派遣ホステスはノルマ、アフター、同伴なし、終電帰りって本当?

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「ホステスの仕事には、お店に在籍するホステスとは別に派遣ホステスっていうのもあるんですね。在籍と派遣でなにか違いはあるんでしょうか?」

「派遣ホステスは1日にいくら稼げますか?また、在籍ホステスと同じように、売上や同伴のノルマはありますか?経験者の方、教えてください!」

「週1回か2回、水商売のアルバイトをする予定です。できれば他のスケジュールを優先して働きたいのですが、派遣ホステスなら融通ききますかね?」

アルバイトでホステス業をしようとネット検索をしていると、『派遣ホステス』というワードが目にとまりますよね。

「同伴なしやアフターはもちろん、ノルマもなし!」

求人アプリをみると、こんな宣伝文句が並びます。

ホステスの仕事をしたいけれど、同伴やアフター、キャストとの人間関係がイヤで二の足を踏んでいる方にとって、派遣ホステスの仕事は魅力的に映るかもしれません。

しかし、いくらアプリにそう書いてあっても、そうやすやすとは信用できないもの。

変な業者だったらどうしようとか、在籍ホステスに嫌がらせをされるかもとか、ほかにもいろいろな不安は尽きないはずです。

こういう不安を払拭するにはどうすればいいのか。
一番の解決策は、やっぱり実際に派遣ホステスとして働いた経験のある方のリアルな体験談を聞くことではないでしょうか。

そこで、今回私たちファイグー編集部では、派遣ホステス勤務経験者4名に長時間のインタビュー取材をしてまいりました。

というわけで、こんにちは。
ここ最近、ファイグー編集部で派遣関連の記事の編集を一手に担っている編集者の内田です。

これまですでに数十名の方にインタビュー取材をおこなってきましたが、今回のテーマは『派遣ホステス』

この記事をごらんになっているということは、あなたも派遣ホステスに興味は持ちつつも、仕事の裏側がよくわからないために、一歩踏み切れずにいるのかもしれません。

また、派遣会社が信用できないために、躊躇(ちゅうちょ)しているのかもしれませんね。

たしかに、今回私も取材をしていくうちに、気になることは山ほど出てきました。

  • そもそも派遣ホステスは、在籍ホステスとなにが違うのか?
  • お給料は派遣も在籍もかわらないのか?
  • 本当に同伴やアフター、ノルマはないのか?

ネットで調べようにも、リアルな経験者の体験談はなかなか見つかりません。

宣伝記事のようなものはたくさん見つかりますが、私が探しているのはそんな記事じゃないんです。

私が聞きたいのは体験者のリアルなお話。
ネット上にないのなら、私が作るまでです(笑)

ということで、今回の取材にご協力いただいたうちの3名は、単発でたくさんの店舗に派遣経験のあり、1名は長期派遣で勤めた経験をお持ちの方です。

私がまず開口一番に聞いたのが、時給(笑)。

結論からいってしまうと、派遣ホステスの時給の相場は2,500~5,000円。

しかも、同伴やアフターは基本的になく、ノルマもないとのこと。

ここまでは求人アプリに書いてあるとおりですね。

次にうかがったのは、気になるデメリットです。

なにやら、派遣ホステスならではの嫌がらせを受けることがあるそうです。

また、今回取材をしてみてわかったのは、【派遣会社のサポートの重要性】です。

派遣先の紹介から店までの送迎、ヘアセットや貸衣裳など、派遣会社ではさまざまなサポートをしています。

サポート次第で働きやすさがかわってくるといってもいいほどなんだとか。

だいぶ端折って説明してしまいましたが、派遣ホステスのお仕事には、ここまででは書ききれないほどメリット・デメリットがあり、また注意しなければならないこともたくさんあります。

しかし、それらをすべて自分で調べるのは至難の業(わざ)ですよね。

だからこそ、今回私たちは長時間に渡る取材をこの記事にまとめることにしたのです。

ですから、これから派遣ホステスをやってみたいと思っている方、お店に在籍のホステスと派遣ホステスとどちらがよいか悩んでいる方など、派遣ホステスについて少しでも不安や疑問のあるときは、ぜひこの記事を最後までご覧になってみてください。

