大家「家賃滞納者は出て行け!」を法律的に正しいのか調べてみた

「家賃を払えないんだったら、すぐに出ていってくれる?」

家賃を滞納していたら、大家さんから立ち退きを求められてしまいました!

この場合、すぐに出ていかなくてはならないのでしょうか?

家は生活の基盤です。
お金も行くアテもない方が家を追われたら、露頭に迷ってしまいますよね。

でも安心してください。
場合によっては、すぐに立ち退かなくていいケースもあるのです。

ここでは、家賃の滞納と強制退去について調べたことを紹介していきます。

すでに家賃を滞納中の方、これから滞納する可能性がある方は一度目を通してみてください。

  • 目次
  • 大家さんに立ち退きを求められたら即退去?
  • 訴えられたらどうなる?強制退去までの流れ
  • 訴えられる前に話し合いで解決しよう!
  • 違法なやり方で立ち退きを要求された時の対処法
  • まとめ

大家さんに立ち退きを求められたら即退去?

結論からいうと、すぐに出ていく必要はありません。

なぜなら、部屋を借りているあなた(以後、「借主」とします)を強制的に追い出すには、大家さん(以後、「貸主」とします)が法的な手続きを踏まなくてはならないからです。

まず、貸主は借主を訴える必要があります。

したがって、そもそも訴えられていない状態なら、貸主にいくら口頭や文書で立ち退きを求められても、退去の必要はないのです。

訴えられたらどうなる?強制退去までの流れ

では、実際に訴えられると、どうなるのでしょうか?訴訟から強制退去までの流れを簡単に説明していきましょう。

訴状が届く

貸主は、借主に「建物明渡」を求める訴えを起こします。

訴えが起こされたら、裁判所を通して借主に訴状が届きます。訴状には、「訴えの内容」と「裁判の日時・場所」が記載されています。

借主は、訴状に同封されている答弁書に必要事項を記入し、期限までに裁判所に提出する必要があります(答弁書を提出しなかった場合、貸主の主張が全面的に認められ、判決が確定してしまいます。どんなに面倒でも、答弁書は必ず提出するようにしましょう)。

答弁書では、「訴状に記載されていることを事実と認める/認めない」など、借主側の主張を述べることができます。

答弁書を提出したら、あとは指定の日時に裁判所へ出廷してください。

ちなみに、最初の裁判期日に限り、答弁書を提出して欠席することもできますが、2回目以降は出廷する必要があります(ただし、弁護士など代理人に依頼した場合は別です。この場合は借主本人は出廷しなくてもOKです)。

裁判と判決

裁判が始まったら、お互いの主張をぶつけあいます。借主としては、今まで家賃を支払えなかった理由や分割払いの希望などを述べることができます。

そして、裁判官が双方の言い分や証拠を法律に照らし合わせ、最終的な判決を下します。

なお、貸主と借主の間でうまく折り合いがつけば、和解で解決できることもあります。

判決に納得できない場合

裁判所が出した判決に不服なら、今の裁判所よりも立場が上の裁判所(例:地方裁判所から高等裁判所)に控訴することもできます。

ただし、判決を出された日から2週間以内に控訴しないと、判決が確定してしまいます。

建物明渡の判決が確定

建物明渡の判決が確定したら、貸主は、裁判所に建物明渡の強制執行を申し立てることになります(いつ申し立てるかは貸主の自由です)。

申し立て後、借主に「一定期限(1ヶ月程度)までに出ていくように」という明け渡しの催告があります。

そして、期限までに明け渡さなかった場合は、強制執行担当の裁判所の職員(執行官)が実力で借主を排除することになります。

家財道具はすべて運び出され、部屋の中にいる借主や同居の家族も全員退去させられます。

いかがでしょうか。
少しややこしいと思うので、強制退去までの流れを整理しましょう。

  • 1貸主が借主を訴える
  • 2裁判
  • 3建物明渡の判決が確定する
  • 4貸主は、裁判所に建物明渡の強制執行を申し立てる
  • 5借主に「期限までに出ていくように」という明け渡しの催告がある
  • 6期限までに出ていかない場合は、強制的に退去させられる

つまり、『裁判で建物明渡の判決が確定してしまったら、あとはどうあがいても出ていくしかない』ということですね。自分から出ていかなければ、最終的に強制退去させられます。

訴えられる前に話し合いで解決しよう!

