住宅ローンの返済が困難になり、ついに売ることに【体験談】

もしも親しい友人に、「うちの店、経営不振で大変なんです。

すぐにお金が必要なのでうちの店舗を買い取ってくださいませんか?」と頭を下げられたらどうしますか?

私の祖父は、ある夜、自宅を訪ねてきた友人にこう頼まれ、言われるままにお店(スーパー)を買ってしまいました。

しかも、その祖父の友人はどうやら多額の借金も抱えていたようで、ある日借金を残してこつ然と姿を消してしまったのです。

さらに、そのお店(スーパー)は既に倒産していたのでした・・・。

ドラマのような話ですが、本当の話です。

こうして、私の祖父は、合計6,000万円(手付金1,200万円で残りはローン)で倒産したスーパーを購入したのです。

体験者の情報

《祖父》
名前:藤乃屋 朗(仮名)
性別:男性
当時の職業:自営業
当時の年齢:66歳
お金が必要になった理由:友人のお店(スーパー)を購入するため
当時の借金の合計:0円(1,200万円は自己資金)

《父》
名前:藤乃屋 修史(仮名)
性別:男性
当時の職業:運輸業
当時の年齢:44歳
お金に困った理由:ローンの返済
当時の借金の合計額:5,000万円
会社名(借入先):信用金庫

父と祖父による共同名義のローン

祖父は当時65歳。
住宅ローンの審査では「年齢」を理由に落ちてしまいます。

仕方ないので、まだ働き盛りだった父が代わりにローンを組み、父と祖父の共同名義で購入したのです。

ちなみに祖父と父が所有者になってからも、スーツの男性が家を訪ねて来て「大将はどこにいったんや!」と怒鳴ってくることがしばしばありました。

どうやら、祖父の友人はあちこちから借金をしていたらしいのです。

怖い人たちが我が家に来る恐怖の毎日が落ち着きを見せ始めた頃、ローンの返済がスタートしたのでした。

終わりなき借金返済

毎月のローンは、祖父の年金からどうにか払うことができたので、しばらくは特に問題なく支払うことが出来ました。

しかし、返済をはじめて10年ほど経った頃、突然祖父が他界したのです。
いきなりの他界でした。

ローンの返済名義人は父(共同名義)なので、祖父が死んでも返済は続けていかなくてはなりません。

しかも年金収入はなくなります・・・。

ここからが大変でした。

ローン返済のために風水に頼る

さて、その返済地獄の中で財布を握っていたのはうちの母なのですが、母はローン返済のために子供の貯金をあてにするようになってきました。

私も、言われるがままお金を提供していました。

不思議な事ですが、当時の私は「お金が要る」というときに何かと臨時収入があったのです。

自転車に乗っている時に軽い交通事故に遭い、相手側から見舞金を支払われたり、ナンバーズを購入してみたら、当選したり・・・

運良く入ってくる臨時収入のおかげで、たびたび軽い資金難は回避されていました。

ピンチの時こそ「神様は居るものだ」と思ったものです。

また、その頃我が家はお金は綺麗なところに入ってくる、という風水を信じていて、暇があれば家じゅうの掃除をしていました。

すると、不思議とお金のめぐりは良くなっていった気がします。

今思うと信じられないのですが、当時はそのように感じました。

もう売るしかない!

軽い資金難は回避されていたものの、ローンによる家計の圧迫は尋常ではありません。

とうとう、もうスーパーを売ってどうにかしないとやっていけないという状態に陥りました。

母は、現在の返済の残額(以下、残債)と同額+αで売ろうとしていました。このご時世、130坪のスーパーが4,000万円也・・・。

どうでしょう。このような高額物件、売れるわけがありません。
やはり1年かかっても買い手はつきませんでした。

見るに見かねた私は母に、「もっと売値を下げよう」と提案したのです。

見つかった買い手。残債は360万円

金額以外の条件を飲んでくれる業者を探したところ、3日で見つかりました。

売値は1,800万円。
この売値で売れた場合、残債は360万円残る計算です。

本当にもったいないことをしました。
売ると決めてから、買い手がつかなかったこの1年間で払ったローンは、

1ヶ月28万円 ×12か月 = 336万円

他にも、電気代や上下水道代、固定資産税などの諸経費もかかりました。

欲張らずに1年前に残債覚悟で売っていたら、これらの支払いも発生しなかったわけです。

しかも、売った場合の残債は360万円。この1年間に支払ったローンと大差ありません。

余談ですが、固定資産税は1月1日に物件を所有していると発生します。売るのならば12月31日までに売るのがおすすめです。

節約しない、節約術

余談ですが、私が行っていた自分なりの節約術についてご紹介します。

  • 生活水準は現状維持
  • 節約生活はしない
  • 支払いは紙幣でし、おつりは貯金

「節約じゃないじゃん」と思われるかもしれませんが、生活水準を下げてしまうと、生きるモチベーションを無くしてしまうと思います。(この理論は私の母が唱えていたものです。)

借金の中で生きることを諦めてしまうと「死あるのみ」。

鬱状態になってしまったら負けなのです。我が家では、今までの生活の中にほんの少しだけ節約を取り入れることにしました。

何から何まで節約、節約、となってしまうと、だんだんケチになり、友達も去って行ってしまいます。ケチな人間とは仲良くなりたくないですもんね。

最後の「支払いは紙幣でし、おつりは貯金」ですが、これが唯一の節約(貯金?)でした。

使い切った綿棒のケースに、種類ごとに分けた硬貨を貯めていくだけの簡単な方法です。

そのケースから、自治会費や牛乳代や新聞代など、もろもろの生活費を払っていました。

そして、ケースが一杯になったら預金口座に入れます。
ある程度預金が増えたら、口座から紙幣を出してまた使うのです。

銀行に行く手間がかりますが、そのひと手間がモチベーション維持のために大事なのです。

「自分は今から銀行にお金を預けに行くのだ!」
「綿棒のケース一杯でもこんなにお金がたまるのだ!」

返済以外で、銀行に通う楽しみを作ってみたら楽しいものなのです。

ちなみに、私の経験上では綿棒のケース一杯くらいでは硬貨の取り扱い手数料は掛かりません。

銀行によっては少額でも硬貨の取り扱い手数料が発生するかもしれませんので、一度お確かめ下さい。

いまだに苦しい生活

最後に、無事物件が売れて、その後どうなったか?ということなのですが、・・・

残債として生じた負債の返済がある以上、なかなか生活は楽にはならないのが現状です。

実は残債も新たなローンを組んで支払っている状態なので、返済地獄はまだまだ続きそうです。

この記事の筆者

藤乃家 みるく
1983年生まれ。現在29歳。
14歳、当時中学2年生の時から始まった返済生活を目の当たりにして成長する。幼稚園から私立に通う自称お嬢様。某工業大学を中退後、私立短大を卒業。
就く仕事先で必ずパワハラ・モラハラを受け、職を転々とすること3年。会社で働くことを限界に思い、25歳の夏に家業を継ぐ事を決める。
自営業3代目店主修行中のフリーライター。
店では毎日のように10万単位でお金を扱うため金銭感覚が麻痺をしているのは言うまでもない。趣味は「お金を貯めること」と「お金を使うこと」。特技は「お金について後悔をすること」

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