更新日:2019/03/21
在宅SOHO初心者にオススメの求人サイト3選と利用時の注意点まとめ
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評価を設定してください ×「@SOHOというサイトについて教えてください。とりあえず登録してみたのですが、詐欺などに遭うことはあるのでしょうか?」
「在宅ワークをしたい主婦です。経験者に聞きたいのですが、SOHO初心者の頃はいくら稼げましたか?また、そのときの仕事時間・収入・仕事内容を教えてください」
「ランサーズとクラウドワークスという2つのサービスがありますが、それぞれどのような特徴や違いがあるのでしょうか?」
最近は副業を積極的に勧める会社が増えてくるなど、だんだんと日本人の仕事の仕方も変わってきました。
私のように平日昼間からフラフラとカフェでパソコンに向かって仕事をするテレワークもだいぶ認知されてきていますよね。
10年前とくらべると、好きなときに仕事をして、自由な生活を実現する人がだいぶ増えてきたなぁと感じます。
こうした背景には、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスの成長が少なからず影響していると思います。
クラウドソーシングサービスとは、「仕事を依頼したい法人や個人」と「仕事を請け負いたい法人や個人」をホームページ上で引き合わせてくれるサービスのこと。
SOHOというとお小遣い稼ぎのイメージが強いと思いますが、実はトップクラスの人たちの稼ぎは聞いてビックリするほどの金額なんですよね・・・。
そこで今回は、そんなサラリーマン以上の年収を稼ぎ出すスーパーSOHOを輩出するクラウドソーシングサービスに焦点を当てていきたいと思います。
こんにちは。
今回、『ライター経験のある4名』とイラストレーター、デザイナーにそれぞれ取材をしたSOHO・在宅ワーカーのはしくれ編集者の喜多沢です。
この記事を読んでいるあなたは、もしかすると在宅ワークで稼ぎたいと思っているのかもしれません。
「でも自分には胸を張れる特別なスキルなんてないから・・・」そんなふうに思っているのかもしれませんね。
しかし、今回インタビューを行ったSOHOのみなさんは、必ずしも特別なスキルを持っているわけではありませんでした。
それなのにも関わらず、一部のSOHOは毎月数十万円の報酬を得てらっしゃいました。
年収にするとかなりの金額です・・・。
しかし、そんな高額報酬を得ているスーパーSOHOがいる一方で、超格安単価、もはや異次元といっていいほどの格安な仕事しか受注できず、普通の生活もままならない貧乏SOHOがいるという現状もあります。
みなさん同じようにランサーズやクラウドワークスなどで仕事を探しているのにも関わらず、どうしてここまでの違いが出てきてしまうのでしょうか。
私はもう今回の取材をしながらその違いが気になって仕方ありませんでした(笑)
ということで、この記事では、トップクラスのSOHOとそれ以外のSOHOの違いについてお伝えしていきたいと思います。
たとえば、クラウドソーシングサービスは、いくつも同時に利用するのではなく、ひとつに絞ったほうがいいって知っていましたか?
今回はこのような経験者ならではノウハウを紹介してきますね。
また、これから「SOHOとしてパソコンを使って仕事をしたい!」「在宅ワーカーになりたい!」そうお考えのあなたのために大手クラウドソーシングサービスを徹底的に調査しました。
ランサーズやクラウドワークスはもちろん、老舗の@SOHOやSOHOビレッジについての基本的な知識や評判、使い勝手などを調べたかぎりお伝えします。
インタビューでもこの点についてお話を聞いていますので、みなさんの実体験からSOHOサイト、クラウドソーシングサービスのメリット・デメリットを浮き彫りにしていきますね!
せっかくはじめる在宅ワークです。
稼げないからすぐに辞めてしまうというのはもったいないと思いませんか?
ちょっとお小遣い稼ぎができればいいと思っていたのに、だんだんと本業を超える収入をもらえるかもしれないというのがインターネットのすごいところです。
ぜひ一緒に効率的に稼げる仕事を探していきましょう!
