ホステスアルバイトの時給、勤務時間、通勤、良い点、大変なところ

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高級クラブのホステスは美人だけじゃ勤まらない

「高級クラブでバイトをしたくて、面接を受けていますがなかなか合格しません。水商売の経験があり、スタイルも普通のはずなんですが・・・」

「キャバクラ歴1年の19歳、次は銀座のクラブで働きたいです。面接で日給1万2000円と提示されましたが、知り合いに聞いたら銀座にしては安すぎるといわれました。平均はいくらですか?」

「上京して銀座のホステスになりたいです。20歳の今の若さを利用して、お金を稼ぎ、いつか玉の輿に乗りたいのです。こんな考えは甘いのでしょうか。」

政財界や一流企業のトップたちが第二の会議室として利用する高級クラブ

華やかなドレスや着物に身を包み、政治家や経営者の隣に座っておもてなしするのがクラブのホステスです。

キャバクラガールズバーではなく、高級クラブで働きたいと考えているあなたは、「容姿に自信があるから、しっかり稼ぎたい!」とお考えなのかもしれませんね。

しかし、収入面のみで銀座のクラブで働きたいと思っているのなら、この記事を読むとちょっとガッカリしてしまうかもしれません。

実は今回、日本でも有数の高級クラブでホステスとして1年以上働いた経験を持つみなさんにインタビューを行ったのですが、ホステス専業でも平均すると月収は30万円ぐらいとのことなんです・・・。

こんにちは。
同じ女でありながらホステスになれそうな要素が一つも見当たらない、ファイグー編集部の砧(きぬた)です。

この記事をご覧になっているということは、高級クラブで働きたいと思っているものの、「本当にキャバクラよりも稼げる仕事なの?」「自分にもできる仕事なの?」と不安になっているのではないでしょうか。

たしかに高級クラブは、そのほかの水商売よりも時給が高く、銀座の平均的な時給は5,000~7,000円です。

その一方で、衣装や美容院代を自分で負担する必要があったり、営業LINEに1日何時間もかけなければならなかったりと、大変な面も少なくありません。

そこで大切になるのが、高級クラブは実のところキャバクラより稼げるかどうかですよね。
また、仕事内容がキツいのかどうかも気になります。

こういうときに大切なのは、やはり実際に働いている方に話を聞くことですよね。

そこで今回は、東京銀座・六本木、大阪北新地、博多中洲と、日本でも有数の高級クラブでホステスとして1年以上働いた経験を持つ女性のみなさんにお話を聞いてきました。

とくに以下のことを中心にインタビューを行っています。

  • 平均月収
  • ノルマ
  • 求められるスキル
  • 面接の難易度(容姿や言葉遣い)
  • 売れっ子ホステスになるための条件

ご存知の通り、ホステスの仕事は、お客様の隣に座ってニコニコしていればいいだけではありません。

高級クラブのお客様は政治家や有名企業の重役のため、売れっ子ホステスともなれば政治経済について、徹夜で勉強するホステスもいるとのこと・・・。

その反面、超一流ともなれば数億円のお金を動かすこともできるのがホステスという仕事です。

今回はインタビューでは、この仕事の醍醐味と裏側をあますところなくお伝えしているので、これから高級クラブで働きたいけれど不安があるという方に役立つ内容になっていると思います!

それでは、さっそくインタビューをスタートしましょう!

今回インタビューにご協力いただいたのは・・・

にゃんきち

今回、インタビューにご協力いただいた高級クラブのホステス経験者のみなさんです。

回答者(勤務地) 勤務期間 勤務していた店舗 当時の職業 当時の年齢
麗華さん(銀座) 2014年~2015年 銀座の老舗高級クラブ OL 30~31歳
小百合さん
(六本木・銀座)
2014年~2016年
  • 銀座の会員制クラブ
  • 六本木の会員制クラブ
大学生 20~22歳
ナナさん(銀座) 2014年~2018年 銀座の会員制クラブ 専業 不明
マミさん
(大阪北新地)
2014年~2017年 大阪北新地の会員制クラブ 別の接客業 不明
けい子さん
(博多中洲)
2015年~2017年 福岡中洲の会員制クラブ 専業 18~20歳

高級クラブのホステスは一晩で何百万も動かす仕事

にゃんきち

高級クラブのホステスのアルバイトって、ほかの水商売のお仕事よりもハードルが高い感じがしますよね。

そもそも高級クラブとはどんなところで、どんなスキルが求められるかを聞いてみました!

