おまとめローンは総量規制対象外?おまとめで損をするケースは?

「借金がたくさんあって困っている。」
「月々の返済が辛い。」
「もっと楽になる方法はないの?」
といったように、借金の悩みを抱えている方は少なくありません。

一時的にお金のない時や急な出費がある時などに役立つキャッシングやローンですが、借り過ぎてしまったり、生活状況が変わったりして、返済がうまくいかなくなってくると、途端にあなたの生活を苦しめる存在となります。

そんなとき、あなたの返済を楽にするかもしれないのが「おまとめローン」です。今回は、

  • おまとめローンの仕組み
  • おまとめローンを利用した場合の実際の事例
  • おまとめローンのメリット・デメリット
  • おまとめローンで失敗しないために
  • おまとめローンは総量規制の対象外!
  • おまとめローン希望者を狙う悪徳業者に注意

など、「おまとめローン」の基本的なことについて徹底解説していきます。

これからおまとめローンを検討する場合は、先にきちんとした情報を身につけてから検討するようにしましょう。

おまとめローンの仕組み

おまとめローンの目的は、複数の借入れを一本化し、月々の支払い負担を減らして今後の返済を楽にすることです。

より金利が低い金融機関1件から融資を受け、もともと借り入れがあった複数の会社へ全額返済(完済)すると、返済義務が残るのはおまとめローンで融資を受けた1件だけとなりますよね。

低金利になった分、今までよりも利息が安くなり、負担を減らすことが可能となるのです。

  • 1金融機関(銀行または融資会社)から、融資を受ける。
    あなたの現在の負債金額に応じた金額を融資してもらいます。
  • 2その融資金を使って、複数社への借金を返済(完済)します。
  • 3融資を受けた金融機関へ毎月返済する。

おまとめローンを利用した場合の実際の事例

鈴木さんは、A社、B社、C社の3社から借り入れをしていました。金利はそれぞれ18%で、金額は3社ともに50万円ずつでした。

鈴木さんは毎月3社に対して利息分を含めた金額を返済していましたが、だんだん月々の返済が苦しくなってきたので、「おまとめローン」にして借金を一本化しようと考えます。

早速おまとめローンを実施しているD社に申し込みをし、無事審査に通りました。

鈴木さんの場合、各社50万円ずつのため、3社分の150万円を新たにD社から借りることになりました。(別途利息分がありますので、厳密には150万円+α円)金利は15%でした。

D社から融資を受けた鈴木さんは、A、B、Cの3社に50万円(+その時点での利息分)ずつ返済し、完済することが出来ました。

D社への返済(150万円)は残っていますが、金利は15%なので、毎月の返済額、返済総額共に減らすことができ、負担が楽になったようです。

おまとめローンのメリット

金利が下がることにより、返済総額を減らせる(場合が多い)

金利が下がることにより、返済総額を減らせる(場合が多い)です。

返済日が1つとなり、手間が省ける

複数社から借りている場合、返済期日や返済金額がそれぞれバラバラで面倒だったりしますが、おまとめして借入先が1社のみになることで、返済日や返済金額の管理が楽になります。

債務整理ではないので、信用情報に傷がつかない

債務整理とは違うため、個人信用情報機関の履歴に傷がつくことはありません。

おまとめローンのデメリット

借金そのものが無くなる(減る)わけではない

おまとめローンは、複数の業者からの負債を一本にまとめて負担を減らすという方法であって、もともとあった借金が無くなるというわけではありません。

金利が低くなった場合に利息分が少なくなり、結果的に支払金額が減少するだけであって、借金自体が減るのとは意味が違います。

場合(金利があまり下がらない場合、返済期間(回数)が長い場合など)によっては返済総額が変わらない、もしくは逆に増えてしまうケースもあります。

厳しい審査がある

通常よりも融資金額が高額になるため、審査がより厳しくなる傾向があります。

返済の遅延があったりなど、過去の返済状況に不利な情報がある場合は特に審査に通るのが難しくなります。

追加の借り入れが出来なくなる

返済専用の場合が多いため、利用限度額の枠内であっても追加の借入は難しくなります。

また、おまとめローンをした後に他社から新たに借り入れをするのは避けた方が賢明です。

融資を受ける金融機関にもよりますが、契約違反となり、一括返済を命じられることもあります

おまとめローンで失敗しないために

おまとめローンをして支払総額が減少する場合と、増加する場合があります。これらを具体的に比較するため、以下のように計算し表にまとめました。

利息=借入残高×実質年率(金利)÷365日×利用日数(1ヶ月30日計算)
支払総額=毎月の返済金額×返済月数
利息総額=支払総額-元金(借入額)

比較の基準は、
返済期間:一番長いA社の106ヶ月
金利:4社の平均で15%

に決めます。

A社 B社 C社 D社 累計
金利 18% 18% 14% 13%
返済月数 106ヶ月 66ヶ月 103ヶ月 37ヶ月
借入額 800,000 500,000 300,000 150,000 1,750,000
毎月の返済額 15,000 12,000 5,000 5,000 37,000
利息 11,835 7,397 3,452 1,602 24,286
支払総額 1,590,000 792,000 515,000 185,000 3,082,000
利息総額 790,000 292,000 215,000 35,000 1,332,000
基準 まとめ後1 まとめ後2 まとめ後3 まとめ後4
金利 15% 12% 18% 16% 8%
返済月数 106ヶ月 98ヶ月 92ヶ月 112ヶ月 117ヶ月
毎月の返済額 37,000 28,000 35,000 30,000 21,500
利息 24,286 17,260 25,890 23,013 11,506
支払総額 3,082,000 2,744,000 3,220,000 3,360,000 2,515,500
利息総額 1,332,000 994,000 1,470,000 1,610,000 765,500

