下取りに釣られて痛い目に...訪問販売で高級布団を購入【体験談】

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訪問販売の業者が家に来た時、ドアを開けて中に入れてしまった私。

一度、高級布団を買ってしまったために、その後も同業者が何度も家に来るようになります。

ついにはチンピラ風の男に脅されて高額な掃除機を購入、報復を恐れてクーリングオフもできずじまいになる有り様。

すっかり業者にカモにされた、私の苦い体験談です。

体験者の情報

名前:三橋 由佳
性別:女性
当時の職業:専業主婦
当時の年齢:27歳
借入件数:3件
借入合計金額:110万円
利用した金融機関:不明

訪問販売で次々とローンを組んだ体験談

専業主婦として家にいると、いろんな勧誘が来ます。保険、車、教材、宗教、太陽光給湯システムなど・・・。

しかも当時、結婚してまだ間もない世間知らずの若い主婦だった私は、訪問販売の業者の口車に乗せられ、次々と高額商品を買わされてしまったのです。

私が買ったのは高級布団、高級掃除機 総額110万円分でした。

45万円の高級羽毛布団を購入

我が家は自営業、家族は私と主人、長男4歳、生後半年の次男の4人家族です。

毎月の光熱費や諸経費を支払ってもまだ1ヶ月に自由に使えるお金が30万円くらいあり、生活には十分余裕がある家計でした。

ある日、布団の訪問販売の業者が家に来ます。年齢50代半ばのポッテリした体型のおじさんでした。そのおじさんは「今使っているお布団を数千円で下取りします」と言ってきたのです。

ちょうど新しい布団が欲しいと思っていた時だったので、「布団を下取りしてくれる」という内容に、私は興味が湧きました。

ところが、話だけ聞くつもりで家に上がらせてしまったのが、間違いでした。その高級布団は、テレビでもコマーシャルしている「○○真綿」。

いつの間にかおじさんの話に乗せられて、結局、45万円の羊毛敷布団ダブルサイズを2年ローン、月返済2万円前後で払う形で契約してしまったのです。

しかし2年で支払いは終わるし、新しいお布団も欲しかったし、私としては「買わされた」という気持ちはこの時はありません。月の支払いの2万円も、特別に高いとは思いませんでした。

2枚目のお布団は高級羽毛掛布団

それから2年、ローンの支払いがやっと終わった頃、またあのポッテリおじさんがやって来ました。

そして「奥さん、ご無沙汰しています!敷布団いかがでしたか?ローン終わりましたね。今日はね、羽毛布団を持ってきたんですよ」とまたニコニコしながら話し始めたのです。

こうして私はまた、このおじさんからこの羽毛布団を買ってしまいました。

1度目の訪問よりおじさんに対して警戒心がなくなっていて、世間話をするうちに、相手に気を許してしまったのだと思います。

しかも今回もく「数千円で古い掛け布団引き取る」と言われ、25万円で1年半ローン、月返済1万3千円を契約してしまったのです。しかしやはり私は高いとは思いませんでした。

高級布団の次は高級掃除機

2回目の高級布団のローンを組んで1年ほど経ったある日のこと、自宅に1本の電話が来ました。今度は「掃除機を千円で買い取ります」という内容です。

当時使用していた掃除機はだいぶ古い機種だったので「買い取ってもらって新しい掃除機を買おう」と思い、その時も軽い気持ちで業者の来訪日時を予約しました。

しかし当日、次男がちょうどお昼寝をし始めたので、別の日にしてもらおうと掃除機業者に電話をしたところ、業者は「それは困ります。わざわざ遠くからそちらに向かっているんですよ。あと15分くらいで着きますから」と言うのです。

「子供が寝ているので静かにしてもらえますか?」と聞くと、「大丈夫です。音の静かな掃除機ですから」と言われました。

しかしその業者、実際には10分と経たないうちに姿を現しました。今思うと、始めからうちの近所で待機していたのでしょう。

彼らは20代前半から後半くらいのチンピラ風の若い男2人で、家の中入るなり「古い掃除機はどこですか?」と聞いてきました。

私が掃除機を出すと、片方の男はそれを自分達のワンボックスカーに、さっさと持って行ってしまいます。

そしてもう1人の男は、大きなダンボールから業務用くらいの大きさの丸い掃除機を取り出し、各部所の説明をし始めたのです。

男は小さな袋から埃のようなものを指でつまんで空中に放ち、すかさず掃除機のスイッチを入れて吸い取る実演もしてみせました。「ほらね、空中の埃も吸い取るんですよ。小さいお子さんがいるお宅はハウスダストに気を遣いますからね」って...。