高級クラブの客単価は100万円

にゃんきち

さっそくですが、高級クラブは、キャバクラやラウンジとなにが違うのでしょうか?

ドレスや着物姿の女性がお酌をするという意味で、どこも同じように思えるのですが。

けい子さん(博多中洲)

キャバクラやラウンジとは、客層がまったく違います。

高級クラブは基本的に一見さんお断り。お客様が落とすお金のケタが違います。

また、ホステスも身だしなみや接客において最上級のクオリティが要求されるため、プレッシャーが大きいですね。

ナナさん(銀座)

お客様は大企業の重役や政治家ばかりですから、普段の話し方はできません。

ひとりのお客様が一晩で何百万円もお使いになるりますから、ホステスの何気ない一言で、大きく売上が増減する世界ですから。

マミさん(大阪北新地)

高給料な分、ノルマも厳しく、緊張感がすさまじいです。

にゃんきち

ひぇぇ・・・!一晩で何百万・・・。

やはり高級クラブは別世界ですね。

ちなみに、ホステスさんの仕事内容は、キャバクラやラウンジと同じでしょうか?

けい子さん(博多中洲)

仕事内容は同じです。

以下の流れですね。

お客さんと同伴入店(接客)お客さんとアフター日中はお客さんに電話やLINE

入店後は、上着をお預かりして、お席にエスコート。

お席につかれたら、タバコに火をつけて、お酒をお作りします。

そして、会話を楽しみ、帰り際にお見送りします。

にゃんきち

仕事内容はキャバクラと同じでも、求められるレベルが高いんでしょうね。

高級クラブホステスに求められるアピアランス(外見)

にゃんきち

高級クラブで働くホステスには、どの程度の容姿が求められるのでしょうか?

容姿端麗でなければ入店できないイメージがありますが。

全員

そこそこ顔がキレイで、なおかつスタイルのいい人が集まっています!(キッパリ)

マミさん(大阪北新地)

女性はメイクで誤魔化せますからね(笑)。

小百合さん(六本木・銀座)

品のある人清潔感のある人清楚な人はウケがいいです。

麗華さん(銀座)

うちのお店のママが求めていたのは、水商売の雰囲気がない普通の子でした。

にゃんきち

にゃるほど。
やはりある程度容姿に自信がないと難しそうですね。

30歳を過ぎても働けるのは売れてる人だけ

にゃんきち

それでは、年齢はどうでしょう?

ホステスさんは何歳までできるお仕事なんでしょうか?

麗華さん(銀座)

18歳~30代の人がほとんどです。

若さよりも指名のお客様の有無が大切ですね。

ナナさん(銀座)

私のお店にいたホステスは29歳まで。

30歳以上になると、引退するか、独立します。

マミさん(大阪北新地)

私のお店のマネージャーは「年齢は関係ない。売上に貢献できるなら、いつまででも大丈夫」といっていましたよ。

にゃんきち

ふむふむ。
30歳以上の人がホステスを続けたいなら、お客さんを呼べなければいけないと。

ホステスに向いているのはこんな人

にゃんきち

高級クラブで働くには、ほかにどんなスキルが要求されるのでしょうか。

どんな人が高級クラブのホステスになれるのか、みなさんの意見をまとめるとこんなかんじでした。

  • 容姿端麗
  • 品や清楚さがある
  • 会話力がある
  • 明るくて愛嬌がある
  • コツコツ努力ができる
  • 記憶力がいい
  • 場の空気を敏感に読める
  • 嫌なことがあっても切り替えられる

小百合さん(六本木・銀座)

素直で愛想がよく、約束をきちんと守れる真面目さが必要ですね。

麗華さん(銀座)

臨機応変に話題を切り替えられる人は好かれます。

また、セクハラをされても「お金のため!」と割り切って明るく振舞える人でないと続かないですね。

マミさん(大阪北新地)

たくさんのお客様のお名前・誕生日・好みを覚えなければいけないので、記憶力は大事ですよ!