この結果からわかるように、「まとめ後2」のように金利が現状よりも高くなってしまった場合は、月々の支払額は若干安くなったものの、利息も高くなり、支払総額、利息総額ともに13万8千円も増えてしまいます。

「まとめ後3」については、金利はほとんど変わらず、月々の支払額や利息は安くなりましたが、返済回数が長くなったために支払総額、利息総額が27万8千円も増えることになってしまうため、かなり損をする結果になります。

理想的なものは「まとめ後1」、「まとめ後4」のような場合です。月々の支払額、利息、支払総額、利息総額ともに大幅に安くなっています。「まとめ後4」の場合、返済回数は長くなりましたが、現状に比べかなり安くなることがわかります。

以上からわかるように、借金をまとめる場合は、金利だけでなく、返済期間についてもしっかりと確認する必要があります。

※実際は月によって日数も異なりますので多少の誤差はご了承ください。正確な金額については契約の際に確認してください。

おまとめローンは総量規制の対象外!

総量規制とは、「原則として借入総額が年収の3分の1までに制限される」ことをいい、返済能力を超えた借入れを防ぐことが目的とされています。

おまとめローン、借金の一本化は、この総量規制の例外にあたります。

例外にあたるローンの一つに、借りる側が一方的に有利となる借り換えというのがあり、おまとめローンはそれにあたります。

毎月の返済額、返済総額が少なくなることから、借り手にとって有利な借り換えとなり、借入総額が年収の3分の1を超える場合でも利用することが出来るのです。

これによって、総量規制の対象内である消費者金融やクレジットカード会社などの場合でも、おまとめローンであれば例外として(年収の3分の1を超える借入も)利用可能となる場合があります。(※どの場合でも可能になるということではありません。業者によっては借り換えや債務一本化のプランがあっても、「総量規制の範囲内」のみの借入しかできないところもあります)

ちなみに、総量規制についてより詳しい解説もありますので、興味があればあわせて読んでみてください。

おまとめローン希望者を狙う悪徳業者に注意

最後に、「おまとめローン」に目をつけた悪徳業者について、説明させていただきます。

これからおまとめローンをしようとお考えの方は、現在の生活状況や今後の生活に、さまざまな不満や不安をかかえているからこそ、なんとか改善してよりよい環境で暮らしたいと思っているはずです。

弱みを持った人間こそが、悪徳業者の絶好のターゲットとなります。

悪徳業者までいかなくとも、契約時にあなたにとって不利な条件を突き付けられることもあります。

それでも厳しい審査に通るならと契約を交わしてしまうと、後々苦しみ後悔することになってしまいます。

このようなことにならないためにも、悪質な業者をしっかりと見極めることが重要となります。

金利が極端に低い業者

金利の低い業者を選ぶのはとても大切なことですが、あまりにも低い金利を謳っているところはかえって危ないです。

消費者金融が、銀行のように金利を低くすることはまず不可能なので、異様に低い金利を謳っている業者(特に無名の業者)は特に注意しましょう。

限定サービスを謳う業者

限定と聞くと、精神的に余裕がない人ほど焦りを感じてしまうものです。

人を集めるのに効果的な「限定サービス」という言葉に、安易に騙されないよう注意が必要です。

貸金業登録番号があるか確認

貸金業規制法によって、貸金業者は財務省や都道府県へ登録することが定められおり、これは3年ごとに更新しなければいけません。

登録をしている業者には、登録番号があり、( )の中の数字が更新回数となり、営業期間の長さを表しています。

登録番号のない業者なら悪徳業者だと思って間違いないでしょう。また、ほとんどの悪質業者は、1年以上経営を続けることはないということが知られています。

多くの場合、ある程度儲ければそのまま姿を消してしまうケースが多いです。

したがって、登録番号が(1)の業者にも注意が必要ですね。

何度もしつこいようですが、おまとめローンの本来の目的は、利用者の抱える負担を少しでも軽減することにあります。正しい知識を身につけ、これからのあなたにとって、より良い一歩を踏み出せるきっかけとなれば幸いです。

くれぐれも、甘い罠には引っかからないよう慎重に行動しましょう。

さて、最後に、ファイグー内のおまとめローン特集記事を紹介します。

【この記事の筆者】
内田 瀬理香(仮名)
1986年生まれ。10代で結婚、離婚を経験し、子供の入院費に充てるためにはじめての借金をする。その後、知人の借金の連帯保証人になり、自身の借金額は50万円にも満たなかったが、連帯保証人になった知人の借金総額は500万円にものぼった。知人とは一切連絡が取れずに悩んだ末、自己破産を決意し、借金生活から脱出した。現在は再婚し、主婦業の傍らライターとして活躍。

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