60万円の仏壇をローンで購入。払えるギリギリの金額でした【体験談】

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家や自動車購入のために組むローン。

支払いは大変でも、新しい家や車がある生活を想像すると、夢が膨らみます。

しかしある日、突然仏壇が倒壊し、高額なローンを組むことになったら。

一瞬にして高価なものが壊れ、一刻も早く代わりを用意しなければ...という時は、そんな楽しみはほとんどありません。

それでもローンを抱えてつつましく生活している、我が家のケースを御覧ください。

体験者の情報

名前:角田 信春(仮名)
性別:男性
職業:会社員
年齢:48歳
借入件数:1件
会社名(借入先):オリコ
利用時期:2011年 5月~2015年4月
借金の合計額:73万円

仏壇のためにローンを組む

2011年、突然私たちを襲った東日本大震災。

命は助かりましたが、この地震で、家具の中で一番高価な父の仏壇が壊れてしまいました。

そして新しい仏壇のために、やむなくローンを組みます。

しかしすでに複数のローンを抱え、ギリギリの生活を送っていた我が家。それでも更なる支払いに苦しみながら、何とか乗り切っています。

そうした我が家の節約の工夫や、支払いが遅れた時の対処法などもご紹介しましょう。

大地震!命の次に守りたかったものとは?

東日本大震災を体験した方は、誰もが恐ろしい思いをされたことと思いますが、我が家もそうでした。

うちは5人家族で千葉県のマンションの13階に住んでいます。やはり高層階なのでものすごく揺れ、中学生の息子が「死ぬかと思った」と、後でしみじみ語ったほどです。

幸いマンションが倒壊することはありませんでしたが、家中の物は倒れて、壊れました。

しかし人間は命も大切ですが、その次に大切なものは何かをとっさに判断して、それを守ろうとするようです。

あの時、家内は左手で幼い下の子を抱きかかえ、右手で不安定な液晶テレビを必死に押さえていました。

というのも、当時液晶テレビは買ったばかりで、「これが壊れるのをみすみす放っておけない!」と思ったようです。

しかし、テレビよりずっと高価な物が壊れてしまいました。

一番高かったのは仏壇!

実は家の中で一番高価なもの、それは私の父の仏壇でした。

その仏壇が、地震のせいで腰を折り曲げるように前に倒れ、扉が壊れて閉まらなくなってしまったのです。

それまではまったく、仏壇のことは気にしていませんでした。

しかし後になって冷静に考えれば、買ったばかりとはいえ液晶テレビは10万円そこそこ。でも仏壇はそれよりもずっと値が張るものだったのです。

ただし地震の直後は、まず命が助かったことに感謝して、仏壇はしばらく放置されていました。

しかし震災から2ヶ月ほど経つと、やはり壊れたままではまずいから、とりあえず代わりの仏壇を、ということになったのです。

こうして新しい仏壇を買うために仏具屋さんを訪れました。

ところが仏壇は、床の間に置けるタイプを買おうとすると、数十万円するのです。

また見るからに安っぽい仏壇に大事な位牌を納めるのは、何となく気が引けます。それに、人生でそう何回も買う物ではありません。

そうやって色々見ていくうちに、高い物に目移りしていき、結局60万円の仏壇を買うことに決まりました

しかし、60万円をとても一括では払えないので、オリコのローンを組むことになります。

ローンの手続きでは、何枚も複写になっている分厚い用紙に、教えられるまま記入していきました。

審査のために、勤めている会社名や年収などを詳しく書いたりしましたが、他には特に何事もなく1週間ほどで無事通過したとのご連絡を頂いたように思います。

審査が通過した時にはほっとして、「これまでまじめに働いていて良かったな」と思いました。

払えるギリギリの金額

審査が通ってホッとしたものの、金利18%を入れると、総額73万円という、安い車が1台買える金額になってしまいました。

普通このぐらいの金額の買い物をする時は、買うか買わないか何ヶ月も迷い、いろいろな店を回ってどれにしようか考え、ワクワクやドキドキを感じながら進めるという、「買う楽しみ」があるものです。

しかし今回は、「なぜあの時テレビじゃなくて仏壇を守らなかったんだろう?」という後悔や、「いやいや、仏壇なんて支えてたら今頃・・・」という考えが交錯し、楽しみとはほど遠い買い物でした。

月々の支払い金額は8,000円(ボーナス月 5万円)で、これを4年かけて返していくわけです。

月々30万円前後の手取りで、住宅ローンを始め他の支払いと合わせると、毎月ほとんど現金は残りません。ですから8,000円といえども、払えるギリギリの金額でした。

ローンのために我慢しているもの

支出が増えた分、今後の生活は何かを我慢しなければなりません。

外食が減るとか、欲しい物を買うのが先延ばしになるのに加えて、我が家が我慢するようになったのは「スーパー銭湯」です。

ちょっとしたお出かけ気分とリラックス効果を求めて、家族で月に2回ほど行っていたのですが、1回3,000~4,000円はかかります。しばらくは行けそうにありません。

また美容室も、もっぱら1,000円カットで済ませるようになりました。

最近は安い美容室が多く、2,000円ぐらい出せばちゃんとシャンプーもしてくれますが、それすらもったいなくて我慢しています。

遅延しそうな時は丁寧に対応

こうした努力を重ねても、うちの家計はギリギリですので、ちょっと予定外の出費があると、月々の支払いが遅れてしまいます。

家内に聞くと、実は2~3ヶ月に1回ぐらいはそういうことがあるようです。たいていの場合は10日遅れぐらいで払ってはいますが・・・。

そういう時、家内は督促の電話に対して、努めて丁寧に事情を説明します。

「遅れますが、支払いはします」と毎回誠意を持って話しているので、何とかやって来られたようです。

もっとも、それはこちらの感覚で、「遅延」であることに変わりはありません。

ただしドラマのような恐い取り立てがあるわけでもないので、いわゆる遅延トラブルというものはありません。

しかし家内でなく私が自分で督促の電話を受けると、さすがに家計が火の車であることを実感します。

借りたお金をちゃんと返せるように、家内に苦しい言い訳をさせないで済むように、しっかり働かないといけないと身に染みました。

「備えあれば憂いなし」

何だかんだと言いつつ、ローンを返済しながら何とか生活しています。

「ローンを抱える」と言うとちょっとイメージが悪いですが、収入に合わせて少しずつ返済していけば問題はありません。

まだまだ住宅ローンや教育ローンなど、たくさんのローンを抱えていますが、「借金も甲斐性のうち」とも言いますので、前向きに頑張っていきたいと思います。

また今回のことで、家具の設置の仕方が悪かったことも、教訓になりました。

仏壇やタンスは上下が分離しているものがありますが、うちの場合も上半分が床に落ちました。金具を取り付けて固定するなど地震対策をしていれば、こういうことにはならなかったかもしれません。

「備えあれば憂いなし」というのはやっぱり本当ですね。

私は高額の出費を余儀なくされて、初めてそのことに気付きました。

まだ備えていない方がいらっしゃれば、今のうちに地震の対策もして頂きたいと思います。

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