リボ払いは怖いですよ。こんな年まで返済することになるなんて【体験談】

複数のクレジットカードでキャッシングした結果、20年もの間返済に追われる身になってしまった相馬さん

現在、キャッシングの返済方法で主流になっているのが「リボ払い」です。

毎月の負担を減らしたい人にとって、「リボ払い」は都合のいい返済方法です。

しかし「総額を把握しづらい」「返済が長期化し、利息の負担が増える」という、大きなマイナス面を知ったうえで利用することが大切です。

今回は複数の業者でリボ払いを利用した結果、気付けば20年間も返済を続けることになっていたという男性から話を聞くことができました。

体験者の情報

名前:相馬 重則(仮名)
性別:男性
当時の職業:大学生~会社員
当時の年齢:20歳~40歳
借入件数:クレジットカード3件
会社名(借入先):セゾンカード、オリコカード、ジャックスカード
利用時期:1988年ごろ~2008年頃
借金の合計額:およそ150万円

青春はリボ払いで終わった...借金返済に追われた20年

今回お話をうかがったのは相馬重則(仮名)さん、45歳。

とても真面目な印象の男性ですが、20歳から40歳まで借金返済に追われる生活を送ってきたそうです。

今回は初めてキャッシングをしたきっかけと、20年にわたる返済生活の原因になった「リボ払い」について、当時を振り返りながら語っていただきました。

20歳で初めてクレジットカードを作る

― 最初にキャッシングをしたきっかけは?

爽やかで優しい雰囲気の相馬さん

20歳の頃、当時はまだ大学生だったのですが、たまたま訪れた西武百貨店でセゾンカードの入会キャンペーンをやっていたので、なんとなくカードを作りました。

そのカードにキャッシング機能が付いていたので、最初は遊ぶお金のために2~3万円使うだけでした。

実家暮らしでしたし、コンビニやコンサート会場設営など単発のバイトで月に5万円くらい収入があったので、お金に困っていたわけではありません。

でも、それだけでは足りないと感じることも多かったので。

― 金利や枠は?

キャッシング枠の金利は27%もあって、今と比べるとずいぶん高いですけど、そういう時代でした。

キャッシング枠は、学生なのに30万円もありました。

当時は保証人さえいれば、借りることができたんです。私の場合、保証人の欄に母の名前を勝手に書いて、それで審査に通りました。

母への本人確認とかもなかったですね。アルバイトの収入のことも、特に聞かれませんでした。

でもこの頃は、数万円借りる程度で、枠いっぱいまで借りることはありませんでしたが。

失業・家族の入院をきっかけに膨らむ借金

― 30万円をすべて借りてしまったのはなぜでしょうか?

過酷な半生を、落ち着いた静かな声で話してくれた相馬さん

就職して3年目の26歳のとき、バブル崩壊の影響でリストラされてしまったんです。

リストラされる前は責任のある仕事も任されていて、月収も30万円くらいありました。

でもそれが途絶えてしまったので、生活費のためにキャッシングするようになったのです。

あっという間に30万円の枠いっぱいまで借りてしまいました。

しかし「リボ払いだったら、月々の返済もせいぜい1~2万円だから大丈夫だろう」と考えてしまったんです。

― その後、オリコカードにも申し込んだんですね?

オリコカードは、車を買うためにオリコでローンを組んだ時に、自動で付いてきました。

だから自動車ローンの審査と一緒に審査を受けたようなものですね。

キャッシング枠は30万円だったのですが、やはり生活のために借りてしまいました。

しかもこの頃、両親が病で倒れてしまって、医療費の負担も大きかったんです。

自分も貯金を切り崩して、どうにかお金を捻出しようとしたのですが、それでも厳しくて。

― さらにジャックスカードにも申込んだ?

はい。とにかく生活費が足りなくて申込みました。

たしか、セゾンカードとオリコカードの銘柄は「VISA」だったんです。

それでVISA以外の銘柄のカードを作れば、また枠がもらえるのではないかと思って、今度はジャックスカードの銘柄を「マスター」にして申込みました。

すると、ジャックスカードもキャッシング枠として30万円ついてきましたが、これもすぐに使ってしまいましたね。

最終的に医療費が100万円以上に膨れ上がり、実家も手放すことになってしまって。

家を失ってからは、家族でアパートに引っ越したんです。

元金が減らないリボ払い

― その後の返済は順調でしたか?

返済方法はすべてリボ払いにしていました。

毎月の返済額はセゾンと同じように1~2万円くらいでした。

しかし私の就職先がなかなか決まらず、半年~1年くらい失業している状態。

しかも転居先のアパートの家賃も必要だったので、常に家計は火の車でしたね。

月々の負担をおさえられるリボ払いでも、セゾン・オリコ・ジャックスの3社を合計すると月6~7万円返済することにになってしまいます。

それに金利も高いので、元金が一向に減っていかないんですよ。

リボ払いだと返済総額も見えにくいので、いつになったら返済が終わるのか...不安なまま返済を続けていましたね。

― その後、お仕事は見つかったのでしょうか?