にゃんきち

ボーッとしてる人、ネクラで人見知りの人は勤まりませんね(笑)。

明るくて愛嬌があることはもちろん、タフな精神力がなければやっていけなさそうです。

ホステスのリアル年収・支出を大公開

にゃんきち

高級クラブは、ホステスさんのお給料もさぞお高いんでしょうね。

みなさんは、おいくら万円ほど稼いでいたのでしょうか?

時給・月収・経費・ノルマの有無についてうかがってみましょう!

時給は5000~9000円!

にゃんきち

みなさんの時給、バックマージン(ボーナス、インセンティブ)はいくらだったのか、お話をまとめてみました。

回答者 時給 バックマージン(※1)
麗華
(銀座)
2500円 同伴バック:5000円
小百合
(銀座・六本木)
5000円~9000円 【銀座の場合】
売上バック:売上の30%
ナナ
(銀座)
7000円 本指名バック:3000円
売上バック:売上の50%
ボトルバック:ボトル料金の40%
同伴バック:5000円
マミ
(大阪北新地)
8000円 本指名:3500円
場内指名:2000円
売り上げバック:売上の15%
同伴バック:3000円
ドリンクバック:1000円
ボトルバック:ボトル料金の25%
アフターの時はタクシー代
けい子
(福岡中洲)
4500円~5500円 本指名バック:1000円
場内指名バック:500円
売上バック:100万円以上の場合50%
同伴バック:2000円
ドリンクバック:500円
ボトルバック:ボトル料金の10%
にゃんきち

バックマージンの内容はお店によってさまざまですが、時給は平均5,000円ですね。

やはりキャバクラなどよりも時給がよさそうです。

※1
バックマージン(通称『バック』)は、いわばボーナスです。
・お客さんに本指名されると、本指名バック
・お客さんに場内指名されると、場内指名バック
・本指名してくれたお客さんの売上に応じて発生する、売上バック
・お客さんと同伴すると発生する、同伴バック
・お客さんがキャストの飲みものを頼むと発生する、ドリンクバック
・自分を本指名してくれたお客さんがボトルを頼むと発生する、ボトルバック

平均月収はOLと変わらない?

にゃんきち

ズバリ!
みなさんの高級クラブ時代の最低月収と最高月収を教えてください!

回答者 最高月収 最低月収 平均月収 週間の
勤務日数
勤務時間
麗華さん
(銀座)
40万円 16万円 27万円 3~4日 20時~23時(3時間)
小百合さん
(六本木・銀座)
50万円 10万円 30万円 2~4日 19時~24時(5時間)
ナナさん
(銀座)
214万円 28万円 120万円 6日 19時~26時(7時間)
マミさん
(大阪北新地)
260万円 60万円 50万円 3日 21時~24時(3時間)
けい子さん
(博多中洲)
60万円 30万円 40万円 4~5日 21時~26時(5時間)


所得税、厚生費・共益費などが差し引かれた金額です。
お店によっては、ドレスレンタル代や送迎代が給料から差し引かれることもあります。

にゃんきち

出勤日数にもよりますが、最低月収が10万~20万円に収まってしまうと、フリーターと変わらないかもしれません・・・。

その一方、ホステス専業で働いていたナナさんの場合、なんと平均月収は120万円・・・!(年収1,440万円)

ナナさん(銀座)

普通のOLさんと比べると高いですが、楽な仕事ではありませんから、金額相応だと思います。

マミさん(大阪北新地)

お客様に満足してもらうために覚えることも多く、精神的にも疲れます・・・。

正直、金額に見合わないと思うこともありました。

にゃんきち

にゃるほど。
やはり高収入のお仕事には、それなりの苦労があるんですね。

1億稼ぐお店のNO,1

にゃんきち

ちなみに、お店のNO,1は、いくら稼いでいるものなのですか?

