住民税延滞。最後通告から分割納付の話し合い、滞納金は2万円【体験談】

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今回は「住民税を延滞して、差押予告書が届いてしまった!」という方にぜひ読んでほしい内容です。

住民税って、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。

一時的に収入が減ったり、出費がかさんだりして、納付が遅れてしまう気持ちもわかります。

でも、住民税を甘くみていると、あとでとんでもないことになるかもしれません。

とくに、すでに差押予告書が届いている人は要注意。

もしかすると、明日にでもあなたの財産が差し押さえられてしまうかもしれないんです!

いざ差し押さえとなれば、あなたの給料・預貯金・自動車はすべて差し押さえ対象になります。

急激に銀行の預金残高が減っているなんて、おそろしくて考えたくもないですよね・・・?

ということで、今回は、すでに差押予告書が届いてしまったあとでもできる、差し押さえの回避方法をお伝えいきます。

過去に差押予告書が届いた、あるいは残念ながら差し押さえを執行されてしまったという7人の体験をもとに、どうすれば差し押さえを回避できるのかを解説しました。

滞納から差し押さえまで時系列で検証しているので、今のあなたにピッタリのアドバイスがみつかるはずです。

現在滞納中の方はもちろん、「もしかしたら滞納してしまうかも?」という方にも役立つ内容になっているので、ぜひご覧になってみてくださいね!

この記事の編集者情報

  • 内田 恵子私が編集者です!

    東京生まれ。アラフィフ。出版社勤務の後独立。編集・ライター歴30年。ファイグーでは「わかりにくいお金の話を、わかりやすくお伝えすること」「少しでも役に立つ情報をお届けすること」をモットーに、より具体的で、身近に感じていただける記事を目指しています。猫派で今は元ノラを多頭飼い中。日々癒してもらってます。

  • ささき 英雄私が編集者です!

    七夕生まれ、編集・ライティング歴10年。前職ではグルメ雑誌の制作に携わっていましたが、30歳の誕生日をきっかけに独立しました。ファイグーでは「自分の仕事は書くことではなく伝えること」という意識で記事に取組んでいます。担当記事は、利息や審査などライバル記事だらけのテーマが多いです。そのため、「他のどの記事よりも正しい」のは当然として、さらに「どうすれば読みやすくなるか」を日々追求しています。

もっと早く対処していれば!なんとか差し押さえだけは免れた私の住民税滞納記(体験談)

納税は国民の義務。

小学生でも知っていることですが、私はこの『納税の義務』を怠りました。

リーマン・ショックによる収入激減で住民税を支払うのが難しくなり、しばらく滞納してしまった時期があるのです。

そして、差押予告書が届いてからようやく役所に出向き、「どうすればいいか?」相談しました。

その結果、分割納付にしてもらえ、事なきを得ましたが、あのまま放置したら最終的に差し押さえになっていたでしょう・・・

今回は、当時のことを体験談としてお伝えしたいと思います。

体験者の情報

名前(仮名):細山田 優子
職業:派遣社員
滞納したもの:住民税
滞納額:12万円

突然の収入激減!住民税が払えない

当時の私は派遣社員。

大手企業の専門職、仕事も安定していて生活に困ることはありませんでした。

ところが、勤め出してもうすぐ3年になるという頃、リーマン・ショックに見舞われたのです。

その結果、本当に突然といった感じで仕事が激減。

月収はピーク時に比べて10万円近く減ってしまいました。

こうなると、最低限の生活費をやりくりするのもやっとです。

そんな厳しい生活のなか、役所から住民税の納付書が届きます。

1年分の総額は約12万円。

単純計算で、ひと月に1万円ずつ納めれば済むと思われるかもしれませんが、当時はそれすらも捻出できないありさまで、頭を抱えてしまいました。

「ない袖は振れない・・・」

いったん収入と支出のバランスがくずれてしまうと、それを立て直すのは並大抵のことではありません。

私はやむを得ず住民税を滞納することにしました。

督促状も無視!滞納を1年以上放置!

