夫が急病で入院!高額療養費制度を利用でも入院費が高額な理由【体験談】

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40代前半の夫は大手企業の管理職。年収は1,000万円。自宅は持ち家。

これだけ聞くと、さぞ生活に余裕があるのだろうと思われるかもしれませんが、そんなことはまったくありませんでした。

我が家は、入ってくるお金はあるだけ使う性分でしたので、いつも家計は綱渡り状態。

ボーナスがなければ赤字に転落してしまう危うい家計だったのです。

そんななか、夫が単身赴任先で緊急入院!

ここで問題になったのが入院費です。

高額療養費制度を使うことで少し費用をおさえることができましたが、それでもお金が足りず・・・

結局、定期預金を解約して支払うことになりました。

今回はその当時の体験談についてお話していきます。

また、記事の後半部分では、実際に病院で相談にあたっていたソーシャルワーカーにお話をうかがい、

  • 入院すると実際にいくらお金がかかるのか?
  • 入院したら絶対に申請しておきたい高額療養費制度
  • どうしても入院費を支払えないときの対処法
  • 入院費を支払えないと最終的にどうなるのか?

について解説しています。

実際に病院で相談にあたっていたソーシャルワーカーにもお話を聞いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

年収1,000万円でも入院費が払えない!定期預金を解約して難を逃れた(体験談)

体験者の情報

名前:酒井 聡子(仮名)
年齢:42歳
職業:専業主婦(夫は会社員)
お金に困った理由:ボーナスの大幅カットに加えて、夫が急病で入院。予想以上に入院費を請求された
入院費用:40万円

夫の年収は夢の1,000万!でも実態は・・・

40代前半の夫は大手企業の管理職。年収は1,000万円ほどありました。

サラリーマン家庭であれば、年収1,000万円は一種のステータスだと思います。

しかし、私たちの生活はけしてラクではありませんでした。

毎月の給料60万円を住宅ローン・教育費・カード決済分に振り分けると、残りはたったの数万円。

そのわずかなお金を生活費にあてている状態だったのです。

それでも、去年はボーナスのおかげで100万円を貯金することができました。住宅ローンも50万円の繰上げ返済に成功しています。

しかし、今年は勝手が違いました。

収入が大幅に減って、支出が大幅に増えたのです。

まず2011年に発生した東日本大震災の影響で、夫の会社のボーナスが一気に減ります。

これまで年2回のボーナスは手取りで合計200万円ほどありましたが、今年は手取り130万円程度。70万円の大幅ダウンです。

ボーナスをあてにしていた我が家にとっては大問題!

なにせボーナスをあてにしていた支払いは盛りだくさんです。

内容 金額
住宅ローン 40万円
保険料 50万円
車検、スタッドレス等の購入費用、税金、保険など車関連の支払い 30万円
夫のスーツ代、年末年始やお盆の帰省費用、長期休暇のレジャー費用、妻である私の服飾費など 合計50万円

ざっと170万円ほど。

今年のボーナスは手取り130万円なので、このままだと赤字は間違いありません!!!

夫が突然の心疾患で入院!