-
喜多沢 恵編集者
デジタルやデザイン関連の出版社で編集者を20年以上経験後、独立、ファイグーに参加しました。お金に関してはまだまだ勉強中の身ですが、みなさんとともにいろいろ学んでいけるよう日々奮闘中です。自分自身を含め初心者のみなさんにわかりやすく正確で面白い記事を作れるよう心がけています。埼玉県在住。アラフィフ1児(高校受験生)の父。趣味は阿波踊り(三味線担当です)。第二種電気工事士資格保有。
在宅ワークをするなら必ず押さえておきたい大手クラウドソーシングサイト
今は在宅で仕事をしている人も多いってウワサだけど・・・。
みんなどうやって仕事を探しているんだ?
最近は、クラウドソーシングサイトを利用して在宅の仕事をしている人が多いね。
なっ、なんだそれは?
ひとことで説明すると、『仕事を依頼したい人(会社)』と『仕事をしたい人』をマッチングするサイトのことだよ。
クラウドソーシングサイトってたくさんあるんだけれど、今日はそのうちの有名どころ3つを紹介していくね。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- @SOHO
それでは、クラウドソーシングサイトについて説明していきたいと思います。
今回は、実際にクラウドソーシングサイトを利用している以下6名の在宅ワーカーに取材をしながら、各サイトの特徴をまとめてみました。
名前 | 職業 | 年齢 | 性別 | 在宅ワークを 始めた時期 |
利用している クラウドソーシングサイト |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
クラウドワークス | ランサーズ | @SOHO | |||||
石森さん | ライター | 50歳 | 女性 | 2012年9月 | ◯ | ◯ | |
平手さん | ライター | 30歳 | 女性 | 2013年11月 | ◯ | ||
小池さん | ライター | ─ | 女性 | 2011年4月 | ◯ | ◯ | |
尾関さん | ライター | 44歳 | 女性 | 2010年10月 | ◯ | ||
長浜さん | イラストレーター | 24歳 | 女性 | 2017年2月 | ◯ | ||
上村さん | デザイナー | 34歳 | 女性 | 2014年9月 | ◯ | ◯ |
クラウドワークス
クラウドワークス
https://crowdworks.jp/
最初に紹介するのは、クラウドソーシングサイトの大手クラウドワークスです。
2019年2月現在、登録者数は約252万人、仕事の依頼件数は236万件を超えています。
クラウドワークスで募集している仕事には3つのタイプがある
クラウドワークスに載っている案件は、すべて以下の3つのいずれかの形式で募集されています。
- プロジェクト形式
- コンペ形式
- タスク形式
それぞれ、どんな違いがあるのかをまとめてみました。
クライアントと契約してから仕事をスタートする『プロジェクト形式』
プロジェクト形式とは、まずクライアントと契約をおこない、その上で仕事を進める形式です。
システム開発・デザイン・ライティングなど、ジャンルを問わずさまざまな仕事がプロジェクト形式で募集されています。
契約が先なので、よほど納品物に問題がないかぎり報酬を受取れるのがポイントですね。
採用された人だけが報酬を受取れる『コンペ形式』
コンペ形式で募集されている案件の多くは、ロゴ作成やイラスト制作、広告のデザイン、キャッチコピーなどの案件です。
たとえばロゴ作成の場合、まずクライアントが募集しているテーマにそったロゴを制作し、応募と同時に納品をします。
その後、最終的にクライアントから採用された人のみが報酬を受取れる仕組みです。
『コンペで採用された』という実績が得られるのもコンペ形式のいいところですね。
ただし、報酬がもらえず作業時間がムダになってしまう可能性もあります。
カンタンな作業が中心の『タスク形式』
タスク形式では、コラムやアンケートなど、短時間でできる単純な案件が多く募集されています。
たとえばアンケートの場合、求人ページからアンケートの回答画面を開き、回答を入力するだけで仕事は完了です。
納品物が募集しているテーマに沿ってさえいれば、ほぼ間違いなく報酬を受取れます。
ただし、カンタンなお仕事だけあって報酬は低く、数円~数十円の案件もめずらしくありません。
