住民税滞納でも差し押さえにならない?ホントは教えたくない分割納付

前年度の所得に対して課税される住民税はやっかいな税金です。

私は以前、失業が原因で住民税を滞納していた経験がありますが、今も差し押さえにはなっていません。

前職を辞めた後、仕事が決まるまで何もせず、放置していたのですが、最終的に役所に相談に行きました。

結果的にはこれが功を奏したのですが、そこで正直に現状を説明したところ、分割納付にしてもらうことができたのです。

今回はそのときのことをお話したいと思います。

体験者の情報

名前:鈴木 みなみ(仮名)
性別:女性
職業:金融業
年齢:35歳
滞納しているもの:住民税
滞納額:5万円+25万円+延滞金

上京費用でお金がかかり...はじめての住民税滞納

私は2005年4月まで東北の実家に住んでいました。

退職するまでの職業は、銀行系クレジットカード会社の社員です。正社員でボーナスあり・残業ほとんどなしのとても恵まれた職場環境でした。

ただ、人間関係だけがうまくいっていませんでした

お局さまとはうまくいかず、そのうえ銀行からの天下り上司にも不満を持っていたのです。

いつからか、「今の会社をはやく辞めて東京で仕事がしたい!」と思うようになっていました。

そもそも、短大卒業後すぐは都内で仕事をしていたのですが、親の病気のために実家に戻ったという過去がありました。そんな私なので、東京には未練があります。

できることならまた都内で仕事がしたい...!
そう思っていたとき、たまたま都内の知人から「今の仕事がそれほどイヤなら、上京して私の家に住んで仕事をすれば?」と言われたのです。

まさに渡りに船!
私はその話に飛びつきました。

その後、とんとん拍子に話が進み、私は都内で仕事を見つけ、引越しも済ませて働きはじめました。

ただ、そんな折、実家のある市役所から住民税の納付書が送られてきました。金額はだいたい5万円くらいだったと思います。

後で払おうと思っていたのですが、上京費用などで出費も多く、結局は放置してしまいました。これが、私の住民税滞納のはじまりです。

失業が原因で...結局また滞納してしまった住民税

上京後の仕事はとても順調でした。

IT系の金融会社に勤務していましたが、時給1,900円で交通費も支給されたので、アルバイトとしてはかなり高収入なほうだったと思います。

(以前勤めていたのが銀行系のクレジットカード会社だったので)社員がわからないような仕事を担当していましたし、督促電話やクレーム対応も問題なくおこなっていました。

半年ごとの契約更新も、契約期間を過ぎてから契約書に記入するという感じで、アルバイトだということを忘れられていた時もありました。

ところが、2009年11月中旬頃。
当時の上司2人に突然面談をすると言われ、イヤな予感がしたものの会社に出向きました。

話はやはり、契約打ち切りについて。

会社を統合するので、経費削減のための人員削減をするとのことでした。私はただでさえ時給が高かったですからね。

結局、その年の12月で契約終了となり退職しました。

仕事が見つからない!そんな矢先に届いた住民税の納付書

退職後、年明けから職探しをスタートしましたが、これがなかなか厳しいものでした。貸金業法改正のせいか、金融関係の仕事がほとんどなくなっていたのです。

やむをえず、金融業界以外の仕事も探したのですが、結果は惨敗...。正社員の募集に応募しては不採用の連続で、生活的にもかなり厳しい状況が続きました。

そんな苦しい状況のなか、お構いなしに前年度分の住民税の納付書が届き、もうお手上げ状態...!

私の住んでいる区は福祉に力を入れているせいか、住民税も高く、そのうえ、納付期限を過ぎるとすぐに「督促状」が送られてきます。

しかし、いくら督促状が届いたところで納付できないので、結局放置することになってしまいました。

支払いを滞納する人は2タイプいる

金融会社に勤務していると、支払いを滞納する顧客には2つのタイプがあることに気づきます。

ずばり、必死に返済しようと努力するタイプと投げやりになるタイプです。

私は、自分は後者なのだと今更ながら気づきました。

そこで、もう投げやりや放置はやめようと思いたち、思い切って区役所に相談に行くことにしました。

誠意をもって対応することがいちばん

2011年3月から、(希望とは異なりましたが)派遣社員で仕事を開始しました。

私は区役所からの督促状を手にし、勇気をだして区役所に「滞納している住民税について」相談しにいきました。

ずっと無職だったこと、雇用保険も切れてしまい親の援助で生活をしていること、持病があり(精神の病いではありません)毎月の医療費の出費が他人より多いこと。就職したばかりで滞納分を一括納付できないこと。