実はその頃の自分は精神的に追い詰められていて電車にも乗れないような有様でした。正社員になるのはとうてい無理で...。

1年後にはどうにか外に働きに出られるようになりましたが、派遣の仕事しかありません。

それに特別なスキルを持っているわけでもないので、契約更新が難しく、3ヶ月ごとに仕事が変わるような生活でした。

もちろん月6~7万円返済するのは本当に大変で...。でもこんな生活が2年くらい続きました。

相続で一旦完済、ところが...

― 2000年に、一度完済されているようですが?

実は親戚が亡くなって、いくらか相続があったんです。

それで合計100万円の借金を、一旦すべて完済することができました。

― しかし完済後、またキャッシングをしてしまったようですが?

相変わらず仕事が安定せず、収入が増えなかったので借りました。

5万円の家賃がかなり負担になっていたのです。

しかも幸か不幸か、一度完済させたせいで信用ができたため、すべてのカードのキャッシング枠が50万円まで上がってしまったんです。

それで、再びキャッシングで生活費や家賃をまかなうようになって、数ヶ月のうちに枠いっぱいまで借りてしまいました。

気付けば合計150万円の借金。本当にバカだったと思います。

この時も返済はすべてリボ払いにしていました。しかも返済が苦しくなればまた借りるという自転車操業状態になっていたので、やはりいつまで経っても借金が減りませんでした。

結局、それから8年近く返済を続けることになってしまったのです。

ただし返済に遅れたことは一度もありませんでした。

またもや相続で完済

― 現在も返済を続けられているのですか?

それがまた相続が発生して、2008年に200万円近いお金が入ってきました。

それで再び完済させることができたので、今は借金はありません。でもその頃には自分も40歳になっていました。

― カードは今も手元にあるのですか?

そうですね。カード自体はまだ手元にあります。

ただ時々ネットショッピングに使うくらいで、キャッシング枠を使うつもりはありません。

― 現在、お仕事は順調ですか?

はい、おかげさまで。
35歳くらいまでは派遣の仕事しかできなかったのですが、今は正社員として働いているので、それなりに安定しています。

ただ、余裕のない生活を送ってきたせいで、結婚とかは考えられず、40歳を過ぎた今でも独身です。

よくよく考えると、カードを作ってから20年近く返済に追われてきたんですよね...。

債務整理をしなかったのはなぜ?

― 途中で債務整理を検討しなかったのですか?

「若いころの愚かな自分をさらけ出すのは勇気がいりました」と話す相馬さん。

当時 身近に自己破産した人がいて、できれば自分もそうしたかったんです。

でも、「自己破産するような人は300万円以上の借金があるような人だ」と、どこかで聞いたことがあったので、「自分の場合は金額が中途半端だったから無理だ」と思いこんでいたんです。

結局、債務整理に関する知識がなかったせいで、自己破産する機会を逃してしまったんですね。

※ 自己破産できる金額に決まりはありません。本人の収入によって変わります。

― 過払い金請求はしたのですか?

一応司法書士さんにお願いして、10万円くらいは返ってきました。

当時はちょうどメディアで過払い金請求が取り上げられるようになった時期で、たくさんの司法書士さんがその看板を掲げていました。それで自分も申込んでみたんです。

ところが、どうも担当の司法書士さんがあまり良くなかったみたいで。

過払い金請求は、司法書士からクレジットカード業者に掛け合ってもらうのですが、担当いただいた司法書士は業者の意見を丸呑みしてしまったんです。

業者に「うちは違法な金利は取っていない」と言われたら、簡単に折れてしまったんです。

今思えば、弁護士さんにお願いした方が良かったのかもしれませんが、「150万円未満なら、司法書士さんにお願いするしかない」と思い込んでいたんです。これも自分の知識不足ですね。

※「過払い金請求」は、金額に関係なく誰でも弁護士に依頼することができます。

― 当時を振り返って思うことは?

私の場合、リボ払いしながら延々借入れを続けてしまったのが、一番マズかったのではないかと。

こんなに長い期間返済することになったのですから。

インタビューを終えて

今回の相馬さんのケースでは、失業した時点で借入れではなく、生活保護など行政を頼る方法を検討した方が良かったのかもしれません。

それにしても、「気が付くと40歳になっていた」という彼の半生から、リボ払いの恐ろしさが分かります。

リボ払いは「毎月の返済を少額におさえられる」というメリットがありますが、「返済が長期化する」「利息がかさむ」というデメリットを忘れてはいけません。

しかも相馬さんのように、借りては返し、返しては借り...を続けると、「いつまで経っても元金が減らず、利息だけ払い続ける」状態に陥ってしまうのです。

(リボ払いのデメリットについては、『リボ払いと分割払い、どっちがお得?嫌われ者のリボ払いはなぜ危険か 』こちらの記事でも詳しく紹介しています)

また相馬さんは過払い請求も行いましたが、あれだけ長期間返済を続けたにも関わらず、わずかな額しか返還してもらえませんでした。

相馬さんが言うように、司法書士の力不足も考えられますが、法律事務所の中には、取り返した過払い金を勝手に横領する悪質な事務所もあります。

過払い金請求を考えている方は、事務所選びも慎重に行って下さい。

→債務整理の弁護士事務所を徹底比較。費用、対応地域、実績、顧客対応

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