在宅での仕事というよりは、『スキマ時間の活用』ぐらいをイメージしておくといいと思います。
クラウドワークスのメリット
では、クラウドワークスのメリットをみていきましょう。
ワーカーとクライアントとのやり取りをフォローしてくれる
クラウドワークスの最大のメリットは、ワーカーとクライアントが基本的にサイト上でやり取りをおこなう点です(※1)。
契約から報酬の支払いまで、履歴はすべてクラウドワークス上に残ります。
そのため、クライアントとの間で「言った・言わない」の水掛け論になることはまずありません。
また、なにかトラブルがあった場合は、クラウドワークスの事務局へ相談することもできます。
※1
ワーカーとクライアントとの直接取引は禁止されています。ただし、契約と仮払いの完了後であれば、電話やメールなどでクライアントとやり取りを行なうことは可能です。
『仮払い』制度がある
仮払いとは、クライアントがクラウドワークスに報酬の一部または全額を前もって支払うシステムのことです。
つまり、クライアントは、「最初から報酬を支払う気がないのに仕事を発注する」ことができません。
そのため、「仕事が完了しているのに、報酬をもらえなかった」といったトラブルを避けることができます。
プロクラウドワーカーになれば効率よく稼げるようになる
プロクラウドワーカーとは、クラウドワークスから実績を評価され、認定を受けたワーカーのことです。
2019年2月現在、プロクラウドワーカーの認定基準は以下のようになっています。
- 納品完了率が高い・・・過去1年間で90%以上
- クライアントからの総合評価が高い・・・過去の累計評価が4.8以上(5点満点)
- コミュニケーションの評価が高い・・・過去の累計評価が4.8以上(5点満点)
- 獲得報酬額が高い・・・過去1年間の職種別報酬ランキングで200位以内
- クライアントからの指名が多い・・・過去1年間で指名回数5回以上
- プロフィール・自己PRの入力が完了している
そして、プロクラウドワーカーのメリットは以下です。
- プロフィールページに専用ロゴが表示される
- プロクラウドワーカーの特集ページに掲載される
- 有名企業の案件や高報酬の案件を優先して紹介してもらえる
- メルマガやクラウドワークス内で積極的に紹介される
好条件の仕事を受注しやすくなるだけでなく、サイト内での露出が増えるため、クライアントから指名される可能性も高くなります。
その結果、より効率的に稼げるようになるということです。
クラウドワークスのデメリット
では、クラウドワークスのデメリットはなんでしょうか?
報酬からシステムの利用手数料が差し引かれる
クラウドワークスは、ワーカーがシステム利用手数料(クラウドワークスへ支払う手数料)を負担しなければいけません。
以下のように、報酬に応じた割合の手数料が差し引かれます。
- 報酬額20万円以上・・・5%
- 報酬額10万円超20万円以下・・・10%
- 報酬額10万円以下・・・20%
実際に受け取れる報酬は、この手数料を差し引いた金額になりますので、頭に入れておきましょう。
低報酬の案件も多い
掲載されている案件数が多いのは大手ならではですが、なかには極端に報酬の低い案件もありますので、注意が必要です。
ライターの小池さん
1文字0.2円のライティングなど、「だれが受注するんだろう?」っていうような案件もありますね。
ライターの石森さん
細かく分析して比較したわけではないんですけど・・・。
ランサーズよりもクラウドワークスのほうが、単価の低い案件が多い印象です。
ランサーズ
次に紹介するのは、こちらも大手クラウドソーシングサイトとして知られるランサーズです。
2019年2月の時点で、登録会員数は約50万人、掲載案件数は約210万件となっています。
それでは、ランサーズについても、特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。
ランサーズの案件も3つの形式に分かれている
ランサーズに掲載されている仕事も、システム開発やデザイン関連、ライティングなどさまざまです。
そして、クラウドワークスと同じように、仕事は以下3つの形式で募集されています。
- プロジェクト形式・・・まず契約をしてから仕事をすすめる
- コンペ形式・・・応募時に納品をおこない、採用された場合のみ報酬がもらえる
- タスク形式・・・アンケート回答などのカンタンな案件