このようなことを説明すると、区役所の方は「分割で納付するよう」提案してくれました。

毎月必ず納付できる金額を聞かれたので、私は「5,000円でお願いしたい」と答えたのです。

区役所の方はそれで了解してくれましたが、「返済できない月は必ず連絡してください!また滞納が続くと分割納付自体できなくなってしまいます!」との注意をいただきました。

毎月5,000円ずつの分納でいいということで、とても心が軽くなりました。それから、順調に毎月支払いを続けています。

もし、この記事をお読みの方で、住民税など支払いを滞納しているものがある方は、とりあえず役所に相談にいきましょう!

ちゃんと連絡をするだけで、相手に誠意と支払う意志が伝わりますし、役所側はこちらに無理のないような案を提案してくれます。

放置するのが一番良くないですよ!

最後に余談ですが、実家の市役所からの住民税の督促状はとうとう届かなくなりました。どうしたのか気になりますが、とりあえず今住んでいる区の住民税の件が落ち着いたら連絡をしてみようと思います。

住民税を滞納したらいつ差し押さえられるの? (編集より)

今回の体験談を踏まえ、編集のほうで住民税滞納による差し押さえや分割納付について調査してみました。

いつ差し押さえられるの?

住民税を滞納すると、地方税法に基づき納付期限後20日以内に「督促状」が発行されます。

督促状が発行された日から10日以内に納税しなかった場合、法律上は差し押さえ可能となります。

つまり、最短だと納付期限後1ヶ月で差し押さえられてしまう、ということです。

ただし、多くの場合ですぐに差し押さえが実行されることはありません。引き続き督促が続きます。

「催告状」や「差押予告書」が送られてきたり、職員が自宅まで訪問する場合もあるようです。

では、実際いつ差し押さえがおこなわれるのでしょうか?残念ながら、それはわかりません。

督促状発行後の流れは各自治体によって異なります。

差し押さえの時期も各自治体の判断に委ねられているのです。

ただ、いよいよ差し押さえとなったら「差押予告通知」という書類が送られてくるので、これがきたらとうとうやばいと思ってください。

ちなみに、差し押さえの対象となるのは給料、預金、不動産や車など。実際は取りやすい預金や預金から差し押さえられる場合が多いようです。

実際の差押えの事例などはこちらをご覧ください。

差し押さえを阻止せよ!分割納付のすすめ

遅くても、督促状が届いた時点で一刻もはやく役所に相談に行きましょう。納税する意思があることを伝えるのです。

そして、具体的な納税方法を相談しましょう。

原則 滞納分を一括で支払うことを求められますが、それがどうしても難しい場合は、無理のない金額で分割納付にしてもらえる可能性もあります。

役所の担当者に事情を説明してみましょう。

その際、一括納付できない理由や、収入の状況、支出の内容についてかなり踏み込んで聴取されるのでそのつもりで。

また、通常は口頭の説明だけでOKですが、自分の現状を証明するような書類(例:求職中なら雇用保険被保険者証、病気療養中なら医療機関の領収証)があるなら、それらを持参した方がいいでしょう。

より正確に状況を伝えることができますし、説得力が増します。

そして、分割納付に応じてもらえることになったら、毎月の支払額、支払日を決めます。このとき、役所によっては誓約書を作成します。

その後は約束通り、毎月忘れずに納付していきましょう。

万一、やむを得ない事情があって支払いできない場合は、すぐ役所に連絡してください。

分割納付のデメリット

滞納分を分割納付にしてもらうと、支払い自体は楽になりますが、良いことばかりではありません。

たとえば、滞納分を翌年に持ち越した場合、新たな住民税と合わせて新旧2年分の税金を支払わなくてはなりません。

さらに、滞納分の税金を払い終えるまで「延滞税」が加算されるので、滞納期間が長引くほど多くの延滞税を負担することになります。

ちなみに、平成26年1月1日~12月31日の延滞税は、年9.2%です。

このため、滞納分はできるだけはやく支払ってください。

臨時収入があれば繰上げて支払うなど、できる限り短い期間で払い終えるのが理想的です。

また、住民税滞納を特集したページもありますので、あわせて読んでみてください。

→ 税金滞納・料金滞納の事例と対処法

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