素人の自分にはそれが分からないから本当にパニックになってしまって。

しかもこちらの訴状が用紙2~3枚なのに対し、あちらの反論の文書は広辞苑くらいの厚さがあるという(笑)。読むだけで大変だから、あれは無言の圧力だったのかもしれませんね。

ただ裁判官がこちらの肩を持ってくれるというか、素人にも分かりやすく説明してくれたり、ある程度フォローしてくれたので助かりました。

― 過払い金請求でどのくらい取り戻しましたか?

半年くらいかかりましたが、1社につき10万円くらい、合計50万円以上は取り戻しましたね。

過払い金請求の裁判の場合は、こちらの要望をすべて飲んでもらうには時間が掛かるから、通常はどこかで妥協してしまうことがほとんどだそうです。

でも自分の場合は最後まで戦って、裁判所までの交通費まで取ってやりましたよ!

でもさすがに懲りたので、それ以降の借り入れはないです。

というよりも、「過払い金請求をしたら今後の借り入れはできないぞ」と、ドスの効いた声で言われて。だから借りようと思っても借りられません(笑)

― 今の生活は?

細々と在宅ワークで稼いでいます。無職と言えば無職なのでしょうが。5万円くらいの稼ぎしかないけど、それでもなんとかやっています。

もちろん縁があれば、就職したいですよ~!

インタビューを終えて

株やギャンブルのために多額の借入れをしつつも、それを自らの努力で完済。さらに過払い金請求も一人で行って、取り返せるものはとことん取り返す...。

現在無職とはいえ、鈴木さんには普通の人には真似できない、隠れた才能があるように思いました。

株や競馬のための借入は絶対にNGですが、彼の行動力には見習うべきものがあります。

鈴木さんのように自力で過払い金請求をすることの最大のメリットは、弁護士費がかからないことです。

弁護士に依頼をすると、着手金・裁判費用・成功報酬などで、最低でも1件あたり3~5万円はかかると言われています。

ただし個人で行うより交渉はスムーズに進み、比較的短い期間で過払い金を回収することができます。

一方、自分で過払い金請求を行った場合、手間と時間がかかり、さらに直接業者と交渉をする難しさもありますが、かかる経費は印紙代と交通費くらいです。

そして鈴木さんのように、自身で過払い金を回収できた人もたくさんいます。

今はインターネット、本などで情報を得ることもできるので、十分な下準備をしてから、過払い金請求に挑まれるのも一つの選択でしょう。

ご自身で過払い金請求をやろうと考えている方は、ぜひ
自分でできる!カンタン過払い金請求法!まずは今の状況を確認する!』こちらを参考にしてみてください。

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