経験に基づいた貴重な内容がぎっしりと詰まっているので、かならずあなたの役に立つはずです。

この記事のアドバイザー情報

  • 内田 恵子 編集者

    内田 恵子編集者

    東京生まれ。アラフィフ。出版社勤務の後独立。編集・ライター歴30年。ファイグーでは「わかりにくいお金の話を、わかりやすくお伝えすること」「少しでも役に立つ情報をお届けすること」をモットーに、より具体的で、身近に感じていただける記事を目指しています。猫派で今は元ノラを多頭飼い中。日々癒してもらってます。

  • ささき 英雄 編集者

    ささき 英雄編集者

    七夕生まれ、編集・ライティング歴10年。前職ではグルメ雑誌の制作に携わっていましたが、30歳の誕生日をきっかけに独立しました。ファイグーでは「自分の仕事は書くことではなく伝えること」という意識で記事に取組んでいます。担当記事は、利息や審査などライバル記事だらけのテーマが多いです。そのため、「他のどの記事よりも正しい」のは当然として、さらに「どうすれば読みやすくなるか」を日々追求しています。

カジュアルなスナックから高級クラブまで!夜の世界の蝶、派遣ホステスの実態

今回は、派遣ホステスのリアルな話をお伝えするために、経験者である以下のみなさんが協力をしてくださいました。

名前 勤務時期 当時の年齢 エリア
佐野さん 2018年11月~2019年3月 29歳 北新地
木元さん 2012年9月~2019年1月 20~26歳 中洲
浅野さん 2012年5月~2013年5月 41歳 広島
矢田さん 2018年11月~2019年2月 25歳 中洲

みなさんのご回答をもとに、まずは派遣ホステスがどんな仕事なのかを紐解いていきましょう。

クラブやラウンジだけでなくスナックへ派遣されることもある

まずは、派遣ホステスがどのようなお店で働くのか、みなさんに直近3回の派遣先を教えてもらいました。

名前 直近3回の勤務先 勤務日数
佐野さん
  • 1クラブ
  • 2スナック
  • 3スナック
週3日
木元さん
  • 1スナック
  • 2クラブ
  • 3クラブ
週2日
浅野さん
  • 1クラブ
  • 2ラウンジ
  • 3クラブ
週3日
矢田さん
  • 1高級クラブ
  • 2スナック
  • 3高級クラブ
週2~3日

派遣ホステスの勤務先は、以下のいずれかになるケースが多いです。

  • クラブ
    • お客さんの隣に座って接客をおこなう店舗
    • 高年収のゲストが多く、客単価も高い
    • 高級クラブの場合、その多くは会員制
  • ラウンジ
    • お客さんの隣に座って接客をおこなう店舗
    • クラブよりは敷居が低く、客層もクラブより若め
  • スナック
    • 原則的にカウンターを挟んで接客をおこなう店舗
    • 服装・髪型の規定はクラブやラウンジよりもゆるい

『ホステス』の響きから、高級感のあるクラブやラウンジで働くイメージを持ちがちですが、実際にはカジュアルなスナックへ派遣されることもあるんですね。

ちなみに、派遣先は強制されるわけではありません。

派遣会社から紹介されたお店で働くかどうかは自分で決められますので、希望に合わない場合は断ることも可能です。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

働きたい日の前日までに希望日と希望時間を派遣会社へ伝えると、担当者から電話連絡がきます。

派遣先候補の『店の種類』『時間帯』『時給』を確認して、希望の条件に合えば仕事を受ける流れでしたね。

広島で派遣ホステスをしていた浅野さん

私の場合、勤務する曜日だけはあらかじめ決まっていました。

ただ、当日どこの店で働くかは、派遣会社から電話をもらったときに自分で決めることができました。

なお、【クラブやスナックなどの仕事内容や収入の違い】は以下の記事にまとめていますので、こちらもぜひ読んでみてください。

勤務当日は派遣会社のスタッフが店まで案内してくれる

次は、派遣ホステスの仕事の流れをみていきましょう。

北新地で派遣ホステスをしていた佐野さんに、勤務日の大まかな流れを教えてもらいました。

18:30 派遣会社に出勤する

派遣会社にてセット・メイク・着替え・食事

19:45 送迎車で派遣先の店へ向かう

派遣会社スタッフが店まで案内

20:00 業務開始

(休憩なし)

