キャッシングの限度額増枠はいつからできる?絶対に必要な条件まとめ

キャッシングやカードローンの契約時は、必ず「利用限度額」が設定されます。

利用限度額は申込者の信用情報・個人情報をもとに設定されるもので、初回契約時は50万円以下のケースがほとんどです。

「これ以上増枠できないのか?」

特に利用限度額が10万円以下など少額の場合、こんな風に思うのが普通だと思います。

そこで今回は、消費者金融5社の元審査担当者、さらにメガバンクの元審査担当者に、利用限度額の増額についてくわしく話をうかがいました。

  • そもそも増額はできるのか?
  • 増額審査に通るのはどんな人か?
  • いくらまで増額できるのか?
  • 増額によって金利を下げることは可能か?

キャッシングやカードローンの利用限度額をアップしたいと思っている方に役立つ内容になっていると思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

利用限度額の増額方法は2通り!

利用限度額を増額するには、2通りの方法があります。

  • 業者から増額の案内が届く
  • 利用者が増額を希望する

それぞれ説明していきましょう。

業者から増額の案内があった場合

金融業者では、定期的に増額の候補者をリストアップしています。

「当行では、毎月 増額候補者をリストアップしていました。3ヶ月以内の返済実績が大きく影響すると聞いていましたが、前月に契約したばかりの人がリストに入っていることもありました」
(F銀行の審査担当者談)

増額候補に挙がると、業者から増額の案内があります。

電話連絡が基本ですが、書面やメールの場合もあるようです。

そして、利用者が増額を希望すれば、正式な審査を経て利用限度額が増額されます。

業者のほうから案内があった場合、審査に落ちることはほとんどないようです。

「こちらから増額の案内をした場合、その後の審査に落ちることはほとんどありません。ただ、100%とは言い切れませんね」
(B社の審査担当者談)

利用者が増額を希望した場合

利用者が自ら増額を申込むこともできます。

申込方法は基本的に電話です(他に、ホームページ・来店・メールなどで申込みできる場合もあります)。

増額を申込むと審査が行われ、無事に通れば利用限度額が増額されます。

ただし、「業者から増額の案内があった場合」と異なり、審査に落ちる可能性もあるので注意してください。

審査結果はいつわかる?

今回お話をうかがった6社に、「審査にかかる時間」について聞いてみました。

審査にかかる時間(目安)
A社 5分
B社 30分
C社 2日~1週間程度
D社 数時間
E社 数時間
F銀行 10分

ただし、申込み時間帯や混雑具合によっては、審査が長引くこともあります。

「コールセンターが混み合っていると、審査に半日程度かかることもあります。また、22時~8時までに申込みいただいた場合は仮申込みとなってしまいます。この場合、8時以降にコールセンターから改めて連絡させていただき、正式な申込みとなります」
(A社の審査担当者談)

審査結果の連絡方法

増額審査の結果は、電話かメールで伝えられます。

F銀行の場合、自動契約機で増額を申込みしたら、契約機に備えつけの電話で結果を聞くことができます。

「自動契約機でお申込みいただいた場合、その場で10分程度待っていただければ、結果をお知らせできます」
(F銀行審査担当者談)

増額の際に必要なものは?

増額にあたり、「一定の金額を超える場合」や「年収や勤務先が変わった場合」は収入証明書(※1)の提出を求められます。

※1
その名の通り、収入(金額)を証明する書類です。たとえば、源泉徴収票や給与明細など。

一定の金額を超える場合

消費者金融などの貸金業者(※2)では、下記いずれかの条件にあてはまる場合に収入証明書の提出を求められます。

  • 利用限度額が50万円を超える
  • 他の貸金業者からの借入れと自社の利用限度額の総額が100万円を超える

このことは法律で決められているので、どの消費者金融も共通です。

たとえば、ある消費者金融の利用者が現在50万円の利用限度額を持っているとして、この方が増額を希望する場合は収入証明書の提出が必要となります。

一方 銀行の場合、条件はまちまちです。

たとえばF銀行では、「利用限度額が100万円を超える場合」に収入証明書の提出を求められます。

※2
貸金業者とは主に消費者金融やクレジットカード会社を指します。ただし、「貸金業者からの借入れ」にクレジットカードのショッピングは含まれません。

年収や勤務先が変わった場合

契約時に比べ、年収や勤務先が変わった場合は収入証明書を求められます。

「契約時と現在の勤務先が異なる場合は、あらためて在籍確認(※3)をしなければなりませんが、それを拒否された場合は収入証明書の提出を求めます」
(B社の審査担当者談)

※3
在籍確認は、金融業者の審査担当者が利用者の勤務先に電話し、「本当に勤めているのか」を確認する作業です。ただし、本人以外の人間に用件を明かすことはありません(消費者金融の場合は社名を明かすこともしません)。

増額審査でクリアすべき条件とは?

