26年間で総額2,800万円もの教育費を貯金した山崎家の家計簿内訳と子育て術

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「結婚して2年、旦那はこどもがほしいといっているのですが、旦那の年収は約300万円で昇給は期待できません。子どもにかかるお金って、どれくらいなのでしょうか?」

「経済的に余裕がなく、息子には公立の学校にしか進学させられないといい聞かせていました。しかし、息子が公立高校の受験に失敗し、選択肢が私立高校しかありません。さすがに高校で浪人をさせるわけにはいかないのですが、どうすればいいのでしょう?」

「高校1年生の娘が大学への進学を希望しています。ただ、恥ずかしながら娘を大学へ行かせるだけのお金がなく、どうしようか困っています。やはり、奨学金をもらって進学させる道しかないですか?」

子どもが学校へ通いはじめると、自分の時間が少し増えて主婦としてはホッとするもの。

でも、その一方で学費や交通費など、これまでにはなかった出費が増えるのもこの時期ですよね。

もちろん、公立の小学校や中学校であれば、そこまで大きなお金が必要になるわけではないので、あまり気にしていないご家庭も多いかもしれません。

でも、どうせならきちんと準備をしておきたいのがお金の問題ではないでしょうか。

いざお金が必要になったときに、はじめて壁にぶち当たり、どうしようかわからなくなってしまうご家庭は意外なほど多いんです・・・。

しかも、お金の話だから相談できる相手も限られてしまいますよね。

実は私も小学校に通う娘をもつ一児の母であり、今まさに教育費の問題を抱えています。

さらには親の介護の問題も重なって、もうなにから準備したらいいのかわからない状態・・・。

毎日毎日サラサラと手のひらから砂がこぼれ落ちるように時間だけが過ぎていき、貯蓄はまったく進まない。

もしかすると、私と同じような経験をされている方は少なくないのではないでしょうか?

というわけで、こんにちは。
ギリギリアラフォー、まもなくアラフィフ世代に足を突っ込もうとしている当サイト・ファイグー編集担当の木村です。

この記事をご覧になっているのは、私と同じようにお子さんの教育費のことでお悩みの方が多いと思います。

そこで今回、私たちファイグー編集部では、節約により教育費を貯めることに成功した主婦のみなさんを取材することにしました。

「貯蓄に成功している家庭はなにをしているんだ!私だってがんばっているのに・・・」

そんな僻みにも似た感情で、インタビュー取材を進めていたら、いたんです。ものすごい猛者が。

その方は、山崎智子さん(仮名)。
なんと総額2,800万円もの教育費を節約により捻出して3人のお子さんを進学させたそう・・・!

「すっすごい・・・。なんでそんなに貯められるんだろう・・・」

山崎さんはお子さんが小さいときから学資保険の積立てをおこなうなど、教育費の準備をしていたんだそう。

でも、それではお金がまったく足りず、節約生活に励みつつ、ついにはご自身の結婚指輪まで売ることに・・・。

けっこうなご苦労をされてきたそうです。
そんななかで、どのようにして2,800万円もの教育費を貯めたのか、そのアイディアをみっちりお話いただきました。

ちなみに、山崎さんは奨学金や教育ローンには頼っていません。

また、記事の後半では、手前味噌になってしまいますが、当サイト、ファイグーが誇るお金の専門家たちが教育費をどう貯めるべきなのかをお伝えしています。

ただの編集者と侮ることなかれ。
ファイグーの編集者は、個人のお金のまつわる記事を執筆してから10年を超えるベテランも多く、そこらのファイナンシャルプランナーに引けを取らない知識を持ち合わせています。

まさに歴戦の勇士が集っていますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

それではまず、山崎さんにお話からうかがっていきましょう!

(※)
今回「教育費」とは、以下のものとしています。
・中学~大学で、学校に納める、入学金、授業料、教材費
・通学・通塾のための交通費
・進学に必要な塾代や受験費用
・以下は除く(保育園や幼稚園、小学校の教材費、「ピアノ」「水泳」などの習い事)

この記事のアドバイザー情報

  • 木村 澪子 編集者

    木村 澪子編集者

    テレビ・雑誌等の取材歴15年。ファイグーではお金の話をわかりやすく、よりリアルにお伝えするために、背景や当事者の気持ちに寄り添う取材を心がけています。銀行マン、証券マン、利用者などからぶっちゃけたお話を聞くにつけ、「消費者も賢くならなければ...」と痛感する日々です。家族は夫・娘・ザリガニ2匹。

教育費のせいで貯蓄ゼロの山崎家

― まずは、山崎さんのお宅の家族構成を教えてください。

我が家は、夫婦と子ども3人の5人家族です。

2017年11月現在の状況は以下のようになっています。

  • 夫(49歳)・・・会社員
  • 私(52歳)・・・ピアノ講師・パート
  • 長男(25歳)・・・社会人5年目
  • 次男(23歳)・・・社会人1年目
  • 長女(18歳)・・・大学1年生

― 山崎さんのお宅は、お子さん3人を大学まで進学させたそうですね?