24:00 業務終了

LINEで派遣会社に業務終了の連絡
送迎車の集合場所へ向かい、帰宅

派遣ホステスはまず派遣会社に出勤する

名前 出勤先 準備の場所
佐野さん 派遣会社 派遣会社
木元さん 派遣会社 派遣会社
浅野さん 派遣会社 派遣会社
矢田さん 派遣会社 派遣会社

お店に在籍しているホステスの場合、勤務当日はもちろんお店へ直接向かいます。

しかし、派遣ホステスが当日まず向かうのは、派遣会社の事務所です。

そして、事務所内で髪や服装を整えます。

なお、身だしなみに関するルールは店ごとに違いますので、派遣先の条件に合った髪型・服装にしなければいけません。

北新地で派遣ホステスをしていた佐野さん

ヘアセットのアップ・ダウンの指定、靴・ドレス・ワンピースの指定、アクセサリーや持ち物などの条件は、お店によって変わります。

身だしなみが大切なのは在籍ホステスも同じですが、派遣ホステスの場合はそれ以上に、準備に気は抜けません。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

「ヘアは上品なアップスタイル、お店が暗いのでメイクは少し濃いめで」など、派遣先によってはかなり細かい指示があります。

ただ、お店へ向かう前にかならず派遣会社のスタッフに厳しくチェックされるので、お店に着いてから髪やメイクをやり直すようなことはなかったですね。

ホステスの業務内容は派遣も在籍も変わらない

入店をして業務がはじまったら、やるべきことは店に在籍しているホステスと同じです。

主に以下のような流れで、来店するお客さんへの接客をおこないます。

  • ボーイから名前を呼ばれる
  • 指定されたテーブルへ向かう
  • お客さんの隣に座って接客

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

業務内容はいわゆるホステスと同じなので、ヘルプでテーブルにつくこともありますよ。

ヘルプの場合はお客様の隣には座らず、テーブルサイドの小さな椅子で他のホステスやお客様のお酒を作りながら接客をします。

派遣ホステスは休憩なしのケースが多い

名前 直近3回の勤務先 勤務時間 休憩 残業
佐野さん
  • 1クラブ
  • 2スナック
  • 3スナック
  • 120:00~24:00
  • 220:00~24:00
  • 320:00~24:00
なし なし
木元さん
  • 1スナック
  • 2クラブ
  • 3クラブ
  • 120:30~23:00
  • 221:00~24:00
  • 321:00~24:00
なし なし
浅野さん
  • 1クラブ
  • 2ラウンジ
  • 3クラブ
  • 120:00~25:00
  • 220:00~25:00
  • 320:00~25:00
なし なし
矢田さん
  • 1高級クラブ
  • 2スナック
  • 3高級クラブ
  • 121:00~25:00
  • 221:00~25:00
  • 321:00~25:00
なし なし

今回お話を伺ったみなさんは、4名とも勤務中の休憩時間はありませんでした。

そう聞くと、「ちょっとハードな仕事なのかな?」と思う人もいるかもしれませんね。

ただ、労働基準法では、休憩に関して以下のように定められています。

  • 6時間以内の労働・・・休憩を付与する義務はない
  • 6時間超8時間以内の労働・・・最低45分の休憩が必要
  • 8時間超の労働・・・最低1時間の休憩が必要

勤務時間がもっとも長かった浅野さんでも5時間なので、休憩が発生する条件を満たしていません。

ちなみに、みなさんのお話を聞く限り、派遣ホステスで残業が発生することはほぼないようです。

その意味では、定時できちんと終わる仕事を探している人に向いている仕事ともいえますね。

事務所から店までは送迎車で送ってもらえる

名前 事務所までの交通費 事務所から店までの移動 帰宅時の交通費
佐野さん 支給なし 送迎車(無料)
  • 電車の場合・・・500円まで支給
  • 終電がない場合・・・送迎車(無料)
木元さん 支給なし 送迎車(無料)
  • 電車の場合・・・実費支給
  • 終電がない場合・・・送迎車(無料)
浅野さん 支給なし 送迎車(無料) 送迎車(無料)
矢田さん 支給なし 送迎車(無料) 送迎車(無料)

