更新日:2020/01/06
キャッシング一本化の長所・短所から考えるホントにお得な一本化とは
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借金を一本化することで、「金利が安くなる」「返済が月1回で済む」などの効果を期待できます。
しかし、一本化をした人の全員がおまとめに成功しているかというと、そうではありません。
良いところもあれば、悪いところもあります。
そこで今回は、実際に借換えを行った6名の体験者に話を聞きました。
借金を一本化したため、かえって損することになった体験者たちの話をもとに、一本化を成功させるためのポイントを紹介していきます。
これから借換えを検討される方には、後々損しないためにもご覧になってくださいね。
この記事の編集者情報
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田中 靖子私が編集者です!
編集・ライター歴20年。読み手にわかりやすく、正確・誠実に情報を伝えることをモットーにしています。ファイグーでは読み手が求める情報をいかに適切に把握し、発信できるかを日々模索中。ささやかでも生活に役立つヒントをお届けできたら幸いです!現在は保育士とのダブルワーク中。高校球児の母。朝5時起きで白飯大盛弁当づくりが日課です。
そもそも借金の一本化とは?
「借金を一本化する」とは、具体的にどういうことなのでしょうか?
一本化の体験者である青木さん(仮名)の例を見てみましょう。
青木さんは、下記の3社からの借金を抱えていました。
借入先 | 借入残高 | 金利 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
DCカード (キャッシング枠) |
92万円 | 12% | 2万円 |
セゾンカード (キャッシング枠) |
8万円 | 18% | 1万円 |
プロミス | 70万円 | 15% | 1万8,000円 |
合計 | 170万円 | - | 4万8,000円 |
このうちのプロミスから、「借金一本化」の案内があった青木さんは、思いっきって一本化することに。
プロミスから追加で100万円を借入れ、DCカードとセゾンカードの分(合計100万円)を完済しました。
借入先 | 借入残高 | 金利 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
プロミス | 170万円 | 11.5% | 3万9,000円 |
結果的にプロミスからの借金は170万円になりました。
青木さんは、今後プロミスにのみ返済していくことになります。
1社から1社に借り換えるケースもある
一方、1社からの借金を別の業者で借り換えるケースもあります。
田村さん(仮名)のケースを見てみましょう。
借入れ先 | 借入残高 | 金利 | 返済額 | |
---|---|---|---|---|
借換え前 | オリコカード | 50万円 | 18% | 3万円 |
借換え後 | 某大手グループ銀行のカードローン | 50万円 | 14% | 3万円 |
田村さんは、某大手グループ銀行のカードローンから50万円を借入れ、そのお金でオリコカードの借金を完済。
それ以降は、某大手グループ銀行のカードローンに返済していくことになります。
体験者が教える一本化のメリット
まずは、一本化や借り換えのメリットを検証してみましょう。
今回は、借換え体験者の青木さん、加藤さん、斉藤さん、田村さん、浜田さん、前田さん(いずれも仮名)にお話をうかがいました。
毎月の返済回数を減らせる
複数社からの借入れがあると、月に何度も返済しなければなりません。
手間がかかりますし管理も大変ですよね。
そこで、借金を一本化すれば、毎月の返済回数を減らすことができます。
今回の体験者6名のうち、複数の借金を一本化したのは青木さんと加藤さんです(※1)。
2人の返済回数(月間)は、どのように変わったのでしょうか。
体験者 | 借入れ先 | 返済回数(月間) | ||
---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | |
青木さん |
|
プロミス | 3 | 1 |
加藤さん |
|
東京スター銀行スターワンバンクローン | 6 | 1 |
2人とも、月々の返済回数を1回に減らすことができました。
※1
斉藤さん、田村さん、前田さんは1社から1社に借換えています。
毎月の返済負担を減らせる
青木さん、加藤さん、田村さんは、「月々の返済額が減る」ことを期待して借換えしたそうです。
では、その3名の毎月の返済額は、借換え前後でどのように変わったのでしょうか?
