会社勤めの場合、健康保険料、厚生年金保険料、所得税などは給料から天引きされますよね。
自分で管理せずに済むので、すごく楽チンです。
しかし、会社を辞めてしまうと、それらの保険料等の支払いはすべて自分で行わないとなりません。
「なにをいくら支払わなければいけないのか?」
「どのような手続きをすればいいのか?」
よくわからない方も多いと思います。
今回の体験者の木下さんもそのうちの一人でした。
木下さんは勤めていた会社を退職後、国民健康保険(以下、国保)の加入手続きをしなかったために、
なんと2年分の保険料を一括請求されてしまいます。
木下さんには、当時の痛い経験を赤裸々にお話いただきました。
また、記事の後半では、「国保を滞納すると、どうなってしまうのか?」を徹底解説しています!
- 保険料の未払いが続くとどうなるのか?
- 保険料の支払いの時効はあるのか?
- 財産を差し押さえられることはあるのか?
- どうしても支払えないときの対処法
などなど、国保を滞納・延滞してしまったときに役立つポイントを詰め込みました!
国保の滞納は放置が一番ダメです。
正しく対処することで、保険料が減額・免除されることもあるので、事前対応を心がけましょう。
それではいきます!
未払いの保険料はあとから請求される!28万円を一括請求されました(体験談)
体験者の情報
名前:木下 哲平
性別:男性
当時の年齢:28歳
当時の職業:フリーター
滞納したもの:国民健康保険
滞納額:約28万円(2年分)
国民健康保険への切り替えをしないまま2年が経ち、事件は起こった
今回の話は私が5年間働いた会社を退職するときに遡ります。
退職の際、人事から「国保への切り替え手続きをするように」と指導を受けますが、病院に行くのは年に一度あるかないか。
健康診断も毎年問題なしの超健康体です。
そもそも病院に行かないのですから、健康保険のメリットをほぼ感じていませんでした。
さらに、国保に切り替えた場合の保険料を試算したところ、なんと毎月2万円前後もかかることが発覚!
「保険料を支払うなんてバカらしい。支払わないほうが得ではないか・・・」と思うようになります。
こうして国保への切り替え手続きをしないまま、2年が経ってしまったのです。
病院に行かなくても保険料の支払い義務はある
転機となったのは結婚です。
私は結婚を機に帰郷して家業を手伝うことになりました。
そして、役所へ転出届けを出しに行ったとき、事件は起きます。
「結婚するんだから、さすがに国保ぐらいは入っておこう!」と担当者へ伝えたところ、
担当者から「国保の保険料を2年分支払っていませんね・・」といわれたのです。
提示された請求額(滞納額)は約28万円。
「来月中にお支払いください」と念押しされてしまいました。
しかし、私としては国保に入った覚えはないし、保険証を使ったこともありません。
それを主張しましたが、「支払いが義務付けられているので支払ってください」の一点張り。
ここ2年間の保険証の利用記録を調べてもらい、利用していないことは確認できましたが、「それとこれとは話が別」と突っぱねられてしまいました。
知らないでは済まされない!行政側の苦しい事情
国保の滞納件数は年々増えていて、平成25年6月1日現在、一部でも滞納がある世帯は372万世帯を超えています。
さらに、国保加入者の所得は年々下がっているため、保険料収入の総額も低下の一途をたどっているのだとか。
一方、高齢化により1人あたり医療費は上がっているので、このままいくと国保制度の維持が難しくなっていきます。
また、国保は自治体(市区町村)ごとに運営されているため、小規模な自治体や高齢者が多い自治体ほど状況はシビアです。
財政難に苦しむは自治体が素早く督促や差し押さえを行っているのもうなづけます。
切実な理由があったのですね。
徴収が厳しい「保険税」
余談ですが、国保には、
国民健康保険税と国民健康保険料の2種類が存在します。
この2つは基本的に同じものですが、微妙なちがいがあるんです。
実は、保険税は保険料より徴収が厳しく、生活に窮している人からも厳しく取り立てることが可能なルールになっています。
法律で決まっているんですね。
また、時効成立までの期間も違います。
国民健康保険税の時効は5年、国民健康保険料の時効は2年です。
ちなみに、私の自治体の場合は「国民健康保険税」のほうでした。トホホ・・・
保険料の減額を申し出た結果、なんと15万円も減額!