派遣会社の事務所から店までは送迎車で送ってもらえるため、交通費はかかりません。

また、帰宅時も無料で送迎車を出してもらえますし、電車を利用した場合も交通費は支給されます。

ただし、当日事務所へ向かうのにかかる交通費は自己負担となることが大半です。

派遣ホステスはホステス未経験者でも問題なし

派遣ホステスは、『夜の世界のプロフェッショナル』のイメージが強いと思います。

たしかに、派遣ホステスの経験者は過去に在籍ホステスを経験している方が多いです。

しかし、実は木元さんのように、ホステス未経験の状態から派遣ホステスとして働いている方も少なくありません。

名前 在籍ホステスの経験 派遣会社での研修 店での研修
佐野さん 5年 ×
木元さん なし
浅野さん 3年 ×
矢田さん 2年 ×

また、ホステス派遣会社の大半が事前研修を実施しています。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

私はホステス未経験でしたが、派遣会社へ登録後すぐに派遣会社が研修をしてくれました。

研修時間は30分ほどで、教わったのは以下のような接客の基礎です。

  • 挨拶
  • お酒の作り方
  • ライター・マッチのつけ方
  • 灰皿の替え方
  • ホステスとしての心得

また、少数派ではありますが、派遣ホステスに対して研修をおこなうお店もあります。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

はじめて派遣されたときは、お店でも業務開始前に研修がありましたね。

時間は5分ほどでしたが、ここでも挨拶の仕方やお酒の注文の仕方などを教えてもらいました。

よく考えれば、派遣ホステスの勤務先はコロコロ変わるわけですから、毎回お店ごとのルールを覚えなければいけないのは経験者も未経験者も同じですよね。

もちろん、どのお店にも共通する『ホステスの基本』は身につけなければいけませんが、そこは派遣会社がきちんとサポートしてくれます。

少なくとも一晩1万円は稼げるのが派遣ホステスの仕事

くままる

派遣ホステスの時給って高いの?

そうだね、2,500~5,000円が相場だよ。

にゃんきち
くままる

でも、ヘアセット代や衣裳代とか、交通費とかがかかって大変そうだよね~。

ヘアセットは派遣会社の施設を利用できるし、貸衣裳もあるんだよ。

送迎車も出るから、出費はそんなにないと思うよ。

にゃんきち

前章では派遣ホステスの業務内容をお伝えしましたが、いくら稼げるのかも大いに気になるポイントですよね。

ここからは、給料や出費など派遣ホステスのお金に関する話をまとめて紹介していきたいと思います。

時給相場は3,000円以上!ただし在籍ホステスよりはやや低め

まずは、みなさんがどれくらい稼いでいたのか、単刀直入に聞いてみました。

名前 直近3回の勤務先 勤務時間 時給・日給
佐野さん
  • 1クラブ
  • 2スナック
  • 3スナック
  • 120:00~24:00
  • 220:00~24:00
  • 320:00~24:00
  • 1時給3,000円
  • 2時給3,000円
  • 3時給3,000円
木元さん
  • 1スナック
  • 2クラブ
  • 3クラブ
  • 120:30~23:00
  • 221:00~24:00
  • 321:00~24:00
  • 1時給3,000円
  • 2時給3,000円
  • 3時給3,500円
浅野さん
  • 1クラブ
  • 2ラウンジ
  • 3クラブ
  • 120:00~25:00
  • 220:00~25:00
  • 320:00~25:00
  • 1日給1万円
  • 2日給1万円
  • 3日給1万円
矢田さん
  • 1高級クラブ
  • 2スナック
  • 3高級クラブ>
  • 121:00~25:00
  • 221:00~25:00
  • 321:00~25:00
  • 1時給5,000円
  • 2時給3,500円
  • 3時給4,500円