増額審査では、このようなことをチェックされます。

  • 利用実績
  • 信用情報
  • 個人情報
  • 資金用途(利用者の希望で増額審査をする場合のみ)

具体的に何を確認されるのか、どんな条件をクリアしなければならないのか、順にみていきましょう。

利用実績

増額審査でまずチェックされるのが利用実績です。

各社、利用実績について「クリアすべき条件」をうかがいました。

一定期間遅れずに返済している

  借入れに関する条件 返済に関する条件
A社 初回の借入れから4ヶ月以上経過している 直近4ヶ月間で一度も延滞していない
B社 - 直近3~6ヶ月間で一度も延滞していない
C社 初回の借入れから半年以上経過している 直近6ヶ月間で一度も延滞していない
D社 契約後一度でも借入れていればOK 延滞を繰り返していない
E社 契約後一度でも借入れていればOK 延滞していない
F銀行 初回の借入れから3ヶ月以上経過している 直近3ヶ月で延滞していない

細かい基準は各社異なりますが、「借入れを行い、一定期間遅れずに返済していること」が大事なのですね。

一度も借入れていない場合は増額対象にならないようです。

信用情報

信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用記録のことです。

キャッシングやカードローンだけでなく、住宅ローン・自動車ローン・教育ローン・携帯の割賦支払いなど、さまざまなローンに関する情報が記録されています。

たとえば、契約に関する情報・借入れに関する情報・返済に関する情報などです。

信用情報は信用情報機関で管理され、銀行や消費者金融などの金融業者は、信用情報機関を通して利用者の信用情報を確認しています。

信用情報を確認すれば、このようなことがわかります。

  • 金融事故を起こしていないか
  • 他社でいくら借入れているか
  • 他社で何件借入れているか
  • 他社の返済が遅れていないか

金融事故を起こしていない

過去に金融事故(※4)を起こしていると、その情報が信用情報に記録されてしまいます。

たとえば、支払いが2~3ヶ月以上遅れた場合は長期延滞として記録が残りますし、自力で返済できず代わりに保証会社や第三者が支払った場合は代位弁済として記録が残ります。

信用情報に金融事故の記録があったら増額はまず難しいでしょう(金融事故の記録は最長5年~10年は残ります)。

「信用情報に金融事故の記録があれば、増額をお断りします」
(全社審査担当者談)

※4
金融事故には複数種類があります。代表的なものとして長期延滞・代位弁済・債務整理・強制解約があります。債務整理とは、自力での支払いが困難になった借主が法的な手段で返済額を減額することです。また、契約違反や延滞を理由に金融業者から一方的に契約を打ち切られることを強制解約といいます

総量規制に抵触していない(貸金業者の場合)

消費者金融などの貸金業者の場合、利用者の年収の3分1までしか貸付けできません。

いわゆる総量規制という規制です。

総量規制に抵触する場合は、増額審査に落ちてしまいます。

たとえば、年収300万円で貸金業者から100万円借入れている人が、貸金業者で増額を申込んでも審査に落ちてしまうでしょう。

他社借入件数が増えていない

「増額審査に他社借入件数が影響する」と答えたのはA社、C社、F銀行です。

「他の貸金業者からの借入れが4件以上の場合、増額はできません」
(A社の審査担当者談)

「他の貸金業者からの借入れが3件以上だと総量規制に抵触する可能性が高いので収入証明書を提出してもらいます。収入証明書の提出を拒否された場合は増額できません」
(C社審査担当者談)

「契約時より1件でも借入れが増えていると、増額不可となる可能性があります。ただし、その借入先が銀行なら問題ないとみなされる傾向がありました」
(F銀行審査担当者談)