マミさん(大阪北新地)

私のお店のNO,1は、年間3億円稼いでいると聞きました。

ナナさん(銀座)

月収800万円、年収で1億円稼いでいると聞いています。

けい子さん(博多中洲)

正確にはわかりませんが、NO,1の売上は月1,000万円程度のようです。

その半分がホステスの取り分で、さらにバックがありますから、月収600万円(年収7,200万円)ではないですかね。

小百合さん(六本木・銀座)

年収は知りませんが、うちのNO,1は高級タワーマンションに住み、小型犬を何匹も飼い、運転手がいる生活でした。

にゃんきち

ぐぬぬ・・・。
年収1億円か・・・、夢があるにゃ~。

衣装と美容院代で月に24万円!?

にゃんきち

お給料が高くても、衣装や美容院代などの経費がかさみそうなイメージがあります。

自己負担がいくらなのか、こちらもみなさんのお話をまとめました。

回答者 ヘアメイク代
(1回分)
ドレス代
(月額)
ネイル、エステなど美容代
(月額)
その他(※2)
(年間)
合計(月額)
麗華
(銀座)
2,000円 なし 1万8,000円 なし 15日出勤で約4万8000円
(1日あたり約3,200円)
小百合
(六本木・銀座)
銀座:1,500円
六本木:なし
1万5,000円 なし 5万円程度 12日出勤で約3万4000円
(1日あたり約2,800円)
ナナ
(銀座)
3,000円 6万円 10万円 50万円程度 25日出勤で約24万円
(1日あたり約9,000円)
マミ
(大阪北新地)
2,000円 3万円 1万5,000円 50万円程度 12日出勤で約11万円
(1日あたり約9,100円)
けい子
(博多中洲)
なし 1万5,000円 2万5,000円 10万円程度 16日出勤で約4万8000円
(1日あたり約3,000円)

※2 イベント用衣装や、お客様へのプレゼント

にゃんきち

美容代や衣装代は、1日あたり3,000~9,000円もかかるんですね・・・。

月収30万~120万円に対して、美容・衣装代が月額3万~24万円ですから、給料のうち10~20%は経費で消えてしまうのか。

一流ホステスは時給が発生しない時間も働いていた

にゃんきち

ホステスさんは、陰の努力も必要ですよね?

勤務時間外のお仕事や、普段どんな努力をしているのか、本業のお仕事に支障はないのかについても聞いてみましょう。

銀座ホステスは営業LINEに3時間かける

にゃんきち

まず、勤務時間外のお仕事について教えてください。

同伴出勤やアフター(閉店後にお客さんと食事に付き合う)、LINE・メールでの営業活動時間を聞いてみました。

回答者 同伴 アフター LINE、メール、電話
などにかかる時間
(1日あたり)
回数(月) 時間 回数(月) 時間
麗華
(銀座)
2~3回 18時~20時半 1回 23時~終電 30分未満
小百合
(六本木・銀座)
3~4回 17時~19時 5~6回 24時~3時 0~2時間
ナナ
(銀座)
月17回 18時~20時 5回 2時~4時 3時間
マミ
(大阪北新地)
5~7回 18時~21時 1~2回 1時~3時 2時間
けい子
(博多中洲)
5~7回 18時~20時半 10回程度 2時~4時 2~3時間
にゃんきち

アフターは翌朝3~4時までお付き合いなんですね・・・。

りりこさん(六本木・銀座)

同伴はバックが入りますが、アフターは無給ですから大変です。

マミさん(大阪北新地)

自分のお客様には全員、一日一度は必ずメールやLINEで連絡をします。

このやり取りだけで、毎日2時間はかかっていました。

もちろん、営業LINEを送るだけではお給料は出ません。

にゃんきち

営業LINEに毎日3時間もかけているんですね・・・。

やはりカンタンなお仕事はありません。

ホステスが密かに実行していること

にゃんきち

営業LINEのほかに、陰でどのような努力をしていましたか?