こうしてみると、あらためてホステスは稼げる仕事であることがわかりますね。

みなさんの時給の平均は3,571円。

一般的なアルバイトに比べ、3倍以上の高時給です。

ただし、実は以前に在籍ホステス経験者の方にインタビューをおこなったことがありまして、そのときにうかがった時給は、平均で5,000円だったんですよね。

また、在籍ホステスの場合はさらに、業務内外で以下のようなバックマージンがあります。

  • 同伴・・・2,000~5,000円
  • 指名・・・1,000~3,000円
  • 売上・・・売上の30%前後

しかし、派遣ホステスの場合は基本的にバックマージンが発生しません。

名前 同伴 指名 売上
佐野さん なし なし なし
木元さん なし なし なし
浅野さん なし なし なし
矢田さん なし なし なし

そのため、純粋に収入だけを求めるなら、派遣ホステスより在籍ホステスのほうがオススメですね。

ちなみに、在籍ホステスへのインタビューをまとめたのは以下の記事です。

収入はもちろん、【在籍ホステスのメリットやデメリット】も実体験ベースでまとめていますので、こちらもぜひ読んでみてください。

交通費は事務所への出勤時のみ自己負担

交通費については前章でも少し触れましたが、以下の移動で出費が発生することはありません。

  • 派遣会社の事務所から店まで(無料の送迎車)
  • 店から自宅まで(無料の送迎車または交通費支給)

ただし、派遣会社の事務所へ行くのにかかる交通費は自己負担です。

ヘアセットや衣装は派遣会社が無料で対応する会社が多い

名前 ヘアセット メイク 衣装
佐野さん 派遣会社の専属スタイリスト(無料) セルフ 貸衣裳(無料)
木元さん 派遣会社内の美容室(1回500円) セルフ 貸衣裳(1着500円)
浅野さん 派遣会社内の美容室(無料) セルフ 貸衣裳(無料)
矢田さん 派遣会社内の美容室(無料) セルフ 貸衣裳(無料)

ヘアセットと衣装については、無料で対応する派遣会社が多いです。

在籍ホステスの場合は、毎月のようにドレスを購入したり、毎回2,000~3,000円の自己負担でヘアセットをしたりしなければなりませんから、この点は派遣ホステスはオトクです。

ただし、例外的に自腹で準備をしなければいけないケースもあるので注意しましょう。

中洲で派遣ホステスをしていた矢田さん

私の場合は派遣登録をしているキャスト数が多かったので、複数のキャストの出勤日が集中してしまうと派遣会社の美容室を利用できないこともあります。

そういうときは、同じビル内にある別の美容室へ行って、自腹で1,000円を払ってセットしてもらっていました。

また、派遣先の身だしなみに関する条件に合ったものなら、自前で衣装を準備してもかまいません。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

当初は派遣会社の貸衣裳部屋から衣裳を借りていましたが、借りるたびに500円かかるので・・・。

途中からは自前でドレスやワンピースを用意して持参していました。

ちなみに、メイクは原則的に自分でおこないます。

給料は現金手渡しが多く、即日払いも可能

名前 給料日 受取方法
佐野さん 翌出勤日 派遣会社から現金手渡し
木元さん 即日 派遣先の店から現金手渡し
浅野さん 即日 派遣会社から現金手渡し
矢田さん 即日 派遣会社から現金手渡し

給料は、派遣会社から受取る場合派遣先の店から受取る場合の2パターンがあります。

中洲で派遣ホステスをしていた矢田さん

勤務終了後にクラブからお金を受取り、それをそのまま派遣会社へ持っていきます。

そして、税金などを天引きした金額をその場で受取る流れでした。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

私の場合は、派遣会社からもらった領収書を勤務終了後にお店へ渡してお金をもらっていました。

お店から受取った金額がそのまま給料になるので、即日払いでしたね。

いずれの場合も受取方法は現金手渡しが基本です。

稼げるうえに自分の成長も実感できる!派遣ホステスはやりがいのある仕事

くままる

高時給以外に、派遣ホステスのメリットってな~に?