はい。

高校卒業後、長男は専門学校へ進学しましたが、次男は大学を卒業、長女も大学へ通っています。

ちなみに、長男は中学から、次男と長女は高校からずっと私立です。

とはいえ、我が家は決して裕福な家庭ではありません。

結婚当初の夫の手取り年収は約300万円、私はピアノ講師として働いていますが、月収は5~10万円程度。

ごく普通のサラリーマン家庭なので、節約に節約を重ねてどうにか教育費を工面してきました。

― 奨学金や教育ローンを利用しようとは思わなかったのですか?

選択肢として奨学金を検討したこともありますが、結局は利用しませんでした。

奨学金だと、最終的には子どもに返済の負担をかけることになりますので・・・。

子どもたちにはお金のことなんて気にせず、学生時代は勉強に集中してほしいですから。

― 次は、これまでの家計状況やライフイベントを教えていただけますか?

私は家計簿をつけていないので、大まかな数字しか示せませんが・・・。

1992年に結婚してから現在まで、26年間の収支は以下の通りです。

結婚◯年目 西暦 手取り年収
(夫婦合算)
年間の支出 家族構成 ライフイベント 住居費
1年目 1992年 320万円 150万円 長男誕生
2年目 1993年 370万円 200万円 引越し
3年目 1994年 380万円 200万円 次男誕生
4年目 1995年 390万円 250万円 長男が保育園へ
5年目 1996年 390万円 250万円 次男が保育園へ
6年目 1997年 390万円 250万円
7年目 1998年 400万円 250万円
8年目 1999年 400万円 600万円 長女誕生 マンション購入 住宅ローン
9年目 2000年 400万円 300万円 長男が小学校へ 住宅ローン
10年目 2001年 400万円 300万円 住宅ローン
11年目 2002年 440万円 300万円 次男が小学校へ 住宅ローン
12年目 2003年 490万円 300万円 長女が保育園へ 住宅ローン
13年目 2004年 490万円 300万円 住宅ローン
14年目 2005年 490万円 300万円 住宅ローン
15年目 2006年 500万円 400万円 長男が中学校へ
長女が小学校へ
住宅ローン
16年目 2007年 500万円 400万円 住宅ローン
17年目 2008年 550万円 400万円 次男が中学校へ 住宅ローン
18年目 2009年 600万円 500万円 長男が高校へ 住宅ローン
19年目 2010年 650万円 500万円 住宅ローン
20年目 2011年 700万円 550万円 次男が高校へ 住宅ローン
21年目 2012年 700万円 550万円 長男が専門学校へ
長女が中学校へ
住宅ローン
22年目 2013年 750万円 550万円 住宅ローン
23年目 2014年 750万円 700万円 次男が大学へ 住宅ローン
24年目 2015年 800万円 700万円  長女が高校へ 住宅ローン
25年目 2016年 850万円 700万円 住宅ローン
26年目 2017年 850万円 700万円 長女が大学へ 住宅ローン

収入だけをみれば、夫の昇給によって着実に増えていきました。

ただ、それでも貯金はまったくできていないですね。

結婚8年目にマンションを購入して住宅ローンの返済が始まり、以降は教育費の支出が増えていきました。

ある程度のお金が貯まったら、子どもたちの誰かが進学して貯金を食いつぶす・・・という状態がずっと続いていましたね。

― もっともキツかった時期はいつでしょうか?