それぞれの詳細はクラウドワークスと同じなので、ここでは割愛しますね。
ランサーズのメリット
それでは、ランサーズのメリットをみていきましょう。
ワーカーとクライアントとのやり取りをフォローしてくれる
ランサーズもクラウドワークスと同様に、クライアントとのやり取りをサイト上でおこなうタイプのクラウドソーシングサイトです(※2)。
ランサーズが業務上のやり取りをチェックできる仕組みになっているので、安心して仕事をすることができます。
※2
ワーカーとクライアントとの直接取引は禁止されています。ただし、契約とエスクロー(仮払い)が完了後あれば、電話やメールなどでクライアントとやり取りを行なうことは可能です。
『エスクロー(仮払い)』の制度がある
エスクローは、クラウドワークスの『仮払い』と同じシステムです。
クライアントは、事前にランサーズへ報酬の一部または全額を支払わなければ、仕事を発注できません。
これにより、報酬未払いのトラブルを予防することができます。
認定ランサーは好条件の案件を優先的に紹介してもらえる
以下の条件を満たすと、ランサーズから優秀なワーカーとして認定されます(認定ランサー)。
- 返信が早い・・・24時間以内のメッセージ返信率80%以上
- 納品実績が高い・・・累計仕事完了率90%以上
- 獲得報酬額が高い・・・過去1年間のカテゴリ別報酬ランキングで上位20%以内
- クライアントからの総合評価が高い・・・過去1年間の平均評価4.8以上(5点満点)
- プロフィール・自己PRの入力が完了している
- 本人確認・機密保持確認の認証が完了している
もちろん、認定ランサーになるためには、ある程度の案件数をこなさなければなりません。
ライターの石森さん
私が認定ランサーになった時点で、受注件数は300件を超えていましたね。
ただし、認定ランサーになれば、以下のような優遇を受けられます。
- プロフィールページに認定エンブレムが表示される
- 認定ランサーの特集ページに掲載される
- メルマガやランサーズ内で積極的に紹介される
- 高単価案件など条件のいい仕事を優先して紹介してもらえる
- ランサーズのサポートを優先的に受けられる
ライターの石森さん
認定ランサーになると、自分で仕事を探して応募する手間がなくなるんですよね。
高単価案件がランサーズから直接依頼されるようになりますし、クライアントから指名してもらえる頻度がグンと上がるからです。
収入を増やすことができたのは、それまで仕事探しに使っていた時間を作業に費やせるようになったのが大きいと思います。
ランサーズのデメリット
それでは次に、ランサーズのデメリットを解説していきますね。
システムの利用手数料はワーカーが負担する
ランサーズも、ワーカーが報酬の一部をサイトのシステム利用手数料(ランサーズへ支払う手数料)として支払う仕組みになっています。
差し引かれるシステム手数料の割合は以下のとおりです。
- 報酬額20万円以上・・・5%
- 報酬額10万円超20万円以下・・・10%
- 報酬額10万円以下・・・20%
条件の悪い仕事やマルチ商法の勧誘もある
一部の悪質なクライアントから、報酬に見合わない業務を要求されることがあります。
FPの平手さん
低報酬にも関わらず、何度も修正を依頼されるなど過度な要求をされることがあります。
事前にクライアントの評価を確認して、クライアントの質を見極めることも重要です。
また、仕事の依頼を装ってマルチ商法の勧誘をされるケースも報告されています。
イラストレーターの長浜さん
まれに、「スマホがあれば誰でも稼げます!」といったタイトルの案件を見かけることがあります。
募集文をきちんと読めばマルチ商法の勧誘だとわかるので、タイトルにつられて応募しないようにしましょう。
在宅ワーカーからお金をだまし取る内職詐欺には注意が必要です。
以下のように、なにかしら理由をつけて支払いを求められた場合は、まず詐欺を疑ってみてくださいね。
- 入会金・登録費などと称して数千円のお金を払わせようとする
- 高額(数万円~数十万)のテキスト・ソフトを売りつけようとする
在宅ワークや内職をするのに、事前に費用が発生するなんて、明らかにおかしいですよね。
万が一、支払いを求められても断固として断りましょう。
また、
「初心者でもOK。自宅にいながら、カンタンに月数万円稼ぐことができますよ!」
