まさか学費が払えないで自己破産するなんて思ってもみませんでした【体験談】

子供の進学のために、複数の業者から借入れをした体験を語ってくれた高橋さん

子供の教育費は、住宅ローンに次ぐ大きな出費と言われています。

学校の授業料だけでなく、塾や教材費なども含めると、親の負担は長期に及びます。

さらに最近は不況の影響で、学費のためにローンを組んだりキャッシングを利用する家庭も増えているようです。

今回はお子さんの進学のために、複数の業者から借入れをすることになってしまったお母さんからお話をうかがいました。

体験者の情報

名前:高橋 智恵(仮名)
性別:女性
当時の職業:パート
当時の年齢:38歳
借入件数:5件
会社名(借入先):中央出版クレジット、UCSカード、イオンカード、じぶん銀行、セゾンカード
借金の合計額:350万円
利用期間:2006年~2013年

子どもの進学のために多額の借金、最終的には自己破産

今回お話をうかがったのは、高橋智恵(仮名)さん、45歳。

「優しいお母さん」という印象の女性で、現在はコンビニでパートをしながら家計を助けていらっしゃいます。

そんな彼女は苦しい家計の中、娘さんを私立の高校・大学へと進学させるため、複数の業者からキャッシングをしてしまいました。

今回は初めてキャッシングを利用されたきっかけから、最終的に自己破産をされるまでの経緯について、詳しくお話を聞くことができました。

子どもの教材費のためにローンを組む

― 最初にローンを組んだきっかけは?

優しいお母さんという雰囲気の高橋さん

子どもが中学校に進学する時に、中央出版のセールスにすすめられて、115万円もする学習教材をローンで購入しました。

ローンを組んだのは、「中央出版クレジット」という会社です。ローンの金利は12%。

教育系だからといって低いということはなかったですね。

申し込んでからしばらくすると、中学校3年分のテキストや辞書がまとめて送られてきました。

残りの高校生の分は、高校入学時に、やはり3年分の教材が送られてきましたね。

他にも週に一度プリントを提出すると、FAXや電話で直接先生の指導を受けられるというシステムがあったのですが、利用するには学習塾の月謝のように毎月8,000円を別途 払う必要がありました。

ですから、ローン返済の1万3,000円と合わせると、月の支払いは合計で2万円くらいになります。

正直高いとは思いましたが、娘の勉強のことが心配で...。

私自身もコンビニのパートで、月に9万円くらいの収入はあったので、その中から支払っていました。

夫の休職をきっかけにキャッシング

― その後キャッシングを利用するようになったのは、どういうきっかけですか?

主人が体調を壊して、ひと月くらい入院した時があって、その間の生活費のためです。

退院してもすぐに仕事復帰はできなくて、結局2ヶ月近く休むことになったので。

その間、夫の会社からは、いつもの給料の半分の10万円が出たのですが、月6万円の住宅ローンの支払いもあるし、それだけでは生活費を賄うことができませんでした。

― その際利用した業者は?

UCSカードとイオンカードで、カードの名義は私です。どちらもクレジットカードで、最初からキャッシング枠がついていました。

カード自体は以前から持っていて、たまに買い物に使うくらいだったのですが、この時に初めてキャッシング枠を使うようになりました。

両方とも限度額は30万円で、金利は確か14~15%くらいだったと思います。

このカードから、足りない生活費を少しずつ借りるようになったんです。

― カードの返済は順調でしたか?

UCSカードとイオンカードには、それぞれ月1万円ずつ返済していましたが、そのうち借入れが返済を上回るようになっていました。

そして、娘が中学を卒業する頃にはどちらも限度額いっぱいになってしまったんです。

娘の高校入学後、さらに家計が苦しくなる

― 娘さんは私立高校に進学されたんですね?

朝早くから夕方まで、コンビニで働いているという高橋さん

娘は中学卒業後、推薦で私立の高校に進学することになったのですが、学費が毎月4万円かかるんです。

そして相変わらず、教材ローンの返済に2万円、USCカードとイオンカードの返済が1万円ずつあります。

結局、私のパート代から、すべて合わせて8万円くらいの支払いをしなければなりませんでした。

それだけでもカツカツなのに、この頃25万円くらいあった主人のお給料が、20万円に下がってしまって。またどうにかしてお金を工面する必要が出てきました。

― どちらで借りましたか?

また私の名前で、じぶん銀行のカードローンに新しく申し込みました。

私はauの携帯を使っているのですが、auからのメールで、じぶん銀行のカードローンの案内が送られてきたんです。それでインターネットで申し込んでみました。

― じぶん銀行への申し込みでは、どんな手続きをしましたか?

まず、ホームページの入力フォームから、名前、住所、勤め先、収入と勤続年数を入力して送信しました。

すると、3日後に本人確認の電話があり、さらにその1週間後にメールで「口座の開設ができます。キャッシングできます」という連絡がきました。

金利は14%くらい。限度額は自分で設定できたので、30万円にしました。この借入れを、他の返済に充てるようになったんです。

娘が私立大学に進学、さらに膨らむ借金

― 娘さんは大学にストレートで入ったんですね?

