強制決済後に628万円の借金!証券会社の元社員が話す追証の恐怖と払えない時の対処法

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高額の追証 どうしても払えない時の対処法

「FXで大損してしまった・・・ これまで何度も損切りできずに大損したのにまた・・・」

「追証が発生して300万円の請求が・・・ このまま放置しても大丈夫?」

信用取引やFXで追証が発生しているけれど、手元にそんなお金はない。

今まさに、あなたはそんな状況にいるのかもしれません。

もしくは、借金して払うしかないと途方に暮れているのかもしれませんね。

相場に急な変動はつきものとわかっていても、ついハイレバレッジで運用して、追証を突きつけられてしまう・・・。

その絶体絶命な気持ち、すごくよくわかります。

こんにちは。
最近、仮想通貨FXの追証に泣かされたファイグー編集部の松田です。

私はこれまでの10年間で、株や投資信託、ソーシャルレンディング、仮想通貨FXなど、ありとあらゆる投資に手を出してきました。

追証が発生して、取引業者から数十万円、数百万円の入金を求められたときの、あの背筋が寒くなる感覚は今も忘れられません。

私も一時は自暴自棄になり、「もう終わりだ!」「借金するしかない!」と絶望したものです。

でも、今から考えると、あせって借金なんてしないでよかったと思っています。

たしかに、追証が発生すると絶望的になります。

まず、数日以内に持っている建玉はすべて強制決済されてしまいますからね。

この時点でかなり追い詰められますが、追証がコワいのはさらに"その先"です。

なんと、強制決済によって建玉を失った後に、さらに支払いを求められることがあるんです。

つまり、強制決済してもマイナスが残っている場合、そのマイナス分は、取引業者に返済しなければならないわけですね。

実は今回、実際に請求を受けた2名の利用者にインタビューを行ったのですが、強制決済後になんと628万円もの追証を請求された方がいました。

途方もない金額ですよね・・・。

こんな事態に陥ると、「借金してでも支払おう!」という気持ちになるものですが、それはやめておきましょう。

今回は、利用者のほかに、証券会社の元社員3名にもインタビューを行ったのですが、実はこの追証の支払い、分割払いにできることがあるからです。

ただ、このことは公式ホームページや規約に載っていません。

ちょっとした裏ワザみたいなものなんですね。

ということで今回は、証券会社などの元社員3名と、実際に請求を受けた2名の利用者にインタビューし、

  • 追証のを払えなかったときにどんな督促を受けるのか?
  • どうしても払えないときはどうすればいいのか?

この2点をくわしく解説していきます。

この記事をご覧になれば、「追証を払えないときにどうすればいいのか?」がよくわかるはずです。

すでに請求を受けていて、どうすればいいかわからないという方に、ぜひご覧になってみてください!

それではいきましょう!

今回お話をうかがった元取引業者社員

・八谷さん(仮名)・・・某ネット証券会社の元社員。2011年頃から最近まで勤務。
・山中さん(仮名)・・・某対面証券会社の元社員。2014年頃~2016年頃まで勤務。
・奥田さん(仮名)・・・某仮想通貨取引会社の元社員。2017年頃から最近まで勤務。

この記事のアドバイザー情報

  • 松田 一郎 編集者

    松田 一郎編集者

    博多生まれ横浜育ち。アラフィフの3児の父。出版社に12年勤務後、フリーランスに。結婚後、住宅ローンに教育費、生命保険に国民年金などなど、否応なしにかさんでいく家計を少しでも節約すべく、お金の勉強をはじめました。自分の体験や節約術が、同じような悩みを抱えている方々のお役に立てばという思いを込めて、ファイグーの記事制作にいそしんでいます。フィナンシャルプランナー2級技能士。日本サッカー協会公認D級指導員。