※下の表は右にスクロールすることができます。
体験者 |
---|
青木さん |
加藤さん |
田村さん |
借入れ先 | 借入残高 | 月々の返済額(合計) | |||
---|---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 | |
|
プロミス | 170万円 | 4万8,000円 | 3万9,000円 | -9,000円 |
|
東京スター銀行スターワンバンクローン | 200万円 | 9万3,000円 | 4万円 | -5万3,000円 |
オリコカード | 某大手グループ銀行のカードローン | 50万円 | 3万円 | 3万円 | 0 |
青木さんと加藤さんの返済額は下がりましたが、田村さんは変わらないままでしたね。
基本的に、複数の借入れを一本化すると、月々の返済額(合計)は下がることが多いです。
一方、1社からの借入れを他社へ借換える場合は、返済額が下がらないこともあるので、注意してください。
また、「毎月の返済額が下がる=借換え成功」とは限りません。
その点も注意が必要です。
詳しくは「実は損?一本化のデメリット」のところで説明します。
金利が下がる
今回の借換え体験者6名は、皆さん借換えによって金利を下げたいと思っていました。
実際に借り換えてみて、金利は下がったのでしょうか?
※下の表は右にスクロールすることができます。
体験者 |
---|
青木さん |
加藤さん |
斉藤さん |
田村さん |
浜田さん |
前田さん |
借入れ先 | 借入残高 | 金利 | |||
---|---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | 差 | |
|
プロミス | 170万円 | 約13.5% (加重平均金利) |
11.5% | -2% |
|
東京スター銀行スターワンバンクローン | 200万円 | 約13.2% (加重平均金利) |
12% | -1.2% |
スルガ銀行カードローン | ネット専業のR銀行カードローン | 300万円 | 13.8% | 8.5% | -5.3% |
オリコカード | 某大手グループ銀行のカードローン | 50万円 | 18% | 14% | -4% |
イオンクレジット |
|
70万円 | 15% | 約14.7% (加重平均金利) |
-0.3% |
アイフル | 琉球銀行沖縄大好き来店不要型カードローン | 50万円 | 18% | 13% | -5% |
※加重平均金利については後ほど詳しく説明します。
個人差はありますが、皆さん金利を下げることに成功しています。
斉藤さん、前田さんにいたっては、5%以上の金利減に成功していますね。
ただし、「金利が下がる=借換え成功」とは限らないので注意してください。
この点についても、「実は損?一本化のデメリット」で詳しく説明します。
支払う利息を減らせる
借換えにより利息の総額を減らせたのは青木さん、斉藤さん、田村さんです。
※下の表は右にスクロールすることができます。
体験者 |
---|
青木さん |
斉藤さん |
田村さん |
借入残高 | 金利 | 毎月の返済額の合計 | 利息総額 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 差 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 | |
170万円 | 約13.5% (加重平均金利) |
11.5% | -2% | 4万8,000円 | 3万9,000円 | -9,000 円 | 58万9,010円 | 51万1,471円 | -7万7,539円 |
300万円 | 13.8% | 8.5% | -5.3% | 6万円 | 4万円 | -2万円 | 148万9,956円 | 129万3,781円 | -19万6,175円 |
50万円 | 18% | 14% | -4% | 3万円 | 3万円 | 0 | 7万9,706円 | 5万9,272円 | -2万434円 |
青木さんは7万円以上、田村さんは2万円以上、斉藤さんにいたっては19万円以上の利息を節約しています。
3人とも、金利が大きく下がっていますからね。
ただし、青木さんと斉藤さんは、借換え前より毎月の返済額が減っています。
毎月の返済額が減ると、かえって利息総額が大きくなることもあるので注意してください。
このことについても、次の「実は損?一本化のデメリット」で詳しく解説します。
実は損?一本化のデメリット
一本化や借換えをすれば、必ず得するわけではありません。
実は、大きな損をしてしまうことがあります。
こちらも実体験から検証していきましょう。
支払う利息が増えてしまう
借換え前に比べて、支払う利息の総額が増えてしまうことがあります。
今回の6名のなかでは、加藤さんがその典型例ですね。
※下の表は右にスクロールすることができます。
体験者 |
---|
加藤さん |
借入残高 | 金利 | 毎月の返済額の合計 | 利息総額 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 差 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 | |
200万円 | 13.2% (加重平均金利) |
12% | -1.2% | 9万3,000円 | 4万円 | -5万3,000円 | 40万129円 | 78万6,428円 | +38万6,299円 |
加藤さんの場合、借換え後の利息が38万円も増えてしまいました。
しかし、借換え前より金利は1.2%下がっています。
どうして利息が増えてしまったのでしょうか?