「入学の度にお金がかかりますよねぇ」と、苦笑いしていた高橋さん

はい、娘は私立の大学に進学しました。もちろん入学時にまたお金がかかります。

入学金はそれまで積み立てていた学資保険でどうにかなったのですが、教材費も必要ですし、前期の学費だけで50万円もしたんです。

それで学内の奨学金を申請してみたら、それは通らなくて。

ただ今は色々な事情を抱えている家庭も多いから、大学の学費は分割払いができるんです。もちろんこの分割払いに利息はかかりません(笑)

ですから前期分50万円を6ヶ月に分けてもらって、毎月10万円ずつどうにか支払いました。

それでそのお金を用意するために、今度はセゾンカードのキャッシングを利用しました。

― セゾンカードは新たに申し込んだのですか?

終始、柔らかい雰囲気の高橋さん

セゾンカードはもともと所持していました。

セゾンカードはゆうちょと提携していて、以前ゆうちょ銀行の口座を作った時に、セゾンカードも作ることができたんです。

それで時々カードローンの案内が届いていたので、今回利用することを思いつきました。

キャッシング枠は30万円で、金利は14~15%です(※ 現在、セゾンカードとゆうちょの提携は終了しています)。

ちなみに後期の学費は、主人の名義で教育ローンを組むことができたので、それで支払うことができました。

でも私の方はこれでさらに借金が膨らみ、月々の返済が全部で10万円を超えてしまいました。

教育ローンの審査が通らない...債務整理を決意

― 債務整理を決意したのはどういうきっかけですか?

今年の春、2年目の前期の学費のために、新たな教育ローンに夫が申し込んでみたのですが、今度は審査に通らなかったんです。

他にも住宅ローンや車のローンもあるし、主人の収入ではそれ以上借りることは無理だったんでしょうね。

私もすでに5社からの借入れがあります。もうこれ以上は難しいと思い、「債務整理できたら」と考えるようになりました。

それで娘が2年生に進級する少し前、今年(2013年)の3月に、主人には内緒で法テラスに相談に行きました。実は主人は、私がこれまでしてきた借金のことを知らないんですよ(笑)

― 最終的には自己破産されたそうですね?

法テラスで紹介された弁護士さんに依頼をした時、最初は「任意整理」を希望していました。

しかし「月々の支払いが本当に苦しいし、かといって仕事の掛け持ちも難しい」と話したところ、自己破産をすすめられました。

それからはスムーズで、相談をしてから3ヶ月後ぐらいには決着がつきました。

それで中央出版のローンもクレジットカード4社のキャッシングも、全部免責になったんです。

― 弁護士費用はどれくらいかかりましたか?

弁護士報酬は9万円で、それを月々1万円ずつの9回払いにしてもらいました。

以前はお給料のほとんどを返済に充てていたので、それに比べたら本当に楽になりました。

― 自己破産してみて、いかがでしょうか?

自己破産したので、もうキャッシングもできないし、クレジットカードも作れません。

でもクレジットカードを持てないことに、特に不便は感じていませんし、いざとなれば主人のカードを使うこともできますから。ただ、自己破産をしたことは、未だに主人に内緒なんですけどね(笑)

現在は家族で協力して学費を支払っている

― キャッシングを利用した感想は?

キャッシングって、借りた時は本当に助かるのですが、今振り返ってみれば悪いことのほうが多かったように思います。

「どうやって払おう」とお金のことばかりを考えている時期は、本当に大変でしたね。

― 現在はどうやって娘さんの学費を支払っているのですか?

主人と私の収入と、さらに娘のアルバイト代からもいくらか出してもらって、家族で協力して支払っています。

だいたい月に8万円くらい支払わなければならないのでかなりの負担ですが、以前のように借金の返済がないので、なんとか支払うことができています。

また次の春に教育ローンの受付があるので、来年の学費については、それに通ればいいなと思っているところです。

インタビューを終えて

大学卒業まで、教育費がトータル1,000万円以上かかるといわれている時代。

しかも少子化のため、私立大学の学費は、近年さらに値上がりしています。学費が払えず、大学を中退せざるを得ない人も増えているようです。

高橋さんは、娘さんの大学入学時、奨学金が通らなかったために、教育ローンやキャッシングを利用しました。しかし奨学金は学内のもの、日本学生支援機構のもの以外にもいろいろな種類があります。

民間団体や地方自治体でも奨学金制度が設けられているので、調べてみるといいでしょう。

さまざまな奨学金制度については、『【保存版】奨学金制度を徹底解説。これだけは申込み前に知っておこう!』 でも詳しく紹介しています。是非参考にしてみてください。

ただし、教育ローンも奨学金も、結局は借金です。金利もかかりますし、滞納すればペナルティも生じます。

利用する際は、慎重に返済計画を立てる必要があります。

→債務整理の弁護士事務所を徹底比較。費用、対応地域、実績、顧客対応

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