ネカフェ難民から脱出せよ!住所不定でも派遣会社へ登録できる?

就職活動において、「特定の住所があること」は必須条件です。住所不定の人を雇う会社はありませんよね。

では、定まった住まいがなく、なおかつ求職中の場合はどうすればいいのでしょうか?

住所不定→きちんとした職に就けない→収入がないのでアパートを借りることもできない...

このような負のスパイラルから抜け出すため、派遣会社に登録して生活費を稼ぎ、安定した生活を取り戻そうと考える方も少なくないはず。

しかし、住所不定の状態で派遣会社に登録できるのでしょうか?また仕事を紹介してもらえるのでしょうか?

今回は、「住所不定でも派遣会社に登録できるのか」大手派遣会社10社に問い合わせ、結果を検証してみました。

また、後半では住所が定まらない方を支援する自治体の施設・団体を紹介しています。

「住所不定でも登録できる?」大手派遣会社に問い合わせてみた

「住所が定まっていないのですが、登録は可能ですか?」

大手派遣会社10社に電話で問い合わせてみたところ、下記のような回答が得られました。派遣会社ごとの基本スペックも一緒にまとめています。

※下の表は右にスクロールすることができます。

会社名
住所不定の場合の
登録の可否
住所不定の場合の
仕事紹介の可否
登録の際
必要となるもの
仕事紹介の際
必要となるもの
登録方法
主な仕事の種類
勤務地
給与の支払方法
時給の相場
(都内)
交通費支給
リクルートスタッフィング アデコ テンプスタッフ
(地方はテンプスタッフフォーラムという子会社)
ヒューマンリソシア ランスタッド スタッフサービス パソナ アヴァンティスタッフ マンパワーグループ リス株式会社
× × × × × × × × ×
× × × × × × × × ×
  • 公的な身分証明で、氏名、生年月日、顔写真か現住所が確認できるもの
    (免許証、パスポート、健康保険証、住民票(交付3ヶ月以内のもの)など)
  • 職務経歴書
    (メモ書きで口頭説明が出来るもの。年号ははっきりと。
    【例】平成5年~平成7年◯◯会社でパート勤務)
  • 口座番号のわかるもの(これは仕事が決まってからでもOK)
なし
(ホームページから登録するので、
住所や職歴を入力する必要がある)
  • 公的な身分証明書
    (免許証、パスポート、住民票(交付から3ヶ月以内)、
    健康保険証 など。※コピー不可)
  • 職歴がわかるもの(メモ程度でOK)
  • 公的な身分証明書
    (免許証、保険証、住民票(交付から2,3ヶ月以内のもの)など)
  • 職務経歴書(メモ程度)
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 口座番号がわかるもの
  • 本人の確認が出来る公的身分証明書
    (免許証、保険証、住民票など)
  • 職歴メモ
  • 公的な身分証明書
    (免許証、パスポート、住民票、健康保険証 など)
  • 職務経歴書(メモ程度でOK)
  • 印鑑(シャチハタ可)
  • 公的な身分証明書で、現住所、生年月日がわかるもの
    (免許証、パスポート、住民票(できれば交付1~2ヶ月以内のもの)、
    健康保険証 など)
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 職務経歴書
  • 公的身分証明書で、名前、住所、生年月日がわかるもの
    (免許証、保険証、住民票(交付から半年以内のもの)など)
  • 職務経歴書(書類形式にまとめたもの)
  • 公的な身分証明書で、住所、氏名、生年月日がわかるもの
    (免許証、パスポート、住民票(交付から3ヶ月以内のもの)、健康保険証 など)
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 職務経歴書(メモ程度)
  • 住所、氏名、生年月日が確認できるもの
    (公共料金の明細、携帯電話料金の請求書でもOK。
    ※公的な身分書類である必要はありません)
  • 履歴書、職務経歴書
なし
  • 公的な身分証明書で、住所・生年月日が確認できるもの
    (免許証、保険証、住民票(交付から3ヶ月以内のもの)など)