その後、景気は回復せず、仕事量もあまり増えず・・・

相変わらず生活が苦しいまま、やがて1年が過ぎてしまいました。

住民税は、1年分が4期に分割されていて、それぞれの期ごとに納付期限が定められています。

そして、納付期限を過ぎると延滞金(滞納金)が発生するのです。

滞納すると、延滞金額が記載された文書とともに督促状が届くようになります。

さらに納付が遅れると、延滞金もドンドン加算されてしまいます。

1年分の住民税をまるまる滞納していた私のもとへは、何通もの督促状が届いていました。

その頃は、最悪の時期に比べて少しは生活を持ち直していたものの、元の水準には戻らず、私は放置を続けてしまったのです。

ついに『差押予告書』がきた!しぶしぶ役所へ相談に

しかし、税金の滞納をいつまでも放置できるわけがありません。

ある日、とうとう『重要』とハンコがおされた書類が役所の納税課から送られてきました。

開封すると、それは税金を滞納している人に対する最後通告でした。

いわゆる『差押予告書』です。

内容は、「このまま税金を納めなければ、財産差し押さえの措置がとりますよ!」というもの。

「とにかくすぐ電話連絡のうえ役所に来るように!」と書かれていたので、私はしぶしぶ役所の納税課を訪ねました。

私に応対してくれた納税課の職員は、意外にも感じのいい方。

今年度の見込み年収が前年度の50%を下回る場合は、住民税の減免措置が適用されること、そうでなくとも生活に支障をきたさない程度で分割納付が可能なことを丁寧に教えてくれました。

延滞金は総額2万円?もっと早く相談に行けばよかった

私の場合、1年分も滞納していたので、延滞金がふくれ上がっていました。

その額なんと2万円!

延滞金は納付を確約した時点で加算されなくなります。

だから、もっと早く役所に出向いて分割納付の手続きをしていればよかったですよね。

早くに対処していれば、こんなにムダな出費をせずに済んだはずです。

「もっと早く相談に行けばよかった・・・」

あとの祭りですが、とても後悔しました。

なお、『延滞金の支払いは住民税本税の納付が完了後でよい』とのことなので、まずは『滞納分の本税の納付を確実に履行します』と書いた誓約書に署名・捺印しました。

分割納付も無事に完了!晴れて滞納なしの身に

結局、12万円を6ヶ月に分けて支払うことにしたので、月々の納付額は2万円。

そして、本税の納付完了後の翌月に延滞金を支払うことにしました。

また、納付方法は口座からの自動引落で、半強制的に納付できるようにしてもらいました。

振込用紙にすると、また同じことを繰り返すかもしれないと思ったからです。

こうして、本税(滞納分)12万円+延滞金2万円、計14万円を7ヶ月かけて納めました。

決して楽ではなかったですが、納付完了後は心底ホッとしたのを覚えています。

また、収入が減ったことで生活費を切り詰めていたつもりでしたが、納税のための2万円をキープすることで、ムダな出費を見直すこともできました。

悩む前に役所へ相談にいこう

今もって景気は厳しい状況ですが、なんとか生活できています。

かつての私と同じように税金を滞納している方は、悩む前に役所の窓口に相談に行ってください。

分割納付などの対策を一緒に考えてもらえます。

ただし、分納・減免措置の適用基準は、自治体によってかなり違いがあります。

だからこそ、できるだけ早い段階で相談に行くことが大切なのです。

滞納が長引くと、それだけ状況が厳しくなり融通もきかなくなっていきます。

私のこのお恥ずかしい経験が、皆さんにとってなにかのお役に立てるなら幸いです。

まとめ

いかがでしたか?

それでは最後に、住民税の滞納による差し押さえを回避するためのポイントをおさらいしましょう。

  • 分割納付の相談はとにかく早めに行う
    • 督促状の納付期限を過ぎれば、役所はいつでも差し押さえができるから
    • 役所は民間の金融業者とは違い、裁判を経ずに役所の判断で差し押さえができるから
    • 差し押さえの実施日は通知されず、いつ差し押さえが行われるかわからないから
  • 分割納付の相談は窓口または電話で行う
    • 相談先は役所の税務課・納税課
    • 役所まで出向いて相談をするのが一般的
    • 自治体によっては電話のみで分割納付の相談に対応してくれることもある
  • 実行可能な納付計画を立てる
    • 分割納付を滞納した場合、すぐに差し押さえが実行されることもある

差押予告書の受け取り後でも、速やかに相談をすれば差し押さえは回避できます。

とはいえ、その場しのぎで分割納付計画を立てるのはやめましょう。

差し押さえまでの時間が少し延びるだけで、根本的な解決にはなりません。

差押予告書が届いて、「どうしよう?なにをすればいいんだろう?」と思っている方、やることは2つだけです。

今すぐに役所へ電話をしてください。

そして、『毎月いくらなら納付できるのか』を担当者へ伝えましょう。

最後になりましたが、住民税滞納から差し押さえまでの流れについては、以下の記事でも解説しています。

また、差し押さえの実態については以下の記事でまとめていますので、ぜひこちらも読んでみてください。

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