このような宣伝文句に興味をもって、「とりあえずくわしい話を聞いてみようかな・・・」と安易に資料請求をするのもやめましょう。
なぜなら、そのときに登録した氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報が違法業者に漏れてしまうことがあるからです。
こういった内職詐欺の手口や対処法について以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
@SOHO
次に紹介するのは、@SOHO(アットソーホー)です。
2019年2月現在、登録者数は約28万人、掲載案件数は累計で約9万件となっています。
@SOHOではクライアントと直接取引をおこなう
ひとことでいうと、@SOHOはワーカーとクライアントをマッチングする掲示板です。
掲載されている案件への応募は、クラウドワークスやランサーズと同じようにサイト上で行います。
その後は、クライアントから連絡がくるのを待つだけです。
また、@SOHOはクライアントとのやり取りを@SOHOのサイト上で行なうのではなく、メールを中心にクライアントと直接行なうのもひとつの特徴ですね。
@SOHOのメリット
それでは、@SOHOのメリットを確認しましょう。
手数料無料で利用できる
@SOHOの案件はサイトを仲介せず、ワーカーとクライアントとの直接取引で進めていきます。
そのため、システム手数料などの費用が発生することはなく、基本的に無料で利用可能です。
ここがこれまでに紹介したクラウドワークスやランサーズと大きく異なる点ですね。
ライターの小池さん
私はクラウドワークスも利用していますが、どちらかというと@SOHOのように『自分で交渉していくサイト』のほうが合っていると思います。
やっぱり、手数料がかからないのは大きな魅力ですね。
@SOHOのデメリット
それでは、@SOHOにはどんなデメリットがあるのでしょう?
トラブルも含めすべて自己責任で対応しなければならない
直接取引で仕事をおこなう以上、クライアントとの間で何か問題が起こったとしても、基本的にはすべて自己責任で対処しなければいけません。
報酬未払いのトラブルに関しては、@SOHOが以下の対応を行なうものの、クライアントに対してペナルティが課せられるだけで、報酬の支払いを保証してくれるわけではないんです。
- 1@SOHOからクライアントに対して、事実確認のメールを送る
- 2報酬未払いが事実だと判明した場合、支払いをするように求める
- 3支払いが行われるまで、そのクライアントの案件の掲載を停止する
- 4クライアントから3日以内に回答がない場合、クライアントのアカウントを停止する
仕事が完了しても、支払いなどに注意を払う必要があるので、仕事以外のことに気を取られてしまうかもしれません。
掲載されている案件数が少ない
応募できる案件数もクラウドワークスなどに比べると見劣りしてしまいます。
ライターの小池さん・尾関さん
ランサーズやクラウドワークスに比べて、案件の数が少ないのはネックですね。
先ほど@SOHOのサイトを確認してみたところ、掲載されている案件は全ジャンルの合計で500件弱。
もっとも掲載数の多いライティングの案件でも、43件しかありませんでした。
自分の希望やスキルに合った仕事を見つけやすいという点では、クラウドワークスやランサーズに歩がありますね。
SOHOビレッジ
SOHOビレッジ
http://www.sohovillage.com/
@SOHOのように、クライアントと直接取引をおこなうクラウドソーシングサイトはほかにもあります。
たとえば、SOHOビレッジもそのひとつです。
しかし、先ほど確認してみたところ、掲載案件数は10件程度。
今回お話をうかがった在宅ワーカーのなかにも、SOHOビレッジを利用している人はいませんでした。
もちろん、手数料がかからないのはメリットなので、こういったサイトを定期的にチェックするのも間違いではありません。
しかし、在宅ワークでコンスタントに稼いでいくためには、なるべく多くの案件をチェックし、応募する案件の数を増やしていくことも重要です。
クラウドワークスやランサーズのように、掲載案件数が多く求人の更新頻度が高いサイトと併用していきましょう。
月収や稼働時間など在宅ワークの実態を在宅ワーカーに直撃
なるほど。
みんな、クラウドソーシングサイトを使って仕事をしているのか・・・。
ちなみに、在宅ワークっていくら稼げるんだ?