所得が落ち込んでしまった、もしくは、病気やケガなどやむを得ない理由で支払いが難しい場合は、
保険料を減額してもらえる可能性があります。
そのことを知った私は、ご多分に漏れず減額交渉をしてみることにしました。
そしたらなんと!
減額の承認をもらい、28万円だった滞納額は13万円に減額!
まさか半額になるとは驚きましたが、ダメ元で突撃してみるものですね。
さらには、分割納付も承認され、支払いは8回払いとなりました。
滞納額の減額が決まるまでは、たびたび督促の通知が届くので不安でしたが、これは事務的に送っているそうで、心配する必要はありません。
そして、その一年後。
紆余曲折あったものの、私はなんとかこの13万円を完済することになります。
今から思えば、事前にちゃんと対応しておけばこんな目に遭わなかったんですよね。
反省しきりです。
税金滞納・料金滞納の事例と対処法
「減額相談」初めて聞きました。無料化もあるんでしょうか。
社員数千人超の会社の正社員で年収250万程度でしたがこの春に病気で仕事をやめて収入なし。
窓口で健康保険料を聞いたら月約2万5千円。払えないなら任意継続を相談してみてはと。これは約2万円。
貯金なし、収入は約6万ありますが、払うのは無理ですよね。ここから衣食住のお金を捻出するのですから。
健康より命のほうが大事なのでもちろん健康保険料は払ってませんし、それ以前に健康保険証もありません。
こんな人は多いんじゃないでしょうか。
体験談意味分からなすぎ。
なんで「月2万程度の保険料を2年滞納してた」のを後で払うとなったとき、28万円と言われたんですか。普通に計算したら2×24カ月分の48万円のはず。だいたい体験談の場合、健康体で特にクビで辞めたとかでないのですよね、なのにどうして減免あったんですか?さらに最後に未納分の減免は希望薄って。。自分さえ良ければこれを見た人はどうでもいいんですか?結局、自分だけは得したというような自慢話みたいに聞こえてしまいます。
カードローンアコム・プロミスの宣伝しつこいし。。計画的な人なら、こんなサラ金などに手なんて出すはずがない。
なんで払わなきゃいけないとか、小学生みたいなこと言わないでくださいよ。良い大人が。
でも健康な人ほど損する制度だからね。健康保険って。
低収入で健康だと、もしもの時に3割負担になるって言われたって、全然ありがみがない。
お金がないと、その3割が払えなくて病院いけないし。
生活保護を受けてないかぎり、無料化はないと思うよ。
私はリーマン・ショック直後に派遣の雇い止めにあって、その後、2年間仕事が決まりませんでしたけど、無料にはならなかった(減額はされたけど)。
ちなみに、国保は一括か自治体指定した分納回数(4回だっけ?)の他に、相談すればもっと細かく分納できるけど、延長料金は初回から発生する。
「計算したら月2万円程の保険料、2年で48万円では?」の方へ。
保険料は前年の収入で計算します。最初は2万円、滞納が続けは現状収入からの再計算となり、2年目は前年収入なしで計算ですので、2年で24万円はありえます。
まず、月2万、二年で28万と言うことですが、国民健康保険税は、毎年、前年の所得を元に計算します。
お勤め先を退職してすぐは、前年の就労期間の所得が対象になるわけですから、高くなります。
しかし、2年遡るとなると、計算のベースとなる所得は退職後のものになりますので、退職直後より安くなるわけです。
ですから、退職時期にもよるものの、あり得る金額でしょう。
続いて、滞納金に減免は適用されないとのことですが、厳密には国民健康保険に遡って加入した場合の遡った分の保険料は滞納になりません。
手続き後、過年度分を一括した保険税の通知(本来であれば1年分を数回で納付になりますが、過年度を遡って加入した場合一括で請求書が届きます)には納期が定められている筈です。
その納期を過ぎてしまった分が滞納扱いになります。
なので、通知が届いた時点で既に滞納ということはない筈です。
しかしながら、手続きが遅れてしまうと不都合があることに変わりありません。
国民健康保険法では手続きは14日以内と定められており、14日以内に手続きをしなかった場合の罰則を条例で定めることも可能だったはずです。
さて、長々と書いてしまいましたが、国民健康保険はあくまでも自治体が運営ですので、自治体によって細部の取り扱いが異なることをご了承下さい。