2009年、長男が私立高校に進学した頃ですかね。

住宅ローンの返済に加えて、長男の学費・次男の塾代の負担もあったので、それ以降はずっと苦しい生活です。

私がピアノ講師の仕事に加えてパートに出はじめたのも、この時期からだったと思います。

現在も娘は大学に通い始めたばかりですし、住宅ローンの返済も続いています。

ただ、長男・次男が独立してくれたので、ようやく少し余裕が出てきたかなという感じです。

総額2,800万円以上!子ども3人の教育費の内訳

― それでは、お子さんに教育費がどれくらいかかったのかを教えてください。

わかりました。
こちらも、きちんと記録していたわけではないので、ざっくりとした金額ですが・・・。

だいたい、これくらいはかかっていますね。

長男 学校の種類 私立中学
(自宅通学)
私立高校
(自宅通学)
専門学校
(自宅通学)
合計
入学金 400,000 300,000 150,000 5,850,000
授業料
(入学~卒業)
1,000,000 1,200,000 2,000,000
交通費
(入学~卒業)
0 400,000 400,000
次男 学校の種類 公立中学
(自宅通学)
私立高校
(自宅通学)
私立大学
(下宿)
合計
入学金 0 400,000 200,000 11,760,000
授業料
(入学~卒業)
0 1,260,000 4,400,000
教材費
(入学~卒業)
360,000 0 0
交通費
(入学~卒業)
0 180,000 0
塾の費用
(入学~卒業)
1,000,000 1,000,000 0
受験費用 30,000 180,000 0
仕送り 0 0 1,450,000
短期留学 0 0 1,300,000
長女 学校の種類 公立中学
(自宅通学)
私立高校
(自宅通学)
私立大学
(自宅通学)
合計
入学金 0 400,000 200,000 9,500,000
授業料
(入学~卒業)
0 1,800,000 4,000,000
教材費
(入学~卒業)
360,000 0 0
交通費
(入学~卒業)
0 400,000 1,400,000
塾の費用
(入学~卒業)
500,000 200,000 0
受験費用 30,000 210,000 0

なお、長女はまだ大学に通っていますので、授業料と交通費は4年分の見込み金額です。

― 3人で2,800万円以上!しかも大学・専門学校だけでその半額以上の1,550万円かかっています。すごい金額ですね・・・。

そうですね・・・。
長男が私立中学に入学してからは必死で、その時その時のお金をどうにか工面していく日々でした。

だから、こうやって振り返ってみることはなかったのですが、まさかこんなにかかっているとは・・・。

正直、自分でも驚いています。

このほかに習い事(スイミングなど)などもしていますから、実際にはもっとお金がかかっているでしょうね。

― 3人の中では、ご長男の教育費が一番安かったんですね。

はい。
長男だけ中学校から私立へ通っていたのですが、いわゆる勉強以外の能力を高めるような学校でした。

学費はそこまで高くなかったですし、長男は塾へも通っていません。

また、卒業後に専門学校へ進学したこともあり、下の2人と比べると安く済んでいます。

― たしかに、大学へ進学した2人のお子さんには1,000万円前後の教育費がかかっていますよね。

次男と長女には、けっこうお金がかかっていますね。

高校から大学まで私立でしたし、2人とも小学校から塾へ通っていたこともあると思います。

ちなみに、小学校のときの塾代は、4年生から6年生までの3年間で次男が72万円、長女が36万円です。

また、次男は自宅から通えない大学へ進学したため、仕送りも必要でした。

4年間で145万円の仕送額は低すぎると思われるかもしれませんが、月々3万円程度を送るのが精一杯で・・・。

次男はスーパーで安売りのおかずを買うなど、かなりひもじい生活をしていたそうです。

― 娘さんの塾代が安くなっていますが、なにか費用を抑える工夫をされたんでしょうか?

小学校から中学校まで、次男と長女は同じ塾へ通っていました。

この塾に兄弟姉妹の割引制度があったため、長女の塾代は半額で済みましたので、これはとても助かりましたね。

なお、高校時代は長女本人の希望で、近所の進学専門ではない塾へ通っていました。

ここは、次男が通っていた塾よりも単純に費用が安かったです。

学資保険だけでは足りない!結婚指輪を売って教育費を工面

― 奨学金も教育ローンも利用しなかったとのことですが、教育費のために事前に準備していたお金はありましたか?