これから在宅ワークを始める人にとって、収入はもっとも気になるポイントだよね。
あとは、毎日どれぐらい働いているかも気になるぜ。
在宅ワークって自由なイメージがあるけど、実際のところってどうなのかわからないよね。
そのあたりも在宅ワーカーのみなさんに聞いてみたよ。
報酬の相場は1件あたり5,000~1万円
まずは、もっとも気になる在宅ワークの収入について、みなさんに伺ってみました。
名前 | 職業 | 1ヶ月あたりの受注件数 | 1ヶ月あたりの報酬額 |
---|---|---|---|
石森さん | ライター |
|
|
小池さん | ライター | クラウドワークス:3件 | クラウドワークス:約2万円 |
尾関さん | ライター | @SOHO:件数は無回答 | @SOHO:5,000~2万円 |
平手さん | FP | ランサーズ:3件 | ランサーズ:約3万円 |
回答をいただけたのがライター3名・FP1名ですから、上の表は『テキストで納品するライターの仕事』と考えてください。
報酬の相場は、1件あたり5,000~1万円ですね。
ライターの尾関さん
仕事量がなかなか安定しないこともあって、毎月の収入が思うように上がらないというのが現状です。
ライターの石森さん
とくにクラウドソーシングを利用しはじめの時期は、高単価の仕事を受注するのが難しいので・・・。
生活できるレベルの収入を稼ぐには、数をこなす必要があると思います。
ただ、石森さんの『ランサーズの報酬額』を見てみると、1件あたりの報酬額が10万円以上になっているんですよね。
ここが先ほど紹介した『認定ランサーになると効率よく稼げる』ということだと思います。
つまり、クラウドワークスやランサーズを利用して在宅ワークをする場合は、プロクラウドワーカー(クラウドワークス)または認定ランサー(ランサーズ)を目指さなければならないということです。
そのためには、実績をひとつのクラウドソーシングサイトに集中させることも重要ですね。
たとえば、200件の仕事をおこなう場合、クラウドワークスで100件、ランサーズで100件というふうに分けて受注してしまうと、もったいないんですよ。
それより、どちらかで200件の実績があるほうが認定に近づけますので、どちらか軸とするサイトを決めて取り組んでみてください。
稼働時間は自分で決められる!平均は6~7時間
次は、みなさんの稼働時間について聞いてみました。
名前 | 職業 | 1日の稼働時間 | 備考 |
---|---|---|---|
石森さん | ライター | 約6時間 | 深夜まで仕事をすることはない |
小池さん | ライター | 約8時間 | 日中に作業ができなかった日は残業や深夜作業もある |
尾関さん | ライター | 1~3時間 | - |
平手さん | FP | 約2時間 | - |
長浜さん | イラストレーター | 8~12時間 | - |
上村さん | デザイナー | 6~7時間 | - |
個人差はありますが、稼働時間の平均は6~7時間。
一般的な給与所得者より短めの人が多いですね。
ライターの石森さん
「自分で自由に時間配分を決められる」のは、在宅ワークならではだと思います。
ただ、時間配分が自由なために、かえって稼働時間が増えてしまうこともあります。
イラストレーターの長浜さん
自分のなかでは1日8時間と決めてはいるのですが、納期との兼ね合いもあって、8時間でおさまっていないことのほうが多いですね。
実質1日12時間くらいは働いていると思います。
このように、想定より作業に時間がかかってしまうケースがあるということは頭に入れておきましょう。
ただ、「短い時間で効率よく稼ぐ」「ガッツリ働いて収入を増やす」といった選択を自分の判断でできるのは、在宅ワークならではですね。
やってみてわかった在宅ワークのメリット・デメリット
ここからは、現役の在宅ワーカーだからこそわかる、在宅ワークのメリット・デメリットについてもお話いただきました。
在宅ワークのメリット
まずは、メリットからみていきましょう。
初期費用や経費がかからない
職種によっては、初期費用をほとんどかけることなく仕事をはじめられます。
FPの平手さん