ママのご機嫌をとる

けい子さん(博多中洲)

どのホステスにどのお客様を担当させるのか、決めるのはクラブのママですから、ママに嫌われると、ホステスにはお客様がつきません。

お客様に気に入られるよりも、ママに気に入られるように気遣いをすることが大切です。

麗華さん(銀座)

お客様の多くがママ目当てに通うお店でしたから、ママのことを知ることも大切でした。

ママがほかの席についている時は、「最近、ママはこんなことにハマってるんですよ~」とお客様にお伝えすると喜ばれましたね。

売れてる先輩を観察

マミさん(大阪北新地)

入店直後は、先輩の接客態度を見て、よいところを盗みまくりました。

その後は自分のキャラクターを見極め、自分らしくアレンジして試していきましたね。

麗華さん(銀座)

接客は売れっ子の先輩の振る舞いを真似しました。

たとえば、お客様の名前を何度も呼ぶと、自分の名前も覚えてもらいやすくなります。

政治経済を徹夜で勉強

麗華さん(銀座)

家では、新聞や本を読むなどして猛勉強していました。

一般的な政治・経済・歴史だけでなく、お客様の地元や会社の歴史にも詳しくなければなりません。

ナナさん(銀座)

お客様との話題を作るために、お客様のお仕事に関連する資格まで取ったこともあります。

また、ホステスになりたての頃は、寝ないで勉強したこともありました。

にゃんきち

ママへのご機嫌取り、売れっ子の観察、政治経済の勉強・・・みなさん、陰でいろいろと努力されているんですね・・・。

副業でやるなら出勤は週3日が限度

にゃんきち

常にお忙しそうなホステスさんですが、お昼の仕事や学校と掛け持ちしている方は、さらに大変でしょうね。

本業と両立は可能なんでしょうか?

マミさん(大阪北新地)

昼は別の接客業に就いていましたが、問題なく両立できました。

夜の仕事は週3出勤でしたから、寝不足もなく、本業に支障はありません。

小百合さん(六本木・銀座)

週に2~4日の出勤でしたが、大学生でしたから、夜の仕事に入った翌朝はツラかったです。

私生活が乱れてしまい、両立が難しかったですね。

麗華さん(銀座)

昼はOL、夜は2~4日ほどのシフトでしたが、慣れるまでは体力的にしんどかったです。

さらに、夜の仕事がある日は、朝から髪の毛を巻いていたので、職場でバレるのではとヒヤヒヤしていました。

にゃんきち

明け方に帰宅するお仕事ですから、毎日かけもちするのは本当にツラそう・・・。

両立させるなら夜のお仕事は、週3日が限度そうです・・・。

ホステスのメリット・デメリット

にゃんきち

ここまでのインタビューをもとに、高級クラブホステスの仕事のメリットデメリットをまとめてみましょう。

高級クラブで働くメリット

にゃんきち

まずは、高級クラブでホステスとして働くメリットです。

  • 一般のアルバイトより稼げる
  • 経営者・政治家・有名人などと知り合い、貴重な話が聞ける
  • 華やかなドレスとヘアメイクで美しく装う楽しみ
  • 会話力や教養、知識などが身につく
  • 同伴やアフターで高級レストランへ行ける

けい子さん(博多中洲)

おじさまと話すのが好き、オシャレするのが好きなら「楽に稼げる」と思えるかもしれません。

にゃんきち

普段の生活ではなかなか触れることのできない世界に接することができるのもメリットですね。

高級クラブで働くデメリット

にゃんきち

では、高級クラブでアルバイトをするデメリットは何でしょうか?