追証が発生する仕組みとその対処法を解説

まずは、『追証が発生する仕組み』『発生した場合の対処法』について簡単に解説しますね。

信用取引・先物取引・FXなどで取引する場合、取引業者に担保となるお金を入金します(これを保証金証拠金と呼びます)。

この担保を元手にして、何倍もの取引が可能になるのです(これをレバレッジといいます)。

手持ちの資金が少なくても、レバレッジをかけて大きな取引ができる点が最大の魅力ですね。

ここでは信用取引での取引を例に説明を進めていきます。

保証金50万円で3倍のレバレッジをかけた場合は、最大150万円の取引が可能です。

ただし、損失(含み損)が出た場合はすべて保証金から引かれてしまいます。

例)
信用取引で合計150万円の株を購入

株価が購入時の-1%に下落

『50万円-(150万円×1%)』となり、保証金残高は48万5,000円となる

含み損により保証金残高が一定基準未満になった場合、追証が発生します。

正しくは、下記のの割合が一定基準未満になると、追証が発生するということです。

(保証金-含み損)÷信用取引で売買した株等の金額(※1)

この割合は、最低保証金維持率維持率と呼ばれます。

証券会社などの取引業者によって異なりますが、20%~30%のところが多いですね。

今回は、最低保証金維持率を25%として、話を進めていきます。

さきほどの例でいうと、

(50万円-1万5,000円)÷150万円=0.32333・・・

このケースは、約32%なのでセーフです。

※1
これは取引時の金額です。株式なら購入したなら、購入時の金額。

追証が発生したら、追加入金するか建玉を決済する

追証が発生したら、メールや電話で「追証を解消してください」という通知が届きます。

追証の解消方法は、おもに2つ。

  • 追加で現金を入金して保証金を増やす
  • 保有する建玉(※2)を決済し、その分を保証金にあてる

取引業者が定める期限内に対応しないと、すべての建玉を強制的に決済されてしまいます。

期限は取引業者によって違いますが、翌営業日~翌々営業日の業者が多いです。

そして、強制決済後も追証が解消されない場合、取引業者から足りない分の入金を求められます。

取引業者のせいで追証が発生した場合は補填される?

仮に、取引業者側のミスや過失で追証が発生した場合はどうなるのでしょうか?

元取引業者社員3名に聞いてみました。

八谷さん

仮にシステム障害が起きた場合、障害中に影響のあった顧客に対し、メールおよび電話で説明を行います。

もし顧客に不利益があった場合は、もちろんうちが補填しますよ。

某証券会社元社員

山中さん

営業員が株数や株価を間違えて発注し、顧客に損失を与えた場合は、本来の注文内容での決済となるようにうちが補填します。

また、ツール等の障害で損失が出た場合も、おそらく同じ対応になると思いますよ。

某証券会社元社員

奥田さん

トラブル発生直前のレートで損益の再計算、建玉の再保有等を行います。

某仮想通貨取引会社元社員

いずれも、取引業者側に明らかな過失がある場合は業者が補填する、という回答でしたね。

※2
建玉(たてぎょく)は、未決済の取引のこと。英語では『ポジション』。

分割払いは可能?取引業者と利用者にインタビュー

追証解消のための請求は、「すぐに一括で入金してください」と求められることがほとんどです。

しかし、数万円ならまだしも、数十万円~数百万円のお金をすぐに準備するのは難しいですよね?

そこで気になるのは分割払いが可能かどうか。

たとえば、取引業者に相談すれば分割払いに応じてもらえることはあるのでしょうか?

取引業者の元社員と、実際の利用者に話を聞いてみました。

取引業者の元社員3名の回答

にゃんきち

利用者が「一括で支払うのは難しい」と相談してきた場合、分割払いの対応をすることはありますか?

八谷さん

基本的に対応していません。

しかし、多少なりとも入金するなど、顧客に「支払う意志がある」と確認できた場合は相談にのることもあります。

某証券会社元社員

山中さん

対応していません。

そもそも支払能力がなさそうな顧客に対しては、追証が発生する前に決済するよう営業員がアドバイスしています。

某証券会社元社員

奥田さん

対応可能です。

顧客に支払いの意志がある場合は相談にのります。

基本的に、支払期日、支払回数、1回の支払額等は顧客に決めてもらうようにしますね。

こちらから具体的に提案すると、あとからクレームになることがあるので・・・。

某仮想通貨取引会社元社員

対応の可否は、業者や状況次第なのですね。

可能性はゼロじゃないので、とにかくダメ元で相談してみましょう!

