借金をおまとめして損する場合もある?シュミレーションで徹底検証!

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今回は、「借金をまとめると、返済期間や返済総額はどう変わる?」を実際に数字でシュミレーションしてみました。

「おまとめローンを組んだほうがいい場合(おまとめローンを組んだほうが総支払額が安くなる)」と「おまとめローンを組まないほうがいい場合(おまとめローンを組んだほうが総支払額が高くなる)」について検証していきたいと思います。

【この記事を最初からご覧になりたい場合は、『おまとめローンは本当に得か?大手12社の利息総額を比較してわかったこと』からご覧ください。】

借金をまとめると、返済期間や返済総額はどう変わる?

おまとめローンを利用する前と後でどのような変化があるのでしょうか?

まず、複数社から借入をしている場合で返済総額や返済期間がどのくらいになるか見てみましょう。(借金をまとめずに返済していく場合)

今回は3社から合計100万円を借り入れているという設定で計算してみました。

おまとめローンなしの場合

会社名 借入額 実質年率 毎月返済額 返済期間 返済総額
A社 300,000円 18.0% 20,000円 18ヶ月 341,716円
B社 500,000円 17.0% 30,000円 20ヶ月 573,177円
C社 200,000円 14.8% 10,000円 24ヶ月 230,550円
合計 1,000,000円 60,000円 1,145,443円

毎月一定額のペースで返済していくとすると、完済までは最長で2年、利息だけで合計14万円以上も支払わなければなりません。会社ごとで返済日も違いますし、これでは支払い管理も大変ですね。

これらの借金をおまとめローンでまとめると、どうなるのでしょうか?まず、返済日が月に1回になりますので、管理はしやすくなりますね^^

そして、肝心の金利ですが、どのくらい減らすことができるのでしょうか?また、どのくらい返済期間を短くできるのでしょうか?

実際におまとめローンで借金をまとめた場合についてシミュレーションしてみましょう。ここでは一例として、イオン銀行が提供しているフリーローンを利用した場合で検証していきます。

毎月の返済額を6万円で統一した場合でシミュレーションしてみます。これは、「おまとめローンなしの場合」で仮定した毎月の返済額と同じ金額です。

おまとめローンありの場合(イオン銀行 返済額:60,000円)

商品名 実質年率 毎月返済額 返済期間 返済総額
イオン
メンバーズローン
8.8% 60,000円 18ヶ月 1,069,473円
イオン
メンバーズローン
9.8% 60,000円 18ヶ月 1,078,126円
ネットフリーローン 4.8% 60,000円 18ヶ月 1,036,450円
ネットフリーローン 13.5% 60,000円 19ヶ月 1,111,917円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0% 60,000円 18ヶ月~24ヶ月 1,145,443円

返済総額はおまとめローンを利用しない場合よりも3万円~10万円ほど少なくて済みそうですね。しかも完済までの期間も短くなります。

毎月の返済額に負担を感じる場合は返済期間を延ばせば減らすことができます。(イオン銀行では最高8年まで可能です。)

ただし、返済期間が延びるとそれに比例して返済総額は増えますので注意が必要です。例えば毎月の返済額を20,000円とした場合はどうなるでしょうか。

おまとめローンありの場合(イオン銀行 返済額:20,000円)

商品名 実質年率 毎月返済額 返済期間 返済総額
イオン
メンバーズローン
8.8% 20,000円 63ヶ月 1,250,000円前後
イオン
メンバーズローン
9.8% 20,000円 65ヶ月 1,284,851円
ネットフリーローン 4.8% 20,000円 56ヶ月 1,116,057円
ネットフリーローン 13.5% 20,000円 74ヶ月 1,466,643円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0% 60,000円 18ヶ月~24ヶ月 1,145,443円