教育費という名目で備えていたのは、長男と次男のために加入した学資保険のみですね。

子ども 保険の種類 貯蓄期間 保険内容 積立て月額 積立て総額 満期受取額 年利
(返礼率)
用途
長男 かんぽ生命
学資保険
0歳~18歳
(216ヶ月)
  • 満期・・・18歳
  • 18歳の誕生日に受取り
  • 医療特約あり
1万8,900円 408万2,400円 450万円 1.06%
(110.22%)
  • 長男の専門学校の入学金
  • 長男の専門学校の授業料(2年分)
  • 次男の大学費用の一部
  • 長男の運転免許取得費用
次男 0歳~18歳
(216ヶ月)
1万5,750円 340万2,000円 350万円 0.3%
(102.88%)
  • 次男の大学の入学金
  • 次男の大学の授業料の一部
  • 次男の下宿費用
  • 次男の短期留学費用
  • 次男の運転免許取得費用

長男が500万円、次男が300万円、合計800万円を満期で受取っています。

このほかに貯蓄はありません。

― 学資保険へ加入したきっかけがあれば教えてください。

長男が生まれた時に、夫が、「大学に入る時にお金がかかるから、学資保険に入っておいたほうがいい」と。

当時は郵政民営化前で、郵便局の簡易保険は勧誘も盛んにおこなわれていましたからね。

でも、「生活もキツいのに、保険に入る余裕なんて・・・」とそのときは思っていましたが、結局これがなかったらどうなっていたことか・・・。

長男の保険が月1万8,900円、次男が月1万5,750円、2人分を合わせて月3万4,650円の支払いでした。

ちなみに、月々の支払いが大変だったので、ボーナスで1年分くらいをまとめて払った時期もあります。

学資保険の保険料は、まとめて払うと割引で少し安くなるからです。

ただ、3人目(長女)が生まれた時は、保険に入る余裕はありませんでしたね。

― 山崎さんから見て、学資保険への加入にはどんなメリットがありますか?

やっぱり、強制的に貯蓄できることが一番のメリットだと思います。

自由に引出せてしまう通常の預金・貯金ですと、お金が思うように貯まりませんからね。

また、これは結果論ですが、私たちが積立てをはじめた頃から受取額は800万円になるといわれていましたので、満期で想定通りの金額を受取れたのはよかったです。

― ただ、学資保険の受取額が800万円だと、まだ2,000万円以上たりませんよね?このお金はどうやって工面したのでしょうか?

学資保険以外に貯蓄がない我が家は、まさに自転車操業。

夫婦の月収はもちろん、夫のボーナスの大半も教育費にあてていました。

教育費を捻出するために特別なことをしたつもりはありませんが、しいていえば次の4つです。

  • 収入を増やす
  • ひたすら節約する
  • モノを売る
  • 祖父母の援助を受ける

― ひとつずつ具体的にお話を伺いたいのですが、まずどうやって収入を増やしたのでしょうか?

先ほども少しお話ししましたが、私が外へ働きに出ることにしました。

私が自宅でしているピアノ講師の仕事で稼げるのは月に5万円程度、子どもが小さい頃は月2~3万円が精一杯でした。

しかし、長男が私立高校へ進学した2009年頃から生活が苦しくなってきたため、外でアルバイトもはじめることにしたんです。

結婚年数 西暦 手取り年収
旦那さん 奥さん 夫婦合算
1年目 1992年 3,000,000 200,000 3,200,000
2年目 1993年 3,500,000 200,000 3,700,000
3年目 1994年 3,500,000 300,000 3,800,000
4年目 1995年 3,500,000 400,000 3,900,000
5年目 1996年 3,500,000 400,000 3,900,000
6年目 1997年 3,500,000 400,000 3,900,000
7年目 1998年 3,500,000 500,000 4,000,000
8年目 1999年 3,500,000 500,000 4,000,000
9年目 2000年 3,500,000 500,000 4,000,000
10年目 2001年 3,500,000 500,000 4,000,000
11年目 2002年 4,000,000 400,000 4,400,000
12年目 2003年 4,500,000 400,000 4,900,000
13年目 2004年 4,500,000 400,000 4,900,000
14年目 2005年 4,500,000 400,000 4,900,000
15年目 2006年 4,500,000 500,000 5,000,000
16年目 2007年 4,500,000 500,000 5,000,000
17年目 2008年 5,000,000 500,000 5,500,000
18年目 2009年 5,500,000 500,000 6,000,000
19年目 2010年 5,500,000 1,000,000 6,500,000
20年目 2011年 6,000,000 1,000,000 7,000,000
21年目 2012年 6,000,000 1,000,000 7,000,000
22年目 2013年 6,500,000 1,000,000 7,500,000
23年目 2014年 6,500,000 1,000,000 7,500,000
24年目 2015年 7,000,000 1,000,000 8,000,000
25年目 2016年 7,500,000 1,000,000 8,500,000
26年目 2017年 7,500,000 1,000,000 8,500,000

午前中はピアノ講師の仕事がないので、まずはこの時間帯に学校の支援員の仕事をはじめました。

ほかにも派遣会社などに登録して、選挙の受付バーゲンセールのスタッフ試験監督員などの短期アルバイトもやっています。

これにより、月に1万円から3万円ほど収入をアップさせることができました。

また、友達づきあいの機会が減ったことも家計を助けることにつながりましたね。

私の周りは裕福なママ友が多く、ちょっとしたランチでもママ友のペースに合わせているとそれなりにお金がかかります。

でも、仕事を始めて自由な時間がなくなった分、交際費を浮かせることができました。

― 次は節約のことを教えてください。どんな節約を実践したのでしょうか?