しかし私は「空中に放ったら、どんな掃除機でも吸い込むのは当然でしょ!」と、唖然としてしまいました。

しかも男が掃除機のスイッチを入れたせいで、隣の部屋で寝ていた次男は起き出してしまう始末。

わざとらしいパフォーマンス、音は静かだと言っていたのに物凄くうるさい掃除機。私は「早く帰って」と心の中でひたすら祈りました。

社長の脅迫

男は古い掃除機の回収代として千円を要求し、さらに先ほどのウルサイ掃除機の購入を迫ってきました。

しかもその値段は40万円もするのです。

「高すぎる!買いたくない!早く帰って欲しい。怖い」という気持ちでいっぱいでした。「どうしよう、買わないと居座られそうだし...自分と子供に何かされたら...」

この場を何とか切り抜けようとした私は、「そうだ、この場はとりあえず申込書にサインして後でクーリングオフしよう!」と思い、とりあえず2年で、月約2万5千円でローンを組みました。

しかし申込書に記入してから「すみませんけど、多分クーリングオフしますよ」と言うと、男の態度が急変したのです。

「クーリングオフするくらいなら最初から呼ばなきゃいいじゃないか。何のためにここまで来たんだ。ふざけんな!」などと逆ギレし、暴言を吐きまくるのです。

さらに「会社に報告をするから電話を貸せ」と言われ、うちの固定電話でかけ始めました。

そして電話の相手と何か二言三言話した後、「社長が話したいと言っているから」といきなり受話器を渡されたのです。

すると社長らしき人物から「ヤツも一生懸命やってるんですよ。解約するようなことはしないでくださいね、よろしくお願いしますよ」とヤクザっぽい言い回しで念を押されました。

この言い方は、脅迫以外の何物でもありませんでした。

怖くてクーリングオフできなかった

こうしてようやく業者は帰りました。

後日、クーリングオフをしようと思いましたが、結局できませんでした。自宅の住所を知られてしまっているので、クーリングオフしたら嫌がらせをしに来るかもしれないと思ったからです。

毎日「いつ来るか」と怯えながら暮らすより40万円を支払ったほうがましだ、とその時の私は思ってしまいました。

しかし高級布団のローンもまだ終わっていないのに、新しく掃除機のローンまで組んでしまい、さすがに主人に正直に金額を言うことはできません。

主人には4万円くらいで買ったと嘘をつきました。

しかもその掃除機は、重い、うるさい、小回りが利かないなど、一つもいいことはありません。結局、2年くらいで不燃物のゴミとして捨ててしまいました。

ポッテリおじさんまた現れる

それから3年後、あのポッテリおじさんがまた訪ねてきたのです。

今度はじゅうたんを持ってきました。6畳くらいの大きさで、約30万円。新人っぽいやせ細ったおじさんと一緒でした。

家に上がりこみ、ぜひ買って欲しいと迫られました。

しかし今回はさすがに買う気にはなれず、「まだ子供が小さいし食べ物をこぼしたし汚したりするから、こんな高いの敷けないわ」と言うと、やせ細ったおじさんも「子供が小さいと汚しますからもったいないですよね」と同調しました。

ポッテリおじさんが彼を睨んでいたのを覚えています。

結局じゅうたんは買わず、それ以来おじさんはうちに来なくなりました。

この経験から得た教訓

こういう強引な訪問販売から一度何かを購入してしまうと、業者は味をしめて必ずまた家に来ます。

また、おじさんは世間話をしながら、主人の仕事や生活のことなど、家計の内情をうまく聞き出していました。ここの家は金がある、商品を持ってくればいくらでも買うだろうと思われたのでしょう。

私にも反省する点がありました。

警戒心を持たず、家庭のことを他人に軽々しく話してしまった点です。自分は何て世間知らずで馬鹿だったんだろうと思います。

今はいろいろな勧誘が来ても全てインターフォンで断るようになり、何も買いません。

総額110万円のローンは高い授業料でしたが、二度とこのようなことがないようにしたいと思っています。

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