交通整理の日雇いバイト体験記。辛いこと、面白かったこと。

「一日だけ働いて今度の連休に遊びに行く資金作りをしよう!」などという求人広告のキャッチコピー、見たことありませんか?

力仕事に立ち仕事など、一日だけ我慢すれば1万円そこそこを報酬でもらえる、というのが世間の日雇いアルバイトに対するイメージだと思います。

私も実際に始める前は、そう思っていました。
仕事の責任が自分にかかってくることはなく、仕事内容も簡単、ただ言われたことをやって時間が来たらその場でお金をもらっておしまい。面倒な人間関係も一切ナシ!という具合に。

そんな私が実際に日雇いアルバイトの世界に足を踏み入れた時にこの目で見て体験した、求人広告からでは知ることの出来ないさまざまな実情をお話させていただきます。

体験者の情報

名前:大谷 新一(仮名)
性別:男性
会社名:新帝国警備保障、サカイ引越センター、日本食堂 他
当時の職業:大学4年生
当時の年齢:22歳
日雇いをしていた時:1997年4月~1998年2月、2000年5月~8月
日給条件:約7,000円~12,000円

なぜ日雇いを選んだ?

私が初めて日雇いアルバイトに興味を持ち、応募をしたのは大学4年の時でした。

すでに就職の内定をいただいた後でしたから、時間と気持ちに今までに無い余裕がありました。

それまでしていた喫茶店のアルバイトでは経験を出来ないような分野で特殊な社会勉強をしたかったのです。

言い替えれば若さゆえの怖いもの見たさであったり、チャレンジャー精神がくすぐられたといっても過言ではないかも知れません。

そしてもちろん報酬も時給ではなく日給で表示されていますし、漠然とですが「日雇い=金払いが良い」というイメージはありました。

応募の際も登録のための履歴書提出のみで、ほぼ当日自動採用ですし、面倒な面接を経ずにすぐ仕事に入れるのも魅力でした。

私はおよそ4つの日雇いアルバイトを経験しましたが、その中でも最初に登録した警備会社での夜間道路 工事現場における交通整理での体験を中心に話を進めていきたいと思います。

本当にその日のうちにお金がもらえるの?

日雇いのアルバイトは、基本的に自分が登録し所属する会社から直接お給料が出るわけではなく、そこを通して派遣された先から所属する会社を経由して支払われます。

したがって、例えば募集広告には「日給12,000円」となっていたとしても、実際の派遣先によってはそれより低い額の場合も多くあります

また、一度だけでなく継続して仕事を回してもらいたい場合は即日払いではなく、週単位での支払いになる場合もあります。

ちなみに警備会社のあとに登録した、主にスーパーの品出しを請け負う派遣会社では日給は7,000円台と低めでしたが、その日の終わりに書類に判を押し、その場で現金をお支払いいただきました。

また、現場への交通費は全額支給されましたが、これは自己申告制でした。

ですから、自宅近くの現場に自転車やバイクで出勤しておきながらバス代を調べたうえでその額を申請したり、一駅分歩いてその差額を稼いだりなど、皆ありとあらゆる手段で交通費を浮かせて小銭稼ぎをしていましたね。

会社側も(おそらく)知っていながらほぼ黙認状態でした。

日雇い労働最前線の現実を見た!

どうせ一日だけだから、気楽に小遣い稼ぎのつもりで・・・。という気分で登録した私でしたが、ほどなくして日雇い労働現場での想像以上の過酷さに直面することになります。

まず、先ほど触れたように日給が12,000円と警備会社の募集要項に載っていても、実際にはある程度の仕事を経験し「隊長」の肩書きを得るまでは、もっと低い額しか支払われません。

そして・・・
「日雇い」が文字通りあてはまる一日限りの仕事は、イベントなどでない限りまず存在しません!!!