なんと、4つのコースのうち3つのコースでおまとめする前よりも返済総額が多くなってしまいます。

毎月の負担額を抑えたいのか、それとも早期に完済して返済総額を減らしたいのか、申し込む前にしっかりと考えておく必要があります。

イオン銀行のホームページには返済額のシミュレーションができるページも用意されていますので、そういったものを活用するといいでしょう。

次に、オリックス カードレスVIP(オリックス・クレジットの「VIPフリーローン」)を利用した場合で検証していきます。

オリックス・クレジットはオリックスグループと三井住友フィナンシャルグループにそれぞれ属する消費者金融会社です。主に個人向けの金融サービス提供を事業としています。

「VIP フリーローン」(実質年率3.5%~14.5%)の契約にはリボルビング契約と証書貸付契約の2種類があり、月々の返済方法(返済金額)が異なります。

リボルビング契約の場合は元利込定額返済、つまり利息も含めた定額を毎月支払っていく方法です。

例えば毎月6万円ずつ支払っていくと決めておくとすると、その6万円の中に元金と利息が含まれるという支払い方式です。

一方、証書貸付契約の場合は元利金等返済、つまり元金と利息の合計が、返済開始から決められた期間の終了まで均等になる支払い方法です。

例えば100万円を実質年率3.5%、期間2年で借入れすると仮定した場合は、月々の返済額は43,202円(元金+利息)となります。

また、証書貸付契約の場合は印紙が必要ですので印紙代が別途発生します。

毎月の返済額を6万円で統一した場合と返済期間を24ヶ月(2年)とした場合でシミュレーションしてみます。

おまとめローンありの場合(オリックス・クレジット 毎月返済額:60,000円)

商品名 実質年率 毎月返済額 返済期間 返済総額
VIPフリーローン
(リボルビング)
3.5% 60,000円 18ヶ月 1,026,238円
VIPフリーローン
(リボルビング)
14.5% 60,000円 19ヶ月 1,121,494円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0% 60,000円 18ヶ月~24ヶ月 1,145,443円

おまとめローンありの場合(オリックス・クレジット 返済期間:24ヶ月)

商品名 実質年率 返済期間 毎月返済額 返済総額
VIPフリーローン
(証書貸付)
3.5% 24ヶ月 43,202円 1,036,865円
VIPフリーローン
(証書貸付)
14.5% 24ヶ月 48,249円 1,157,986円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0% 18ヶ月~24ヶ月 60,000円 1,145,443円

まず、(おまとめローンを利用しない場合と同じ)毎月6万円ずつ返済していく場合はどちらも完済までの期間が短くなり、返済総額が2~12万円も少なくて済みます。

一方、24ヶ月で完済する計画で月々返済していくと毎月の返済額負担は1万円ほど軽くなりますが、実質年率14.5%での借入れの場合は返済総額が1万円ほど増えてしまいます。

次に、毎月の返済額を2万円にした場合と、返済期間を48ヶ月(4年)にした場合を検証します。

おまとめローンありの場合(オリックス・クレジット 毎月返済額:20,000円)

商品名実質年率毎月返済額返済期間返済総額
VIPフリーローン
(リボルビング)
3.5%20,000円55ヶ月1,081,178円
VIPフリーローン
(リボルビング)
14.5%20,000円77ヶ月1,529,544円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0%60,000円18ヶ月~24ヶ月1,145,443円

おまとめローンありの場合(オリックス・クレジット 返済期間:48ヶ月)

商品名 実質年率 返済期間 毎月返済額 返済総額
VIPフリーローン
(証書貸付)
3.5% 48ヶ月 22,356円 1,073,088円
VIPフリーローン
(証書貸付)
14.5% 48ヶ月 27,577円 1,323,741円
(参考)
おまとめローンなしの場合
14.8%~18.0% 18ヶ月~24ヶ月 60,000円 1,145,443円

実質年率14.5%で月々2万円の返済を続けていくと、なんと支払い利息が50万円を超えてしまいます。おまとめローンなしの場合よりもかなり大きな負担となるのがわかりますね。

また、48ヶ月(4年)で完済を目指すスケジュールで支払っていくとしても利息が30万円を超えており、やはり返済総額は借り換え前よりも多くなってしまいます。

ここまでイオン銀行とオリックス・クレジットのおまとめローンを使って借り換えをした場合のシミュレーションを行いましたが、イメージはつかめたでしょうか?

もちろん他にもおまとめローンを取り扱っている金融機関は多くあるので、いくつか候補をしぼったらそれらの中でシミュレーションを行い、結果を比較してみましょう。

実質年率については、契約が成立しないとはっきりわからないところのもあるので、あらかじめ色々な利率で試しておきましょう。

確認しておくべき主なポイントは1毎月の返済額 2返済期間 3返済総額 です。

これらの各ポイントは相互に影響しあうものです。毎月の返済額が減ればその分、返済期間は長くなり返済総額は増加します。

おまとめローンは複数の借入れをまとめるものですので借入れ金額も大きく、返済も長期に及ぶことがあります。

あなたの今後の生活資金にも関わることでもありますので慎重に、毎月の収支のバランスを考慮した上で、あなた自身に一番合ったおまとめローンを選ぶことを目指していきましょう。

最後に、別のページでおまとめローンの実際の流れを解説していますので、こちらもよろしければぜひ。

この記事の筆者情報は只今準備中です。

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