普段知り合えない人と知り合えて、話ができることかな。

にゃんきち
くままる

人見知りだったらどうするの~?

人見知りも治るみたいだよ。

にゃんきち

ここからは派遣ホステスのメリットをご紹介しましょう。

今回の体験者は、全員一致で、『派遣ホステスはオススメ』と回答しています。

いったい、どんなところが魅力なのでしょうか?

自分のタイミングで働けて高時給

在籍ホステスに比べると、やや時給相場は低いものの、全員一致で『給料面の満足度は高い』と回答しています。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

働く日程も場所も、自分の都合や希望に合わせて選べるのが大きいですね。

そのうえで1日1万円前後もらえるわけですから、給料に関しては十分に満足していました。

ノルマがないので気楽に働ける

単発で勤務するのが当たり前の派遣ホステスに対して、お店がノルマを課すことはありません。

ノルマがない分、精神的にゆとりをもって働くことができます。

北新地で派遣ホステスをしていた佐野さん

在籍ホステスの場合、バックマージンを受け取れる一方で、売上や同伴のノルマが厳しかったりもするんですよね。

私も在籍ホステスだった頃は、ノルマを達成するために業務時間外も営業メールやLINEをたくさん送るのが大変でした。

でも、派遣の場合はノルマもなく、業務時間内に接客をするだけなので、すごく気が楽です。

私には派遣のほうが合っていると思いますね。

いろんな客層・年齢層の方から話が聞ける

クラブ・ラウンジ・スナックの共通点は、女性が接客をおこなう店だということです。

しかし、店を訪れるお客さんの客層は、それぞれ微妙に異なります。

タイプの異なるお客さんからいろいろな話を聞けるのも、勤務先が固定されていない派遣ホステスならではのメリットです。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

たとえば、スナックに来店するお客さんは、見た目の雰囲気もカジュアルでワイワイお酒を飲みたい方が多いです。

それに比べると、クラブに来るお客さんは落ち着いた印象の方が多く、会話をしているだけでとても勉強になります。

派遣先のタイプによってお客さんからもらえる刺激が違うのは、派遣ホステスの楽しさのひとつですね。

コミュニケーション能力が上がる

もちろん、在籍ホステスと同じように、会話がメインの仕事ならではのメリットもあります。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

以前は人と話すのが苦手だったんですけれど、派遣ホステスの仕事のおかげで人見知りが治り、むしろ会話をするのが楽しくなりました。

相手の表情から空気を読めるようになったり、相手の立場に立って考えられるようになったり、この仕事で得られたものはとても大きいです。

中洲で派遣ホステスをしていた矢田さん

この仕事を辞める頃には、やりがいを感じるようになり、勤務すればするほど話し上手になっていきました。

もちろん、給料の高さも魅力ではありますが、それ以上に自分の成長を実感できたことがうれしかったです。

派遣ホステスの悩み第1位は『派遣先での人間関係』

くままる

派遣ホステスは、お店に在籍しているホステスにいじめられたりしないのかな~

嫌がらせを受けることはあるみたいだね。

にゃんきち
くままる

毎回違うお店に行くのもちょっと不安だよね~

もちろん、派遣ホステスには残念ながらデメリットもあります。

派遣に対する風当たりがキツイことも多い

派遣ホステスは単発での勤務が基本ですから、同じ店で働く他のキャストとの親交が浅くなってしまうのは仕方ありません。

そのせいで嫌がらせのような対応をされることもありますので、注意が必要です。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

やたらとお酒を飲ませたがるなど、クセの強いお客様の接客はやはりどのキャストも嫌がります。

しかし、一部のお店は、【みんなが嫌がるテーブルには派遣ホステスがつく暗黙のルール】ができあがっていて・・・。

強制的に条件の厳しいテーブルを任されるのは、精神的にきつかったです。

中洲で派遣ホステスをしていた矢田さん

派遣ホステスに対する対応が厳しいキャストの方はたくさんいますね。

ヘルプについてもまるで私がその場に存在しないような態度であからさまに無視されたり、わざわざお客様の理不尽に叱責されたり、帰るときにコートを捨てるように投げ渡されたり・・・。