雇用側としては万年人手不足の状態ですから、同じ現場である程度の期間は働いてもらえないか?と遠まわしに打診されます。

また、最初の数日は研修生扱いの給与だったり、一週間勤務すれば翌週振込み、それに満たなければ来月末振り込みなどという制度があったりして、自然と登録者の長期勤務を助長させるようになっています。

勤務時間も大変不規則で、夕方5時開始もあれば夜10時まで始まらない現場もあり、体のリズムが非常に作りにくいのです。

勤務時間も派遣される現場次第で、夜通しで交通整理をした後、いつもなら車の量が増え始める朝6時には終了となるのですが、場合によっては日がすっかり昇った8時になってもまだ続くこともありますし、逆に早朝4時に終わってしまい始発電車が出るまで時間を潰さなければならないこともありました。

また、実際に働いている方の事情も様々で、私のように遊ぶ金を稼ぐためだけの学生も多い反面、中高年の方も同じくらいの割合でいらっしゃいました。

特に引越し会社で働くと、春の引越しシーズン真っ只中で、夜11時過ぎに営業所に戻ってきたあとも、私のように帰宅せずにそのまま奥の座敷で仮眠を取り、翌日6時開始のシフトに入る彼らを見て、この仕事のみで生計を立てていかなければならないケースの現実を見せられた思いでした。

他では体験できない、日雇い労働アルバイト面白エピソード

すでに触れましたが、私が最初に所属した警備会社での仕事は道路工事現場での夜間の交通整理です。

実際に赤く光るバトンと無線機を使って車の流れをコントロールする作業であれば、心身とも集中を強いられて良いのですが、あるとき東京環状7号線の現場に派遣された際は、三車線中一車線を再舗装する道路工事現場の真ん中にただ立っているだけという役割でした。

規模の大きい現場なため、我々 警備員側は誰が現場責任者かも分からないまま、休憩時間もその場所も知らされず、疲労と真冬の寒さで意識を失いそうになり、真横で稼動している重機から発せられる熱でなんとかしのいだということがありました。

別のケースは、静かな郊外の住宅地周辺での小規模な道路工事現場でのことです。

片側交互通行をコントロールしていた私が、いつものように私の側の車を止めて反対側からの車を流していたところ、止まっていた車の後ろに付いた車のドライバーが中から出て来て一台目のドライバーと口論を始めたのです。

どうやら一台目が急に止まったため自分が危うく接触しそうになったという理由のようでしたが、その後、激しい口調でやり取りをしていた2人が急にこちらを向き、「そもそもお前の停止指示の出し方が悪かった」と私に迫り、職場の連絡先と責任者を教えるようにスゴまれました。

後で聞くと、その地域では暴力団関係組織が幅を利かせていて、こうやってひと芝居をうって「ゆすり」を仕掛けて来ることも多いということでした。

相手の言うとおりに従った対処が正しかったか心配し、恐縮していた私でしたが、警察と密接に情報交換をしている警備業界ですから、その後は何も問題無く速やかに対処していただきました。

しかし、このようにいつも厳しい経験ばかりだったわけでもありません

JR新宿駅で終電後の線路のゴミ拾いの仕事をした際は、待機所で開始を待つ段階から飲み物や軽食が支給され、担当者のJR東日本社員の方にも非常に良い対応をしていただきました。

仕事自体も20人ほどのチームがホームに一列に配置され、合図と同時に線路に降り、15分ゴミを拾えるだけ拾ったあと、また合図でホームに上り5分の一服休憩の繰り返しです。

参加者もJR新宿駅側からある意味「お願いして」集まってもらった場合がほとんどでしたから(私は当時新宿駅新北口入り口にある日本食堂系列のカフェでアルバイトをしていた際に声をかけられました)、特に厳しい要請もなく始発前まで和気あいあいと過ごし7~8,000円は頂いたのではなかったでしょうか。

このように、「割が良かったな」とか「いる人が親切で職場の雰囲気がよかったな」と思える職場も多くありました。

派遣先によって仕事内容や環境、職場の人間関係などが違うのが日雇いバイトの特徴です。

これが長所でもあり短所でもあるのですが、私は色々な経験ができてよかったと思っています。

いかがだったでしょうか?
これから日雇いのバイトを検討している方に、この私の体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。

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