もし裁判になったら面倒ですし、日常生活にも支障がでますよね。

裁判を避けたいなら、そうなる前に話し合いで解決するしかありません。

家賃を支払えない状態になったら、できるだけはやい段階で貸主に相談してみましょう。失業などやむをえない事情があるなら、貸主も事情を汲んでくれると思います。

実は、貸主としても「裁判はできるだけ避けたい、話合いで解決したい」と考えています。裁判を起こすと、それだけ時間も費用もかかりますからね。

また、滞納分を一括で支払うのが難しい場合は、分割払いにできないか交渉してみましょう。これも状況によって応じてもらえることがあります。

違法なやり方で立ち退きを要求された時の対処法

貸主が借主を合法的に退去させるには、「訴えられたらどうなるの?強制退去までの流れ」の章で説明した手順を踏むほかありません。

もし、貸主が自分の力で無理やり追いだそうとするなら、それが違法行為にあたるケースもあります。たとえば、下記のようなものです。

勝手に部屋の中に立ち入る 住居侵入罪
退出を要求されているのに、部屋に居座る 不退去罪
大声をあげる、暴力をふるう、怖いことを言って脅かす 脅迫罪、強要罪
家財などの持ち物を運び出す、壊す 器物損壊罪

あとは、「勝手にカギを変えてしまう」なんてこともあるようです(実際に家賃滞納でカギを変えられてしまったという体験談も寄せられています)。

万一、このような方法で無理やり追い出されそうになったら、警察に相談しましょう(緊急性が高い場合は特に)。

また、貸主とトラブルになった場合に相談に乗ってくれるところは他にもあります。

法律事務所

民事一般を取り扱う弁護士なら、どの弁護士に依頼してもOKです。弁護士なら、後々裁判になったときの対応もスムーズだと思います。

しかし、無料というわけではありません。
初回相談は無料ということころも多いですが、その後は料金が発生します。

消費生活センター

賃貸トラブルについて、専門のスタッフが相談に乗ってくれます。

また、場合によっては賃貸トラブルに詳しい法律の専門家も紹介してもらえます。いずれも無料のサービスです。

独立行政法人 国民生活センター「全国の消費生活センター等」
http://www.kokusen.go.jp/map/

 

法テラス

法律に関する相談に乗ってもらえます。また、必要に応じて法律の専門家を紹介してもらえます(いずれも無料)。

さらに、経済的に余裕がない方のために弁護士費用の立て替えサービスもおこなっています(ただし、実施には審査があります)。

法テラス
http://www.houterasu.or.jp/

まとめ

最後に、今回の内容をおさらいしてみましょう。

  • 貸主にいきなり立退きを求められてもすぐに出ていく必要はない
  • 貸主が借主を強制退去させるには、法的な手続きを踏まなくてはならない
  • 訴えられる前に、貸主と話し合い、家賃を支払えない事情を説明しよう。また、分割支払いにできないか交渉しよう
  • 貸主に違法なやり方で立退きを要求されたら、警察に相談しよう
  • 貸主とトラブルになった場合は、法律事務所・消費生活センター・法テラスなど、専門家や専門機関に相談しよう

滞納を放置しても問題は解決しません。
貸主に法的手続きをとられたら、最終的に強制退去させられます。
これはかなりみじめですよね...。

今、家賃を滞納している方は、とにかくはやめに貸主と話し合ってみましょう。

なお、家賃・賃料を滞納してしまった時に必ずやっておきたいことについて特集しているページもあります。あわせて確認してみてください。

→ 税金滞納・料金滞納の事例と対処法

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