原因は、毎月の返済額にあります。
毎月の返済額が減ると、その分利息が増えてしまうのです。
加藤さんの場合、毎月の返済額を5万3,000円も下げてしまいました。
こうなると、金利1.2%減が台無しです。
毎月の返済額を下げる場合は、「返済額をいくら下げると利息が増えるのか」を見極めないとなりません。
金利12%で200万円を返済していくと、月々の返済額によって、利息は下記のように変わります。
借入残高 | 金利 | 月々の返済額 | 利息総額 | 借換え前の 利息総額との差額 |
---|---|---|---|---|
200万円 | 12% | 9万円 | 27万3,194円 | -12万6,935円 |
8万5,000円 | 29万1,630円 | -10万8,499円 | ||
8万円 | 31万2,960円 | -8万7,169円 | ||
7万5,000円 | 33万7,808円 | -6万2,321円 | ||
7万円 | 36万7,097円 | -3万3,032円 | ||
6万5,000円 | 40万2,133円 | +2,004円 |
加藤さんの場合、月々の返済額を6万5,000円以下にしてしまうと、借換え前より利息が多くなってしまうのです。
かえって借金が増えてしまうリスク
浜田さんと前田さんは、借換え前より借金を増やしてしまいました。
これは、一番やってはならない失敗です。
体験者 | 借換え前 | 借換え後 | ||
---|---|---|---|---|
借入先 | 借入残高 | 借入先 | 借入残高 | |
浜田さん | イオンクレジット | 30万円 | イオンクレジット | 20万円 |
広島銀行ハローローンワイド | 50万円 | |||
前田さん | アイフル | 9万6,000円 | 琉球銀行沖縄大好き来店不要型カードローン | 50万円 |
借換え前より40万円も借金が増えた浜田さん
浜田さんは、イオンクレジットの借金30万円を借換えるために広島銀行のカードローンに申込み、そこで50万円の利用限度額を設定されました。
本来なら、50万円のうち30万円だけ借りて イオンクレジットの返済にあてるべきでしたが、浜田さんは50万円満額借りてしまいます。
しかも、イオンクレジットの返済にあてたのはたったの10万円。
残りの40万円はすべて別のことに使ってしまいました。
その結果、借換え後の残高は70万円となり、借換え前にくらべて40万円も増えてしまったのです。
借換え前にくらべて40万円も借金が増えた前田さん
前田さんは、アイフルでの借金9万6,000円を借換えるために琉球銀行のカードローンに申込みました。
審査の結果、50万円の利用限度額を設定されたので、前田さんはすぐ9万6,000円を借りて、アイフルの借金を完済します。
しかし、残りの40万4,000円を別のことに使ってしまったため、結局借金は増えてしまいました。
このように、借換えをしたのに借金を増やしてしまう事例は少なくありません。
いくつか体験談もあるので、よかったらあわせてご覧ください。
借金を増やしてしまっては元も子もない
浜田さんと前田さんの場合、借換えによって「金利減」「毎月の返済額増」の条件がそろったので、本来なら利息を節約できるはずです。
しかし、借金の総額が増えているので、元も子もありません。
当然ですが、借換え前に比べて利息が大幅に増える結果となりました。
※下の表は右にスクロールすることができます。
体験者 |
---|
浜田さん |
前田さん |
借入残高 | 毎月の返済額 | 金利 | 利息総額 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | 借換え前 | 借換え後 | 差額 |
30万円 | 70万円 | 2万円 | 3万6,000円 | 15% | 約14.7% (加重平均金利) |
3万4,311円 | 14万7,909円 | +11万3,598円 |
9万6,000円 | 50万円 | 4,000円 | 1万円 | 18% | 13% | 2万6,167円 | 22万3,999円 | +19万7,832円 |
一本化で損しないためには?