テキストでの納品が多いので、パソコン1台で仕事ができるのは助かりますね。
ライターの石森さん
ライティングに必要なのは、パソコンだけです。
仕入れなどの経費もかからない仕事ですから、仕事を始めるにあたっての敷居は低いと思いますね。
自分のペースで働ける
先ほどの『稼働時間』とも関連していますが、仕事のペースを自分で決められるのも在宅ワークのメリットです。
デザイナーの上村さん
すべて自分で判断するので、自分に合ったやり方で仕事ができるのはいいところですね。
仕事量も調整できます。
ライターの小池さん
「子どもが病気になった」といった不足の事態にも対応しやすいですね。
また、子どもの行事を優先して仕事を組むこともできますし、いろいろ融通が利くのは助かります。
作業以外のムダな時間を削減できる
また、『必要な作業』以外の時間をカットできるというメリットもあります。
デザイナーの上村さん
通勤がないので、その時間をそのまま仕事に費やすこともできますし、仕事に必要な勉強にあてることもできますね。
ライターの小池さん
会社にいたときのように、上司や同僚から不定期な作業を打診されることがないので、自分の仕事に集中できます。
在宅ワークのデメリット
次は、デメリットです。
すべて自分ひとりでやらなければいけない
自分の思いどおりに仕事を進められるというメリットがある一方で、多くの人が「すべて自分ひとりでやらなければいけない」ことの大変さをひしひしと感じています。
FPの平手さん
クラウドソーシングの仕事って、応募の段階では受注できるかわからないんですよね。
だから、「どれかひとつでも受注できれば」という前提で複数の案件に応募することが多いんですけど・・・。
そうすると、同じような納期で複数の案件を受注することもあるんです。
こういう場合に、自分ひとりで対応しなければいけないのは大変ですね。
デザイナーの上村さん
仕事上でトラブルが起きた場合も、自分で判断・対応しなければいけません。
あとは、仕事に割ける人員が常に自分ひとりなので、忙しいときはキツいですね。
ライターの石森さん
自由に働ける分、どうしても気持ちばかりが走ってしまって精神的に休めないところはありますね。
身体だけが資本なので、心身のコントロールは必要だと思います。
お金にならない作業が多い
必要な作業に時間を割けるという意見がある一方で、実は報酬と直結しない作業が多いというお話もありました。
ライターの小池さん
スケジュール管理・会計管理・打ち合わせメールなど、『直接的に報酬が発生しない業務』に取られる時間が多いですね。
FPの平手さん
納品後の修正に時間を取られることが多いですね。
もちろん、修正作業自体を否定するつもりはありませんが、過剰な修正依頼は正直キツいです。
まとめ
それでは、最後に今回の記事で紹介した在宅ワークのポイントをおさらいしましょう。
大手クラウドソーシングサイトの特徴
- クラウドワークス
- 掲載案件には3つの形式がある
- プロジェクト形式・・・まず契約をしてから仕事をすすめる
- コンペ形式・・・応募時に納品をおこない、採用された場合のみ報酬がもらえる
- タスク形式・・・アンケート回答などのカンタンな案件
- メリット
- ワーカーとクライアントとのやり取りをフォローしてくれる
- 『仮払い』制度がある
- プロクラウドワーカーになれば効率よく稼げるようになる
- プロフィールページに専用ロゴが表示される
- プロクラウドワーカーの特集ページに掲載される
- 有名企業の案件や高報酬の案件を優先して紹介してもらえる
- メルマガやクラウドワークス内で積極的に紹介される
- デメリット
- 報酬からシステムの利用手数料が差し引かれる
- 報酬額20万円以上・・・5%
- 報酬額10万円超20万円以下・・・10%
- 報酬額10万円以下・・・20%
- 低報酬の案件も多い
- 1文字0.2円のライティング案件もある
- ランサーズよりもクラウドワークスのほうが、単価の低い案件が多い
- 報酬からシステムの利用手数料が差し引かれる
- 掲載案件には3つの形式がある
- ランサーズ
- 掲載案件は3つの形式に分かれている