  • 昼夜逆転の生活で、昼の仕事や学校、友人との付き合いに支障が出る
  • 緊張やプレッシャーによるストレスがかかる
  • ドレス代・美容代などの経費がかかる
  • 勤務時間以外も同伴やアフター、営業メールなどに時間を取られる
  • ノルマが厳しく罰金が科せられることもある
  • お客さんからセクハラを受けることがある
  • お酒によって身体を壊すことがある
  • 話題作りのための勉強や体型維持などの努力が欠かせない

ナナさん(銀座)

私のお店では、毎月同伴ノルマがありました。

私は週3~4日の同伴ノルマが課せられていて、達成できなかった月は、『未達件数×3万円』の罰金が科せられました(ただし、達成すると10万円以上のボーナス)。

麗華さん(銀座)

胸を揉まれるようなセクハラに遭うこともありました。

「お金をくれるならどうぞ」と割り切っていましたが・・・。

にゃんきち

ノルマやセクハラを我慢しなければならないんですね・・・。

億を稼ぐホステスともなると、どんな努力をしているのか想像もできません。

みなさん、今日は貴重なお話をありがとうございました。

まとめ

にゃんきち

最後に、今回のインタビューで聞いた高級クラブのホステスアルバイトについて、おさらいをしましょう。

高級クラブとは?

  • キャバクラやラウンジよりも客単価が高く、客層も政治家や経営者などVIPばかり
  • ホステスにも、礼儀作法、言葉遣い、教養など、一流の接客が求められる

高級クラブのホステスになれるのはどんな人?

  • 容姿端麗(絶世の美女である必要はない)
  • 年齢は30歳までがひとつの目安
  • 品や清楚さがある
  • 会話力がある
  • 明るくて愛嬌がある
  • コツコツと努力ができる
  • 記憶力がいい
  • 場の空気を敏感に読める
  • 嫌なことがあっても切り替えられるタフさがある

高級クラブのホステスの収入や支出

  • 時給:2,500~9,000円
  • バックマージン
    • 本指名バックは~3,500円
    • 場内指名バックは~2,000円
    • 売上バックは売上の15~50%
    • 同伴バックは2,000~5,000円
    • ドリンクバックは~1,000円
    • ボトルバックはボトル料金の10~40%
  • 月収の相場
    • 他の仕事とかけもちの人の場合、20~50万円
    • ホステス専業の場合、40~120万円
  • 美容院代や衣装代にかかる費用は、1日あたり3,000~9,000円

出勤時間外のお仕事

  • 同伴(今回の調査では月に2~17回と人により幅があった)
  • アフター(今回の調査では月に1~10回と人により幅があった)
  • 営業LINEやメールをする時間(今回の調査では1日あたり30分~3時間と人により幅があった)

売上を上げるための努力

  • ママに気に入られるようにする
  • 売れている先輩の動作を観察
  • 政治経済の勉強やお客さんとの共通の趣味づくりなど

高級クラブのホステスのメリット

  • 一般のアルバイトより稼げる
  • 経営者・政治家・有名人と知り合えるし、貴重な話を聞ける
  • 華やかなドレスとヘアメイクで美しく装う楽しみ
  • 会話力、教養や知識などが身につく
  • 同伴やアフターで高級なお店に行ける

高級クラブのホステスのデメリット

  • 昼夜逆転の生活で、昼の仕事や学校、友人との付き合いに支障が出る
  • 緊張やプレッシャーによるストレスがかかる
  • ドレス代・美容代などの経費がかかる
  • 勤務時間以外も同伴やアフター、営業メールなどに時間を取られる
  • ノルマが厳しく罰金が科せられることもある
  • お客さんからセクハラを受けることがある
  • お酒によって身体を壊すことがある
  • 話題作りのための勉強や体型維持などの努力が欠かせない
にゃんきち

いかがでしたか。
「ホステスは、容姿がよければ、あとはニコニコして座っているだけの楽な仕事」なんて思っていたら大間違い。

新聞を読んだり、営業LINEに何時間もかけたりと、大変な準備が必要なお仕事でしたね。

今回、お話をうかがった元ホステスの方にも「はじめはお客様との会話にまったく付いていけず、とてもくやしい思いをした」という方もいました。

やはり、楽して稼げるお仕事なんて、あるわけがありません。

これからホステスに挑戦してみたいという方は、今回のお話が参考になれば幸いです。

もし、ほかの水商売のお仕事のことも知りたいと思った方は、こちらもご覧になってみてくださいね。

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