まず、夫のランチを外食からお弁当に変えました。
長男が高校に進学した頃からです。

都内で外食となると、ランチでも1回に1,000円は使いますから、それだけで月2万円の出費になるんですよね。

もちろん、お弁当にも食材費はかかりますけど、それでも月に1万5,000円ほどの節約にはなりました。

ちなみに、お弁当はメタボだった主人のダイエットにもつながったので、今でも続いています。

また、冬場はお湯でお皿を洗っていたのですが、これもやめてガス代を節約しました。

これは節約のためというよりは、主人に光熱費が高すぎると指摘されたのがきっかけなんですけど・・・。

結果的には、冬のガス代が月5,000円から1万円くらい安くなりましたね。

冬に素手でお皿を洗うのは、しもやけ必至でとても辛いですが、今でも続けています。

どのご家庭でもあることだと思いますが、口うるさい夫を見返すためだけに貫いている、ただの意地です(笑)

― ほかに節約関連でやったことはありますか?

長女の中学受験で教育費がピークになっていた頃、所有していたクレジットカードをすべて解約して現金払いにしました。

それまでの私は手元にお金がないときにカード払いをしていて、利用額は毎月10万円以上。

食料品の買い物以外に、自分の洋服など支払いにも利用していましたが、何にいくら支払ったのかをきちんと把握しないままの状態が続いていました。

でも、思い切ってカードを解約してみたらムダ使いがなくなり、出費が月に5万円ほど減りましたね。

今はインターネットで買い物する時も代引きです。

私は家計簿を付ける習慣がないので、『財布から現金が減る』という実感があったほうがいいみたいです。

― 『モノを売る』とありますが、これはどんなものを売ったのでしょうか?

家にあるピアノとか、婚約指輪・結婚指輪、あとはブランド品ですね。

ピアノは私の商売道具ですが、もう1台あったので、使わないほうを売りました。

もちろん、婚約指輪や結婚指輪を売ることは主人も納得済みです。

そのときは次男の高校進学・次男の受験・長女の大学など、大きなお金が必要なタイミングでした。

ピアノは10万円、婚約指輪5万円、結婚指輪2~3万円、ルイ・ヴィトンのバッグなどが5~6万円。

あっという間になくなる金額にしかなりませんでしたが、急場しのぎにはなりましたね。

― ご家族からの支援もあったのですね?

はい。
2014年までは節約などで何とかやりくりしてきましたが、長女が私立高校に進学するときに私の母から100万円の援助を受けました。

ちょうど次男の私立大学進学の翌年で、学費や仕送りにお金がかかっていた最中です。

長女は私立高校に入学したので、入学金・授業料・制服代などの支払いに100万円くらいかかりました。

この援助がなければ乗り切れなかったですね・・・。

また、次男が短期留学する時にも、義母から30万円の援助を受けています。

ただ、祖父母から援助を受けたのはこの2回だけですね。

もっと早く節約をはじめておけばよかった

― あらためて、山崎さんが2,800万円もの教育費をどうやって用意したのかをまとめてみました。

お金を工面した方法 金額
学資保険 800万円
月収・ボーナス 1,864万円
モノを売る 25万円
祖父母からの援助 130万円
合計 2,819万円

― ご自身が実践した教育費の捻出方法のうち、やってよかったと思うもの、人にオススメしたいものはどれですか?

やっぱり、子供が小さいうちから学資保険を貯めていたのはよかったと思います。

ただ、保険は途中解約すると元本割れのリスクがあるので、その点だけは要注意です。

あとは節約ですね。

私自身がずぼらな性格で、家計のやりくりは常にどんぶり勘定なので、家計簿をつけたりはしていません。

それでも固定費を見直すことで、ある程度の節約はできると思います。

― ご自身で振り返ってみて、反省点や改善点はありますか?