- プロジェクト形式・・・まず契約をしてから仕事を進める
- コンペ形式・・・応募時に納品をおこない、採用された場合のみ報酬がもらえる
- タスク形式・・・アンケート回答などのカンタンな案件
- メリット
- ワーカーとクライアントとのやり取りをフォローしてくれる
- エスクロー(仮払い)の制度がある
- 認定ランサーは好条件の案件を優先的に紹介してもらえる
- プロフィールページに認定エンブレムが表示される
- 認定ランサーの特集ページに掲載される
- メルマガやランサーズ内で積極的に紹介される
- 高単価案件など条件のいい仕事を優先して紹介してもらえる
- ランサーズのサポートを優先的に受けられる
- デメリット
- システムの利用手数料はワーカーが負担する
- 報酬額20万円以上・・・5%
- 報酬額10万円超20万円以下・・・10%
- 報酬額10万円以下・・・20%
- 条件の悪い仕事やマルチ商法の勧誘もある
- 報酬が低いのに、何度も修正を依頼されるなど過度な要求をされることがある
- 仕事の依頼を装ってマルチ商法の勧誘をされるケースもある
- システムの利用手数料はワーカーが負担する
- 掲載案件は3つの形式に分かれている
- @SOHO
- クライアントと直接取引をおこなう(サイトは仲介しない)
- メリット
- 手数料無料で利用できる
- システム手数料などの費用が発生しない
- デメリット
- トラブルも含めすべて自己責任で対応しなければいけない
- 掲載案件数が少ない
在宅ワークの実態
- 報酬の相場は1件あたり5,000~1万円
- ただし、プロクラウドワーカー(クラウドワークス)や認定ランサー(ランサーズ)はより高単価の案件を受注できる可能性が高い
- 稼働時間は平均6~7時間
- 自分で自由に時間配分を決められる
- 在宅ワークのメリット
- 職種によっては初期費用や経費がかからない
- パソコン1台でできる仕事が多い
- 自分のペースで働ける
- 自分に合ったやり方で仕事ができる
- 仕事量を自分で調整できる
- 「子どもが病気になった」といった不足の事態にも対応しやすい
- 作業以外のムダな時間を削減できる
- 通勤がないので、その時間を仕事に費やしたり、仕事に必要な勉強にあてたりできる
- 上司や同僚から急な仕事をお願いされることがないので、自分の仕事に集中できる
- 職種によっては初期費用や経費がかからない
- 在宅ワークのデメリット
- すべて自分ひとりでやらなければいけない
- 同じような納期で複数の案件を受注した場合、自分ひとりで対応するのは大変
- 仕事上でトラブルが起きた場合も、自分で判断・対応しなければいけない
- 実はお金にならない作業が多い
- スケジュール管理・会計管理・打ち合わせメールなど、『報酬が発生しない業務』に時間を取られる
- 納品後の修正に時間を取られることが多い
- すべて自分ひとりでやらなければいけない
いかがでしたか?
たしかに在宅ワークは自分ひとりで仕事をすすめられる、自由度の高い働き方です。
しかし、この『自分ひとり』というのは表裏一体で、単価の安い仕事ばかり受けてしまったり、報酬に直結しない作業もふくめすべて自分でやる必要があったり・・・という大変さもあります。
ですから、これから在宅ワークをはじめようとするのなら、そのあたりも踏まえて「どれくらい働くのか」「いくら稼ぐのか」といった計画を最初に立ててみたほうがいいですね。
また、クラウドソーシングサイトについては、大きくわけると以下2つのタイプがあります。
- 手数料の支払いが必要・・・クライアントとのやり取りをフォローしてくれる
- 手数料の支払いが不要・・・クライアントと直接取引をする
@SOHOなど手数料のかからないサイトのほうが、受け取れる報酬は多いです。
でも、クラウドワークスやランサーズには、クライアントとの間にトラブルが起きた場合のフォローを受けられるというメリットがありましたよね。
どちらにも長所・短所がありますので、それら総合的に考慮してから、集中的に使うサイトを決めていきましょう。
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