  • 身分証明書と現住所が異なる場合は、公共料金、携帯電話などの
    明細書や請求書を持参すると良い
  • 口座番号がわかるもの
  • 口座番号がわかるもの
  • 印鑑
  • 年金手帳x
  • 雇用保険者番号(なければ不要)
  • 自動車保険任意保険証(車通勤の仕事を希望する場合のみ)
なし (仕事が決定した際)
  • 口座番号のわかるもの
  • 印鑑
(仕事決定時)口座番号のわかるもの (仕事決定後)
  • 口座番号がわかるもの
  • 年金手帳
  • 雇用保険者番号
なし なし
  • 公的な身分証明書で、住所、氏名、生年月日がわかるもの
    (住民票など)
来社して登録
ホームページから登録会の予約可能
ホームページから登録可能 来社して登録
ホームページから登録会の予約可能
ホームページから登録可能
(その後、来社しての登録が必要となります)
来社して登録
ホームページから登録会の予約可能
ホームページから登録可能
来社して登録も可能
ホームページから仮登録可能 来社して登録
ホームページから登録会の予約可能
来社して登録(予約は電話で) ホームページから仮登録可能
(その後、来社しての登録が必要となります)
事務系
金融系
営業・販売系
IT・技術系
メディカル・バイオ系
事務系
IT・エンジニア系
営業系
接客・販売系
研究・開発系
コールセンター系
金融系
医療系
製造・物流系、軽作業
(スーパーの仕分け、商品梱包など)
事務職
テレマーケティング
研究開発・メディカル
販売
営業
IT・エンジニア
クリエイティブ
製造・作業
保育・介護
事務・デスクワーク
営業・接客販売・テレマーケティング・サポート
研究・開発
建築・住宅・土木・設備・プラント
IT・技術系
クリエイティブ系
メディカル系
製造・検査系
事務・オフィスワーク系
営業
販売・接客系
IT・技術・クリエイティブ系
介護・病院関連
製造業系
物流系
イベント系
販促系
飲食系
事務
受付
秘書
電話業務
営業
販売
OAインストラクター
CAD・設計
IT・WEB・DTP
オフィスワーク系
金融系
テレフォンオペレーター
営業系
販売系
CAD・設計・製図
クリエイティブ系
IT系
通訳・翻訳
軽作業
オフィスワーク・事務系
営業・販売・サービス系
IT・エンジニア・技術・建築系
クリエイティブ系
医療・介護・福祉系
製造・物流
軽作業
オフィスワーク
金融
営業・企画・マーケティング
接客・販売
テレオペレーター
ITエンジニア
研究開発
医療・看護
製造
番組・映像制作
サービス
製造、物流、軽作業(検品、データ処理、フォークリフト作業など)
事務・企画関連
金融関連
ソフトウェア関連
インターネット関連
クリエイティブ関連
通信・ネットワーク関連
コンサルティング関連
電気・電子関連
機械関連
建築・土木・設備関連
化学・素材関連
薬品・バイオ関連
医療・福祉・介護関連
営業関連
サービス・販売関連
作業関連
全国 全国 全国(首都圏中心) 全国(首都圏、中核都市のある県など人口の多い地域が中心) 全国 全国 全国 全国(東京など大都市中心) 全国 東京、群馬、静岡、名古屋 大阪、広島の各支店に近いエリア
当月1日~末日までの就業分を翌月15日に支払い
(銀行振込)
月1回の〆
10日〆、20日〆、末日〆の3パターンから選べます
〆日から15日目に銀行振込
月2回払い
1~15日までの勤務分は月末
16日~月末の勤務分は翌月16日(銀行振込のみ)
月1回支払い
1日~末日で〆
翌15日に銀行振込
単発仕事は週払い、長期、短期は月払い
週払いは金曜に銀行振込
月払いは末日〆で翌15日に銀行振込
仕事をした月の翌25日
銀行振込
当月分(1~末日分)を
翌15日に銀行振込
当月〆
翌月15日に銀行振込
1日までに受信したタイムシートは15日
16日までに受信したシートは月末に支払い(銀行振込)
月払い
(原則として現金払いですが、銀行振込も可能)
1,100円 1,000円 1,100円 1,000円 1,100円 1,000円 1,400円 1,100円 1,100円 1,200円
なし ケースバイケース(基本的になし) なし なし 基本的になし(単発の仕事の場合、支給される場合もある) なし 派遣先によって異なる なし なし なし