他社への支払いが遅れていない

他社への支払いを延滞している場合は、それが原因で審査に落ちる可能性があります。

  チェックされる期間 対象となる支払い どんな延滞があるとアウト?
B社 直近1年半 貸金業者への支払い 1回以上延滞している
C社 直近1年間 貸金業者への支払い 3回以上もしくは2回連続で延滞している
D社 厳密に決まっていない 貸金業者への支払い 延滞を繰り返している
F銀行 直近1年間 銀行・貸金業者への支払い 延滞を頻繁に繰り返している

たとえば、C社の場合、直近1年間で貸金業者への支払いを3回以上延滞していたらNG、もしくは2ヶ月連続で延滞していたらNGとなります。

一方、A社の場合、他社の延滞に関して明確な基準はありません。

E社でも、短期の延滞は問題視されないようです。

このように各社の対応はさまざまです。

個人情報

契約時に申告した個人情報に変更がある場合は、それらも審査の対象です。

たとえば、年収や勤務先、家族構成などが対象になります。

個人情報についての条件も、各社で差があります。

「住所や勤務先が変わった場合は、その時点でお客さまのほうから連絡する決まりになっています。それなのに、増額審査のときに住所や勤務先の変更がわかった場合は、増額不可になることがあります」
(A社の審査担当者談)

「転職後、3ヶ月以内は増額対象から外れます」
(F銀行の審査担当者談)

「ほかの貸金業者や質屋に就職すると増額不可です」
(C社の審査担当者談)

「実家暮らしから一人暮らしなるなどして、支出が大幅に増えると増額は難しいでしょう」
(B社の審査担当者談)

「女性の場合、結婚すると休職や出産のため収入が減る傾向にあるので、増額を見送られることがあります」
(B社の審査担当者談)

また、消費者金融が各社共通だったのは、「収入が減って総量規制に抵触した場合は増額できない」という点です。

これは法律で決められているので、どの貸金業者も共通ですね。

資金用途

利用者が自ら増額を申込みした場合は、お金の用途をたずねられることがあります。

「自分から増額を希望する方はお金に困っている可能性が高いので、本人にお金の使い道をたずねるなどして状況を探ります。会話のつじつまが合っているか、借り逃げする心配がないかなどのことを確認し、返済可能と判断した場合のみ増額します」
(B社・E社の審査担当者談)

いくら増額されるの?

増額審査に通った場合、いくらほど増額されるのでしょうか?

  増額できる金額
A社 10万円程度
B社 10万円程度
C社 5万円~30万円程度
D社 10万円程度
E社 特に問題がなければ総量規制に抵触するまで増額可能
F銀行 10万円程度

消費者金融の場合

消費者金融などの貸金業者の場合、法律上は総量規制の限度まで増額可能です。

たとえば、年収300万円の方が50万円の利用限度額を持っている場合、最大で100万円まで増額できる計算になります(他社から借入れがないという前提)。

しかし実際には、利用実績や信用情報など、さまざまな要素で金額が決まるため、総量規制の限度額いっぱいまで増額することは難しいでしょう。

一度に増額できるのは10万円程度の業者が多いですね。

銀行の場合

銀行は総量規制の制限を受けません。

増額の金額を決める際は、各行独自の基準があるようです。

「利用者のすべての借入れ(※5)を合計し、それが"年収のうちのどのくらいの割合を占めているか"をみます。最大でも年収の2分の1超しか貸付けできません。たとえば、年収300万円なら160~180万円です。他の借入れがある場合は、そこから差し引きます」
(F銀行の審査担当者談)

しかし、実際の金額は、さまざまな要素をもとにして決まるため、ここまで増額されるかはわかりません。

F銀行の場合、一度に増額できるのは10万円程度のようですね。

※5
金融機関やローンの種類を問いません。すべての借入れが含まれます。奨学金や携帯電話の割賦払い、クレジットカードの分割払いも含まれます(クレジットカードの一括払いは対象外)。

増額して金利や返済額が変わることがある?

利用限度額を増額したことで、金利や返済額が変わることはあるのでしょうか?

金利が下がることはある?