ボーナス減による大幅な収入減で頭をかかえていた我が家は、またしても不幸に見舞われます。

突然、夫が心疾患で倒れてしまったのです。

夫は20日間ほどの入院を余儀なくされました。

この入院で家計はさらにピンチになってしまいます。

夫が倒れたのは単身赴任先。

私たち家族は新幹線で片道2時間もかかる離れた場所に住んでいます。

入院していた20日間、自宅と病院を新幹線で5往復したので、交通費だけで15万円。

また、自宅で飼っている犬は入院先へ連れて行けません。

ペットのホテル代はトータルで5万円かかりました。

そして、肝心の夫の入院費用は約40万円にのぼったのです。

高額療養費制度で少し負担が減ったものの・・・

今回の入院で私は「高額療養費制度」の存在をはじめて知りました。

高額療養費制度とは、1ヶ月間(同月内)に支払った医療費のうち、自己負担限度額を超えた分については公的医療保険組合から払い戻しが受けられる、という制度です。

自己負担限度額は、その人の年齢や所得、保険の種類などによって変わります。

今回、うちの夫の場合は約15万円でした。

「てことは、40万円の入院費も実質15万円で済む?」と一瞬期待しましたが、そううまくはいきません。

夫は5月23日に入院し、6月9日に退院しています。

そうです。高額療養費制度は、1ヶ月間(同月内)に支払った医療費のうち、自己負担限度額を超えた分について払い戻しを受けられますが、夫は2ヶ月にまたいでの入院です。

つまり、5月分と6月分の医療費を分けて計算しなくてはなりません。

その結果、5月分・6月分の医療費は、いずれも自己負担限度額である15万円を超えていたので、実質負担する医療費は15万円×2=約30万円になりました。

入院費が払えない!泣く泣く子どもの定期預金を解約

高額療養費制度を利用しても、その払戻しが受けられるのは少し先のことです。

病院への支払いは、一旦こちらで全額負担しなければなりません。

夫の退院前日になって、40万円の現金が準備できないことに気づいた私は、あせりました。

実は、昨年貯めた100万円はもうすでに使いきっていたのです(50万円は住宅ローンの繰上げ返済に使い、残り50万円は結婚15周年の記念品として時計を購入するために使っていました)。

つまり、普通預金の残高はほとんどゼロ。

最近はクレジットカードを使える病院もありますが、夫の入院先では使用不可でした。

まさか治療費の滞納なんて、そんな恥ずかしいことはできません!

私は苦渋の決断をしました。

子ども名義の定期貯金100万円のうち、50万円を解約したのです。

この100万円は、私の両親、つまり子どもたちの祖父母が「孫のために」と、誕生日のたびにくれたお金を貯めたものでした。

どんなことがあっても絶対に手をつけないと決めていた、子どものための貯金です。

でも、背に腹はかえられません。

私は泣く泣く定期預金を解約し、そこから入院費を支払いました。

すでに夫の退院から半年以上が経ちましたが、まだ子どもの定期預金はゼロのまま。

今回の夫の入院で「ボーナスに依存している家計を見直さなければならない」という強い決意が私たち夫婦のなかに生まれました。

子どもの定期預金にお金を戻すためにも、今後は家計を見直していこうと思っています。

まとめ

最後に、今回のポイントを整理しましょう。

入院したら高額療養費制度の限度額適用認定証を入手しておこう

  • 高額療養費制度は、ひと月の医療費が自己負担限度額を超えたら、超えた分が全額払い戻される制度(払い戻しは3ヶ月以上先)
  • 病院での会計時に限度額適用認定証を提示すれば、はじめから自己負担限度額以内の支払いで済む
  • 限度額適用認定証は、加入している健康保険で申請すること
  • 郵送で申請をした場合は1週間程度で届く

入院費を支払えない場合はどうすればいい?

  • クレジットカードで支払う
    • 一括払い・・・手数料なし
    • 分割払い・・・手数料あり
    • リボ払い・・・手数料あり
    • ボーナス払い・・・手数料なし
  • 病院のソーシャルワーカー・ケースワーカーに相談する
    • 分割払いは可能な場合が多い
    • 支払時期の延期が認められるケースもある
  • 病院で相談できないときの相談先は?
    • 加入している健康保険の窓口
    • 社会福祉協議会
    • 福祉事務所

入院費を支払えないとどうなる?

  • 退院させられることはない
  • 入院費が未払いでも退院可能
  • 入院費が未払いの状態でも、同じ病院に通いつづけることはできる
  • 病院側が再三督促したにも関わらず支払いがなく、支払う意思も感じられない場合は訴えられる
  • 本人に支払能力がない場合や、支払う意思がない場合、連帯保証人に請求がいく

入院費・生活費を助けてくれる公的保険の制度を活用しよう!

  • 高額医療費貸付制度・・・高額療養費制度で払い戻される金額の8割~9割を無利息で借入れできる制度(申請から2~3週間後には貸付を受けられる
  • 傷病手当金・・・業務外の病気やケガで働けなくなり、4日以上会社を休んだ場合、今までの給与の3分の2程度の手当を受けられる

いかがでしたか?

どうしても入院費を支払えない場合、まずは相談することが大切です。

状況を説明して、支払う意思をみせれば、病院側も「分割払いに応じる」などの譲歩をするでしょう。

最後になりましたが、以下の記事でも医療費・入院費を助ける制度を紹介しています。

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