ここまで紹介したメリット・デメリットをもとに、「一本化や借換えで損しないためのポイント」を検証しましょう。
現在より低金利のローンを選ぶこと
借換えするなら、今 契約中のローンより低金利のローンを選びましょう。
たとえば、現在組んでいるローンの金利が18%なら、18%未満のローンを探してください。
より正確にいうと、上限金利が18%未満のローンを探してください。
上限金利とは、そのローンの最高金利のことです。
たとえば、金利が「3%~15%」に設定されているローンなら、「15%」のほうが上限金利です。
通常、ローンの金利は、上記のように幅を持って設定されています。
そのうち何%が適用されるかは、審査で決まるのです。
申込み前の段階では何%が適用されるかわからない以上、上限金利をチェックしたほうが無難でしょう(※2)。
※2
借入額(借換え額)が100万円以上の場合は、おのずと金利が15%以下に下がります(業者やローンの種類を問わず)。
借入先が複数の場合は?
では、借入先が複数あり、それぞれ金利が異なる場合は、どの金利を基準にすればいいのでしょうか?
その場合は、加重平均金利を計算してください。
加重平均金利を簡単にいうと、「条件の異なるローンの平均金利」のことです。
たとえば、青木さんの場合、一本化前の借入状況は下記のようになっていました。
借入先 | 借入残高 | 金利 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
DCカード | 92万円 | 12% | 2万円 |
セゾンカード | 8万円 | 18% | 1万円 |
プロミス | 70万円 | 15% | 1万8,000円 |
合計 | 170万円 | - | 4万8,000円 |
この場合の加重平均金利を計算してみましょう。
まず、3社の年間の利息総額を計算してください。
(92万円×12%)+(8万円×18%)+(70万円×15%)=22万9,800円
そして、この合計額を、3社の借入残高の総額で割ります。
22万9,800円÷170万円=13.5%
この場合、加重平均金利は13.5%です。
よって、青木さんの場合は、金利(上限金利)が13.5%未満のローンを探さなければなりません。
利息総額をシミュレーションすること
借換えにより、毎月の返済額が下がった場合、借換え前より利息が高くなるリスクがあります。
これを回避するには、事前に、借換え前・借換え後の利息総額をシミュレーションして、比較するしかありません。
具体的には、各金融業者の「返済シミュレーション機能」を使ってください。
おすすめは、三井住友銀行カードローンの返済シミュレーション機能です。
このうち、「返済期間シミュレーション」を選択してください。
こちらで、「借入金額」「毎月返済額」「借入金利」を入力して「シミュレーション結果を見る」を選択。
ここで、「返済計画表を見る」を選択。
「利息」の列の、一番最後の行を見ると、利息の累計が載っています。
この場合は、57万9,052円ですね。
こういったシミュレーション機能を使って、借換え前・借換え後の利息総額をシミュレーションしてください。
ここから、シミュレーションするうえでのポイントを紹介します。
元々の借入先が複数の場合は?
元々の借入先が複数ある場合は、借入れごとに利息総額をシミュレーションし、合計してください。
例)
借入れ先 | 借入残高 | 金利 | 返済額 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
DCカード | 92万円 | 12% | 2万円 | 31万8,490円 |
セゾンカード | 8万円 | 18% | 1万円 | 5,875円 |
プロミス | 70万円 | 15% | 1万8,000円 | 26万4,645円 |
合計 | 170万円 | 13.5% (加重平均金利) |
4万8,000円 | 58万9,010円 |
この場合、借換えせずに返済していくとしたら、利息総額は58万9,010円です。
ここでプロミスから、「金利11.5%、毎月の返済額3万9,000円で借金を一本化しないか」という提案があったとしましょう。
借入れ先 | 借入残高 | 金利 | 返済額 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
プロミス | 170万円 | 11.5% | 3万9,000円 | 51万1,471円 |
プロミスの提案通り、借金を一本化した場合、利息総額は51万1,471円となります。
つまり、
58万9,010円(借換え前の利息総額)-51万1,471円(借換え後の利息総額)=7万7,539円
このケースでは、借換えたほうが、7万7,539円お得になるということです。
借換え後の「金利」は何%に設定すればいいの?
借換え後の利息総額をシミュレーションする際は、金利を何%に設定すればいいのでしょうか?