利用限度額の増額により、金利が下がることがあります。

ただし、増額によって利用限度額が100万円を超えたケースなど、金額が高めの場合に限られます。

もともと利息制限法で金利が制限されているため、100万円以下の金利は18%まで、100万円超の金利は15%までと定められているのです。

そのため、利用限度額が100万円超になる場合は、少なくとも金利15%以下に下がるでしょう。

なかには、金利を下げるために増額を希望する方もいるようです。

「当行の場合、利用限度額に応じて金利が設定されています。たとえば、利用限度額が300万なら、借入額にかかわらず金利は8%になります。金利のために増額を希望する方も多かったですね」
(F銀行の審査担当者談)

業者との交渉次第で金利が下がることもあるようです。

「増額の際、金利の引下げを希望すれば下げてもらえる可能性があります。特に、"数年にわたって利用している・他に借入れがない・今後も継続的に利用予定"などの条件がそろえば引下げられる可能性がありますね」
(C社の審査担当者談)

「増額のときに金利を下げてほしいと要求され、若干下げるケースもありましたね」
(E社の審査担当者談)

月々の返済額が変わることはある?

基本的に、増額しても返済額は変わらないところが多いです。

「月々の返済額は借入残高に応じて決まります。増額しただけで返済額が変わることはありません」
(E社以外の審査担当者談)

ただし、E社は増額の際、利用者と返済額について相談して決めます。

「いくらだったら返済できますか?と、うかがって、お客様が申告した金額を設定していました」
(E社審査担当者談)

増額申請をすると限度額が低くなってしまう人もいる

増額審査の結果、利用限度額が以前より低くなることもあります。

こちらの条件も各社さまざまです。

「他社からの借入れが増えていると、限度額が低くなることがあります」
(D社・F銀行の審査担当者談)

正社員から派遣社員・パート・アルバイトへ転職すると収入が不安定になるので、利用限度額が下がることが多いです」
(C社の審査担当者談)

「土木建築業の作業員・新聞配達員・タクシー運転手・水商売に転職していた場合は利用限度額が下がります」
(B社の審査担当者談)

「自社でも他社でも延滞を繰り返していると利用限度額が下がります」
(D社の審査担当者談)

また、消費者金融各社の場合、年収が減ったり、他の貸金業者からの借入れが増えたりして、総量規制に抵触すると利用限度額が下がります。

カードを止められてしまうことも!?

増額審査をしたことで、カードを止められてしまう可能性もあります。

つまり、追加借入れはできなくなり、以降は返済専用になってしまうのです。

どのような場合にカード停止となるのか、各社に聞いてみました。

「信用情報に金融事故の情報があると利用停止になります」
(B社・C社・D社・E社・F銀行の審査担当者談)

「総量規制に抵触していると利用停止となることがあります」
(A社の審査担当者談)

「総量規制に抵触している可能性が高いのに収入証明書の提出に応じない場合は利用停止となることがあります」
(C社の審査担当者談)

「他社からの借入れが2~3を件増えた場合は利用停止になることが多いです」
(F銀行の審査担当者談)

「勤務先が変わったのに電話での在籍確認が取れないと利用停止になります」
(B社の審査担当者談)

利用限度額が増えるどころか、一切借入れできなくなる可能性もあるということなので、注意してください。

まとめ

いかがでしたか?

ここで、今回の調査でわかった「増額審査でクリアすべき条件」をまとめてみましょう。

  • 一定期間遅れずに返済している
  • 金融事故を起こしていない
  • 総量規制に抵触していない(貸金業者の場合)
  • (契約時に比べて)他社借入件数が増えていない
  • 他社への支払いが遅れていない
  • 住所や勤務先が変わったときにきちんと業者に申告していた
  • 転職後、3ヶ月以上経っている
  • (契約時に比べて)支出が大幅に増えていない

簡単にいうと、「利用実績が足りない」もしくは「契約時より条件が悪くなっている」場合は審査に落ちるということです。

心当たりがある場合は、むやみに増額を申込むのはやめておきましょう。

また、審査に落ちたからといって、頻繁に増額を申込むのはやめておきましょう。

「増額審査をすると、"審査をした"という記録が半年間は信用情報に残ります。この記録が多いと、他社の審査で不利になるので注意してください」
(F銀行の審査担当者談)

このように、他の審査で不利になる可能性があるからです。

最後になりましたが、アコムの増額審査に落ちる理由と条件プロミスでどうすれば増額できるのかのポイントもぜひ参考にしてみてください。

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