多額の請求をうけた利用者2名の回答

実際に追証が発生し、取引業者から多額の入金を求められた2名の利用者にもお話をうかがいました。

にゃんきち

追証によって業者から請求された金額を教えてください。

藤田さん

2017年頃、日経平均先物取引で150万円の損失を出してしまいました。

業者から一括請求されたのは50万円ですね。

30代男性

谷口さん

2016年頃、アメリカ大統領選でトランプ大統領が誕生したことにより『米ドル/円』の相場が急変。

約628万円もの追証が発生し、業者から一括入金を要求されました。

20代男性

にゃんきち

分割払いなどの相談はしましたか?

藤田さん

しばらくは請求を無視していたのですが、督促の電話が毎日のようにかかってきたので、分割払いの相談をするようになりました。

最初は対応してもらえませんでしたね。

でも、粘り強く交渉した結果、2ヶ月ほど経った頃にようやく分割払いを承諾してもらえました。

毎月2万5,000円ずつ、20回払いで支払いを続けています。

30代男性

谷口さん

金額が金額なので、分割払いのお願いをしたのですが、聞き入れてもらえませんでした。

「すぐに支払うのは難しい」と泣きついて、どうにか1週間猶予をもらえたかんじです。

その後は、資金調達のために奔走しましたね。

まず、持っていた株(現物)400万円分を売却し、家族から200万円を借りました。

さらに消費者金融3社から計28万円を借りて、ようやく628万円です。

追証発生から4日後には全額入金できました。

20代男性

「一括払いが原則」の取引業者でも、交渉次第で分割払いできることがあるんですね。

谷口さんも、藤田さんのように粘っていたら、結果は違っていたかもしれません。

また、体験者の谷口さんのように、追証のために借金するのはやめておきましょう。

分割払いなど、借金せずに支払いできる方法を探して、業者と交渉してみてください。

あきらめず、粘り強く交渉してみましょう!

思わぬペナルティ!遅延損害金が発生することも・・・

取引業者によっては、遅延損害金を請求されることもあります。

遅延損害金は、簡単にいうと支払いが遅れたことに対する罰金のようなものです。

にゃんきち

追証発生後、利用者に遅延損害金を請求することはありますか?

八谷さん

うちは遅延損害金を取ることはありません。

某証券会社元社員

山中さん

うちもありませんよ。

某証券会社元社員

奥田さん

追証が発生した翌日から、年14.5%の遅延損害金が発生します。

某仮想通貨取引会社元社員

遅延損害金は未入金額に対して日割りで発生するので、未入金額が大きいほど多額になりますし、時間が経つほどふくらんでいきます。

取引業者によって遅延損害金の対応は分かれるので、念のため確認をとっておきましょう。

もし、遅延損害金などのペナルティがない場合は、多少日にちが過ぎても請求が増えることはありません。

支払いについて粘り強く交渉することをオススメします。

追証を解消するまで請求は終わらない

追証発生後、利用者に入金を求めても応じない場合、取引業者はどう対応するのでしょうか?

その後の請求や法的措置について、元取引業者の3名に聞いてみました。

にゃんきち

利用者が入金に応じてくれない場合はどうするのですか?

八谷さん

その後もメール・電話で督促を続けます。

まれですが、金額が数千万円にのぼる場合は、電話をかけるだけでなく、自宅を訪ねることもありましたね。

某証券会社元社員

山中さん

同じく、その後も督促を続けます。

本人が「どうしても払えない」と言っている場合は、「日証金(日本証券金融株式会社)で借りられないか」と提案することもありますね。

某証券会社元社員

奥田さん

うちも、メール・電話で督促を続けます。

ただ、独自に顧客の支払能力を調査した結果、「これ以上取り立てを行うことが困難」と判断されたら請求をあきらめることもあります。

某仮想通貨取引会社元社員

にゃんきち

裁判所に訴えるなど、法的措置を取ることはありましたか?

八谷さん

私の知る限りはなかったですね。

某証券会社元社員

山中さん

同じく、ありませんでした。

某証券会社元社員

奥田さん

うちも、なかったと思います。

某仮想通貨取引会社元社員

支払いしない限り、請求は続くものの、裁判にまで発展することは少ないようです。

ただ、上記はあくまでも一例なので、安易に「踏み倒そう」などと思わないでくださいね!