この場合、利用を検討しているローンの上限金利を設定してください。
借換え後の「毎月の返済額」はいくらに設定すればいいの?
各々のローンには、最少返済額(月々の返済額)が決められています。
たとえば、東京スター銀行の最少返済額は、下記のように決められています(一部省略済み)。
ローン残高 | 約定返済額 |
---|---|
30万円以下 | 5,000円 |
30万円超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超70万円以下 | 15,000円 |
70万円超90万円以下 | 20,000円 |
90万円超150万円以下 | 25,000円 |
150万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超250万円以下 | 35,000円 |
250万円超300万円以下 | 40,000円 |
300万円超400万円以下 | 55,000円 |
400万円超500万円以下 | 65,000円 |
500万円超600万円以下 | 75,000円 |
600万円超700万円以下 | 85,000円 |
700万円超800万円以下 | 95,000円 |
800万円超900万円以下 | 105,000円 |
900万円超1,000万円以下 | 115,000円 |
基本的に、最少返済額以上の金額ならどれだけ返済してもOKです。
借換え後の利息総額をシミュレーションする際は、利用を検討しているローンが設定している「最少返済額」以上の金額を「毎月の返済額」として入力しましょう。
毎月の返済額を極力減らさないこと
最少返済額以上ならいくら返済してもOKなので、生活に支障をきたさない範囲で、できるだけ多めに返済していきましょう。
毎月の返済額が高いほど、完済までの期間が早まり、利息を節約できるからです。
ATMや振込みで返済していく場合は、毎月の返済時に好きな金額を入金できます。余裕のある月は多めに入金できますね。
一方、口座振替で返済していく場合、自動的に最少返済額(※3)が引き落とされる設定になっているローンが多いので、注意してください。
この場合、多めに返したいときは別途ATMや振込み等で追加入金しないとなりません。
※3
特に銀行カードローンは、返済が進むにつれて(借入残高の減少に応じて)自動的に最少返済額が下がっていくパターンが多いので注意が必要です。
絶対に借入れを増やさないこと
当然ですが、一本化や借換えをするなら、その後は絶対に借入れを増やさないことです。
借入れを増やし続けたら、いつまでもたっても完済できません。
場合によって債務整理を検討すること
今回の体験者の加藤さんは、借金の一本化をして、一旦は6社からの借金を完済しましたが、その後再び借入れを増やしてしまいました。
結果的に、自力での完済が難しくなり、数年後に債務整理を選択しています。
主に借金を減らす目的で行われます。
加藤さんのように、一度は借換えしたものの、結果的に債務整理を選択する方は少なくありません。
下記のような方は、はやめに債務整理を検討するようにしましょう。
- 毎月の返済負担を大きく減らしたい人
- 大幅な収入減、もしくは支出増があった人
- すぐにお金を使ってしまう人や、意志が弱い人
- 借金のせいで大きなストレスを抱えている人
まとめ
最後に、今回のポイントをおさらいしましょう。
一本化のメリット
- 毎月の返済回数を減らせる
- 毎月の返済負担を減らせる
- 金利を下げられる(ケースがある)
- 支払う利息を減らせる(ケースがある)
一本化のデメリット
- 支払う利息が増えてしまう(ケースがある)
- かえって借金が増えてしまう(ケースがある)
一本化で損しないためには?
- 今 契約中のローンより低金利のローンを選ぶこと
- 現在の借入先の金利より、金利(上限金利)が低いローンを選ぶこと
- 事前に、借換え前・借換え後の利息総額をシミュレーションして、比較すること
- 借換え後の毎月の返済額は、実際に返していける範囲で、できるだけ高い金額を設定すること
- 借換え後は絶対に借入れを増やさないこと
- 借換えをしても完済が難しそうな場合は はやめに債務整理を検討すること
一般的には、「毎月の返済負担を減らしたい」という理由で借換えを検討する方が多いようです。
しかし、毎月の返済額を下げすぎてしまうと、借換え前よりも返済期間が長くなり、利息が増えてしまうケースも出てきます。
損しないためには、事前に、借換え前・借換え後の利息総額などをシミュレーションしておくことが大切ですよ。
一本化についてさらに知りたい方はこちらもご覧ください
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