この表を見る限り、住所不定だと登録できない会社がほとんどですね。

ただ、本当の本当にそうなのでしょうか?何か良い方法はないのでしょうか?

ここで派遣会社への「登録」から「仕事開始」までの流れをおさらいしてみましょう。

登録から仕事開始までの流れ

ホームページから仮登録(本登録可能なところもあり)

ここで現住所の入力を求められる場合があります。

来社して本登録

多くの場合、ここで公的な身分証明書の提出を求められます。また、身分証明書に記載されている住所と現住所が異なる場合は、現住所を申告する必要があります(公共料金の請求書など、現住所を証明する書類が必要な場合あり)。

メールや電話などで仕事を紹介される

面談・職場見学など

すべてうまく行けば契約・勤務開始

小さな違いはありますが、どの派遣会社もこのような流れになっています。

派遣会社に登録するには、2つの条件をクリアする必要があるんですね。

  • 1公的な身分証明書(運転免許証、保険証、住民票など)を提示すること
  • 2現住所を申告すること

では、このうち(1)はクリアしているが、(2)をクリアしていない場合、打開策を紹介します。

あなたのまわりに一時的に居候させてくれそうな親戚・友人・知人はいませんか?

一時的に居候させてくれそうなお家があったら、そこを現住所として申告させてもらいましょう。

あなたの携帯電話料金の請求書が居候しているお宅に送付されるよう設定を変更できればなお良いです(携帯電話の請求書を現住所の証明として提出できるので)。

また、埼玉県蕨市のインターネットカフェ「C」では、「住民票登録・郵便物受取代行サービス」を行っています。1ヶ月以上滞在するなら利用可能とのことです。

「インターネットカフェを現住所として申告していいのか?」という問題はありますが、ここに住めば一時的に住所として申告できます。

今回の調査では見当たりませんでしたが、全国にはこのようなサービスを提供しているインターネットカフェが他にもあるようです。

派遣会社にとって重要なのは、「自社の派遣社員・アルバイトが現場でちゃんと働いてくれるかどうか」です。

まじめでやる気もあるのに、住所がない...!
そんな方は、この方法を検討してみてくださいね。

「住むところがない」方を支援する!自治体の施設・団体

住所も職もお金もなくて困っているなら、派遣会社以外の手段も検討しましょう。

国や自治体の支援施設・団体を紹介していきます。

ハローワーク

仕事を探すと聞いて、まず頭に浮かぶのは「ハローワーク(職業安定所)」ではないでしょうか。

「住所不定の方が就職相談に来られたら、どのような案内をされていますか?」

実際にハローワークへ問い合わせてみたところ、回答は以下のようなものでした。

「住所不定の方が相談に来られた場合も、通常の利用者と同じように対応します。

しかし、実際に活動を始めるとなると、やはり住居や連絡先の確保が必要になりますので、そうした場合は、まず役所の生活課に行ってもらい、住宅支援給付や生活保護の相談をするよううながします。」

つまり、住所がない状態でハローワークに行っても、実際に仕事に就くのは難しいので、まずは役所の生活課に相談に行くべき、ということですね。

ちなみに、上記の回答は私が住んでいる地域のハローワークのものです。

ハローワークで案内される内容、提供されるサービスは自治体によって異なるのでご注意ください。

緊急保護センター、自立支援センター

どうしても住む場所が確保できない場合は、一時的に自治体が運営する「緊急保護センター」「自立支援センター」に入ることができます。

緊急保護センター

緊急保護センターとは、ホームレスの救済を目的とした施設です。

例)
東京都の緊急保護センター
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/03/20j39600.htm (リンクが切れています)