支払い困難になったら債務整理もやむなし

「そもそもお金がなくて分割払いでも厳しい・・・」という場合は、破産個人再生などの債務整理を検討しましょう。

いずれも、債務を減らすための法的な手続きです。

破産とは?
おもな内容 一部除きすべての財産を債務の支払いにあてる。それでも債務が残った場合、裁判所が免責を認めれば債務がすべて免除される。
債務はどのくらい減額する? 債務はすべて免除される(裁判所が免責を認めた場合)
利用できる人の条件
(※3)
  • 自力での支払いがどうしても難しい
  • 7年以内に破産していない(免責を受けていない)
費用の相場 40数万円~80数万円(弁護士費用含む)
裁判所での手続き 必要
弁護士への依頼 必要ではないが、依頼するケースが多い
個人再生(小規模個人再生)とは?
おもな内容 住宅ローンをのぞく債務を大幅に減額したうえで、原則3年で返済する計画を立てる。
債務はどのくらい減額する? 例)
  • 債務が100万円以上500万円以下100万円に減額
  • 債務が500万円超1500万円以下5の1に減額
  • 債務が1,500万円超3,000万円以下300万円に減額
利用できる人の条件
(※3)
  • 自力での支払いがどうしても難しい
  • 住宅ローンを除く債務の総額が5,000万円以下
  • 安定収入がある
費用の相場 50数万円~60数万円(弁護士費用含む)
裁判所での手続き 必要
弁護士への依頼 絶対必要ではないが、依頼するケースが多い

いずれも個人でやるのは難しい手続きなので、債務整理に強い専門の弁護士事務所に相談してみましょう。

また、ネット上で「信用取引やFXによる債務だと破産できない(免責が認められない)」という説明がされているようですが、これは間違いです。

たしかに「ギャンブル・投機による債務は免責されない」という規定はありますが、債務を負うことになった経緯や理由を考慮してくれるので、多くのケースで免責が認められます。

免責が不許可になるのは全体の1%~2%程度なので、よほど悪質でなければ大丈夫と考えていいでしょう。

※3
条件が複数の場合はいずれも満たす必要があります。

まとめ

いかがでしたか。

今回のポイントを整理しておきましょう。

追証が発生するしくみ&発生した場合の対処法

  • 信用取引の場合、『(保証金-含み損)÷信用取引で売買した株等の金額』の割合が一定基準未満になると、追証が発生する
  • 追証が発生したら、メールや電話で「追証を解消してください」という通知がある
  • 追証の解消方法は、おもに2つ
    • 追加で現金を入金して保証金を増やす
    • 保有する建玉を決済し、その分を保証金にあてる
  • 取引業者が定める期限内に対応しないと、すべての建玉を強制的に決済されてしまう
  • 強制決済後も追証が解消されない場合、取引業者から足りない分の入金を求められる

分割払いは原則不可

  • 分割払いは原則不可のところが多い
  • 粘り強く交渉すれば、分割払いに応じてもらえることもある

請求に応じないと督促は続く

  • 入金があるまで、督促のメールや電話が続く
  • 未入金額が高額の場合は、自宅まで取り立てにくることもある
  • 裁判にまで発展することは少ない

支払い困難になったら債務整理もやむなし

  • 「そもそもお金がなくて分割払いでさえ厳しい」という場合は、破産や個人再生などの債務整理を検討すること
  • 破産・・・一部除きすべての財産を債務の支払いにあてる。それでも債務が残った場合、裁判所が免責を認めれば債務がすべて免除される
  • 個人再生・・・住宅ローンをのぞく債務を大幅に減額したうえで、原則3年で返済する計画を立てる
  • 債務整理を希望する場合は、債務整理に強い専門の弁護士事務所に相談してみること

追証が発生し、多額の入金を求められた場合、「一括入金してください」と強くいわれても、まだあきらめないでください。

粘り強く交渉すれば、分割払いを認めてもらえる可能性は十分あります。

また、にっちもさっちもいかない場合は、はやめに債務整理を検討するようにしましょう。

まずは専門の弁護士事務所に相談してみてくださいね。

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