クレジットカードの解約や主人のお弁当は、もっと早くはじめていればよかったと思います。

また、長女だけは学資保険の加入を見送ったのですが・・・。

長女の教育費に対しても、きちんと計画的にやりくりすればよかったという後悔はあります。

― 教育費に追われる生活は、やはり苦しかったですか?

我が家は5人家族なのに、都内で80㎡以下のマンションに暮らしています。

家がこれより広くなるとローンの返済が大変になってしまうので、広い家に住むことはあきらめました。

子どもたちには「兄弟が同じ部屋なのは辛かった・・・」と今でもいわれます。

ただ、完全な倹約生活を送っていたわけではありませんし、旅行へ行ったことも何度かありますので、私自身は暮らしを楽しめていました。

まぁ、周りの裕福な家庭と比べてしまうことによるモヤモヤは、常に心のなかにありますけどね(笑)。

長男・次男が無事に社会人となり、長女が楽しく学校に行っている。

その今があるから、すべては良しと思っているところです。

まとめ

それでは最後に、教育費を貯めるうえでやるべきことをおさらいしましょう。

  • 目標額を設定する
    • 日本学生支援機構が発表しているデータなどを参考に、「いつまでに、いくら貯めるか」を決める
  • 積立方法を検討する
    • 積立定期預金
      • 毎月定額を積立てていく
      • 給与口座からの強制積立ても可能
    • 一般財形貯蓄
      • 勤務先と金融機関が提携
      • 給料やボーナスから天引きでお金を貯める
    • 学資保険
      • 教育資金の確保を目的とした保険
      • 毎月定額の保険料を払い続ける(一括払込みも可能)
      • 子供の年齢に合わせて給付金を受取れる
    • 積立NISA
      • 定期的・継続的に運用できる投資商品を非課税で運用できる
    • ジュニアNISA口座の積立投資信託
      • 子ども名義で投資口座を開設
      • 投資信託などの運用をおこなう
      • 投資で得た利益は期間限定で非課税になる
  • 積立方法ごとのメリット・デメリットを把握する
    • リターン(利回り)
      • 学資保険の利回りは相場で0.1~2%程度
      • ジュニアNISAの利回りは相場で3~5%程度(商品による)
    • 元本割れリスク
      • 利回りの低い定期預金や財形貯蓄は、元本保証があるため元本割れリスクが低い
      • 投資信託は元本が保証されていないため、成功すれば得られるお金が多い反面、失敗すると元本割れのリスクがある
      • 学資保険は途中解約すると元本割れのリスクが一気に上がる
    • インフレリスク
      • 定期預金・財形貯蓄・学資保険は固定金利のため、インフレの影響を受けやすく価値が下がりやすい
      • ジュニアNISAなどの投資はインフレに強い
      • 運用期間が長いほど途中でインフレが起こる可能性は高くなる
    • 流動性
      • いざというときにお金を引出せるようにしておきたい場合は、定期預金や財形貯蓄を利用
      • しっかりお金を貯めたい場合は、途中解約で元本割れのリスクがある学資保険など、あえて流動性の低い方法を選択するのもあり
    • 課税/非課税
      • 積立NISAやジュニアNISAは条件つきで非課税になる
        • 最長20年間・総額800万円(年間20万円)まで非課税
        • 最長5年間・総額400万円(年間80万円)まで非課税
      • 学資保険は利回りが低くて利益が見込めないため、実質的に税金はかからない
  • 早めに積立てを開始する
    • 積立て開始のタイミングは早ければ早いほどいい
      • 18歳までに500万円を貯める場合
        • 0歳から積立て・・・月2万円程度の貯蓄でOK
        • 小学校へ入学してから積立て・・・月3万5,000円以上の貯蓄が必要
  • 固定費を見直して節約する
    • 住居費・・・家賃の狭い部屋、住民税の安いエリアに引っ越しする
    • 通信費・・・格安スマホの会社に乗り換える
    • 保険料・・・無駄な保険を見直し、解約して、保険料を抑える

いかがでしたか?

教育費は高額で、子ども1人が独立するまでに1,000万円以上かかることも珍しくありません。

だからこそ、早い段階から計画的にお金を貯めていくことが大切です。

まだ小さなお子さんがいらっしゃる方は、この記事を読んでいただいたことをきっかけに、教育費の試算をしてみていただけたらと思います。

なお、今回は触れませんでしたが、教育ローンや奨学金も教育費を確保するための手段です。

その詳細は以下の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

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