現金支給はありませんが、センターで生活しながら現物支給を受け、生活指導・就労指導を受けることができます。

その後、自立支援センターに入るか、あるいは生活保護を受けるか選ぶことができます。

自立支援センター

自立支援センターでは、施設での生活を通して、自立に向けた生活指導、就労指導がおこなわれます。就労のための技能講習もあります。

例)
東京都新宿区の自立支援センター
http://www.tokyoengokyokai.or.jp/jiritu_nakano_01.html

職員と相談しながら、自らハローワークで仕事を探すことになります。活動に必要なお金(スーツ代など)は支援センターが提供してくれます。

また、自立支援センターにいれば、その住所を「現住所」として申告できるので、より就職活動しやすくなります。

ただし、住める期間は限定されており、多くは1~2ヶ月程度です。

この期間内に仕事が決まらなかった場合、または自立するほどの収入を得られなかった場合は、福祉事務所と相談のうえ、生活保護を申請することになります。

なお、最近では、緊急保護センターと自立支援センターを合わせた「新型自立センター」という施設もあります。

例)
東京都新宿の新型自立支援センター
https://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/file04_02_00002.html

就労支援センター

就労支援センターは、ネットカフェ難民や路上生活者の就労・社会復帰をバックアップすることを目的とした団体です。

たとえば、大阪にある「OSAKAチャレンジネット」では、住居相談、就労相談、法律相談など、各種相談に乗ってもらえるうえ、必要な情報を提供してもらえます。

東京の「東京ジョブステーション」では、各種相談に加え、職業紹介、職場体験講習や各種セミナーを行っています。

例)
東京ジョブステーション(東京)
http://www.tokyo-js.jp/info/

あいちチャレンジネット(名古屋)
http://www.aichi-challenge.net/ (リンク切れ)

OSAKAチャレンジネット(大阪)【閉所】
http://www.osakarofukukyo.or.jp/whatsnew/150301.html

NPO法人おにぎりの会(福岡)
http://www.pastorama.com/homeless.html

どうやって支援施設・団体を見つければいいの?

緊急保護センターや自立支援センター、就労支援センターなどの施設・団体のことはどうやって探せばいいのでしょうか?

あなたの地域にどのような施設・団体があるのか探すのに一番有効な方法は、自治体に問い合わせることです。

役所にはたいてい「就業支援」「生活支援」の相談窓口があります。最寄りの自治体へ問い合わせて、あなたの状況を具体的に説明してください。

地域によっては、集団居住施設などを紹介してくれるケースもあるようです。

なお、最近は「住まいがない方への対策」が各地で進んでいるようです。

東京都では、福祉保健局が生活支援・就労支援に関する書類を作っています。よかったら参考にしてみてください。

充実してきた都区共同のホームレス対策 ~その成果と検証~
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/seikatsu/rojo/hakusyo2.files/1.pdf (リンク切れ)

まとめ

これまでお伝えしたことをおさらいしてみましょう。

住所不定でも派遣会社に登録できる?⇒NO

大手派遣会社に問い合わせてみたところ結果はNOでした。

やはり住所の確保が不可欠なんですね。そこで、一時的に居候させてくれそうな友人・知人がいれば、そこを現住所として申告させてもらいましょう。

それが無理なら住所として登録させてくれるインターネットカフェを利用する手もあります。

自治体のサービスを利用しよう

各自治体では、住宅支援・就労支援・生活指導など、住宅不定で働き口を探している方を支援するサービスを行っています。

あなたがどのサービスを利用できるかわからない場合は、とにかく自治体に相談に行ってみましょう。

その際、自分の状況を正直に具体的に伝えることが大事です(でないと適切な施設・サービスを紹介してもらえません)。

現在の状況を打開するために、はやめに第一歩を踏み出しましょう。

最後になりましたが、今回の記事をお読みいただいた方には下記の記事もおすすめです。あわせて読んでみてください。

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