在籍ホステスとの人間関係で嫌な思いをすることは多いと思います。

ですが、派遣ホステスは『派遣先を選べる』という大きな武器があります。

嫌な思いをしてまで同じ店で働き続ける必要はありませんので、困ったことがあったら派遣会社に相談しましょう。

勤務先が毎回違うのはやっぱり不安

いろいろなお店で働けることは、メリットであると同時にデメリットでもあります。

派遣先がどんな店なのかは行ってみなければわかりませんので、はじめてのお店へ行くたびに緊張しないといけません。

中洲で派遣ホステスをしていた木元さん

お店ごとのルールを把握しなきゃいけないのもありますが、どんなお店でどんな人が働いているかがわからないのは不安の種ですね。

残念ながら楽しく働けないお店もありますので、はじめてのお店に派遣されるときは悪い意味でドキドキします。

収入が安定しづらい

派遣ホステスは働く日を自分で選べますが、ギリギリまでスケジュールが決まらないこともあります。

北新地で派遣ホステスをしていた佐野さん

希望日当日の夕方になっても派遣会社から連絡がないこともありましたし、ギリギリの時間に派遣の依頼を受けることもあります。

スケジュールを確定できないことが多いのは、マイナス面かもしれませんね。

ちなみに、自分の希望日にお店から派遣の依頼がなければ働くことはできません。

高時給ではあるものの安定度にはやや欠けますので、派遣ホステス一本で食べていこうとは考えないほうがいいですね。

まとめ

それでは最後に、この記事で紹介した派遣ホステスのポイントをおさらいしましょう。

派遣ホステスの仕事内容

  • クラブやラウンジだけでなくスナックへ派遣されることもある
  • 勤務の希望日時や派遣先は自分で決められる
  • 当日はまず派遣会社に出勤し、準備を整えてからお店へ向かう
  • 事務所から店までは送迎車で送ってもらえる
  • 業務内容は在籍ホステスと同じ
    • 1ボーイから名前を呼ばれる
    • 2指定されたテーブルへ向かう
    • 3お客さんの隣に座って接客
  • 派遣ホステスは休憩なしのケースが多い
  • 派遣ホステスはホステス未経験者でも問題なし
    • 派遣会社の大半が事前研修を実施

派遣ホステスの給料

  • 高時給(時給相場は3,000円以上)
    • 在籍ホステスよりはやや低め
  • 派遣ホステスには同伴・指名・売上などのバックマージンがない
  • 交通費は事務所への出勤時のみ自己負担
  • ヘアセットや衣装は派遣会社が無料で対応してくれる
  • メイクは原則的に自分でおこなう
  • 給料は派遣会社または派遣先の店から現金手渡しで受取る

派遣ホステスのメリット

  • 自分のタイミングで働けるうえに高時給(時給相場は3,000円以上)
  • ノルマがないので気楽に働ける
  • さまざまな客層・年齢層の方から話が聞ける
  • コミュニケーション能力が上がる

派遣ホステスのデメリット

  • 派遣に対する風当たりがキツイことも多い
    • クセの強いお客さんのテーブルにつくことを強制される
    • 他のキャストに無視される
    • わざわざお客さんの前で理不尽に叱責される
    • 私物を捨てるように投げ渡される
  • 勤務先が固定されていないことに不安がある
  • 収入が安定しづらい
    • ギリギリまでスケジュールが決まらないこともある
    • 希望日に店から派遣の依頼がなければ働けない

いかがでしたか?

派遣ホステスは、派遣先のキャストとの人間関係で嫌な思いをすることが多いので、その点には注意が必要ですね。

ただし、時給が高いだけでなく、『自分の好きなときに働ける』『コミュニケーション能力を中心に自分の成長を実感できる』など、メリットも多い仕事だということもおわかりいただけたと思います。

この記事を読んで「私も派遣ホステスをやってみようかな!」と思ったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ちなみに、当サイト・ファイグーには、よりカジュアルな『キャバクラ』を特集した記事もあります。

こちらも経験者の声をもとにキャバクラの実態に迫った内容となっていますので、ぜひご覧になってみてください。

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