保証人紹介ビジネスは使ってもいいの?マイナス面とトラブル事例

あなたには、保証人になってもらえる人がいますか?

大学入学や就職時の身元保証人や、ローンを組むときの連帯保証人など、保証人が必要になる可能性は誰にだってあります。

そんな時、身近に頼める人がいることは幸せなことなのかもしれません。

「どうしても保証人が必要なのに、なってくれそうな血縁者や知人がいない!」

そんな人の為にある(とされている)のが、「保証人紹介ビジネス」です。

でも、「保証人紹介ビジネス」ってなにやらあやしい気がしませんか?

今回は、保証人紹介ビジネスのしくみやトラブルの事例、保証人紹介ビジネスの違法性などをくわしく調べてみました!

保証人紹介ビジネスってなに?

お金を借りる時や部屋を借りる時など、生きていたら何かと必要になる保証人。

誰かの保証人になると、その人に何かあったとき、借金や支払いを肩代わりしなくてはなりません。

保証人については、『意外と知らない保証人制度。見に覚えのない借金の恐怖』で詳しく解説しています。

保証人は通常、家族や親戚など身近な人がなりますが、最近は「身寄りや頼れる人がおらず、保証人のなり手がいなくて困っている」という方が増えているようです。

そんなニーズに応えるように、見ず知らずの人間を保証人として紹介する「保証人紹介ビジネス」が生まれました。

保証人紹介ビジネスのしくみ

では、実際に保証人紹介業者に登録するとどうなるのでしょうか。

ここではよくある保証人紹介業者のシステムの例を紹介しましょう。

登録料を支払う

保証人紹介業者に申し込むと、登録料を請求されます。

金額は業者によって違いますが、だいたい1~2万円が相場のようです。

紹介料を支払う

登録後、業者から保証人を紹介してもらえます。
このとき登録料とは別に、(保証人1人につき)5~10万円くらいの紹介料を支払わなければなりません。

登録者の要望に沿った保証人を用意してくれる業者もありますが、基本はその業者と契約している保証人の中から無作為に選出される場合が多いようです。

保証人を紹介されたら

保証人を紹介されたら、その人と実際に会い、保証人が記入しなければならない書類一式に記入、捺印してもらいます。

また必要であれば、保証人の身分証明書(印鑑証明書など)を用意してもらったり、契約時の同伴を頼むこともできます。

ただし、業者によっては保証人と直接会うことができない場合もあります。
その場合は業者を介して、必要書類のやりとりを行うようです。

審査に通らないことも

せっかくお金をだして保証人を用意したのに、その人が保証人として不十分と判断されることがあります。

例えば借金をする場合、紹介された保証人では金融機関に認めてもらえず、審査に落ちてしまうこともあるのです。

実際、借金をするために保証人紹介ビジネスで連帯保証人を紹介してもらったら、その人(保証人)自身が複数の借金を抱えていた、という笑い話のような事例もあります。

もし紹介された保証人で不十分だった場合は、次の保証人候補を紹介してもらえます。

ただし、保証人1人につき紹介料(5~10万円程度)を支払わなければなりません。

保証人紹介ビジネスのトラブル事例

この保証人紹介ビジネスの問題点は、保証人を求めている人は数多くいるけれど、見ず知らずの人の保証人になりたがる人が全然いないこと。

つまり、需要に供給が追いついていないサービスなのです。

そのせいか、この保証人紹介ビジネスに関してすでに多くのトラブルが発生し、国民生活センターが注意を喚起する事態となっています。いくつかその事例を見てみましょう。

料金を支払ったのに保証人が紹介されない

登録料を支払ったのに保証人を紹介してくれない、あるいは保証人としての資格がないような人しか紹介してくれない、というケースです。

実際にあったトラブル

  • 紹介料を振り込んだのに、いつまでたっても保証人を紹介してくれない。
  • 保証人候補の個人情報が書かれたメール・手紙が送られてきただけ。保証人とは直接面会できず、契約書にサインをもらうこともできなかった。
  • 紹介された保証人は架空の人物だった。

キャンセル料を請求された

登録後にキャンセルをしたら登録料を返してもらえない、退会を希望したのに更新料を請求されたなど、料金に関するトラブルも起こっています。

実際にあったトラブル

  • 申し込み後、登録料を払う前に登録を取り下げたら、キャンセル料を請求された。
  • 登録料を支払った直後にキャンセルを申請しても、登録料を返してもらえなかった。
  • 退会手続きをしたにも関わらず、退会の処理がされずに更新料を請求された。
  • 解約を申し出ても拒否され、当然のように更新料を請求された。

このようなトラブルを防ぐためにも、申し込み前に規約についてよく確認する必要があります。

利用規約を隅々までチェックし、料金や登録、キャンセルや退会についてよく確認してください。

場合によっては業者側の言い分が正しい場合もあります。

例)

登録料を支払った直後にキャンセルを申請しても、登録料を返してもらえなかった。
⇒ 利用規約に、「登録料の返金には一切応じません。」などと書かれていたら、業者側の言い分が正しいことになってしまいます。

もし保証人紹介業者と金銭トラブルになったら、お金を支払う前に、消費生活センターなどの機関に相談しましょう。

全国の消費生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/

登録者同士がお互いの保証人に

保証人紹介市場では、需要に対して供給が足りないというのは、先にお話したとおりです。

そのため、保証人紹介業者に(保証人を求めて)登録した人同士(つまりお客さん同士)が、お互いの保証人になるようにすすめられるケースがあります。

例えば、業者がAという登録者にBという保証人を紹介したとします。
ただし、Bを保証人にするためにはある条件があったのです。

それは、「AがBの保証人になる」こと。

AとBは保証人を得るために、互いに保証人になることを求められたのです。

実にばかばかしい話ですが、このようなことは保証人ビジネスでは日常茶飯事です。

しかも、「保証人を得るために自分も誰かの保証人にならなければいけない」ことは、登録前に教えてくれません。ひどいですよね!

勝手に個人情報が譲渡されていた

登録者の個人情報が勝手に利用され、他の登録者に渡されてしまう、ということも問題も起きています。

業者が登録者(保証人になる側ではなく保証人を求めている側)の個人情報を、他の登録者に送ってしまうのです。もちろん保証人候補として。

実際は保証人候補ではなく、他の登録者の個人情報を勝手に流用しているだけです。

もちろん個人情報が他の登録者に漏れただけでは、知らない所で(自分が誰かの)保証人になることはありませんが、勝手に個人情報が流用されていると思うとたまらないですね。

ここまでは保証人を求めている側の話でしたが、一方で保証人になる側もトラブルに巻き込まれているようです。

登録者が失踪し、債務を全額負担するはめに

保証人業者に保証人として登録するのはとても危険です。

いくらかの報酬が発生しますが、大きなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

例えば、保証人紹介業者に保証人として登録していたCが、業者の仲介で、ある登録者Dの借金の保証人になったとします。

この時、「万が一Dが借金を支払えなくなった場合、残った借金は業者が全額負担する」という約束でした。

ところが、その後Dが失踪し借金が返済できない状態になっても、業者は代わりに返済を行なってくれませんでした。

結果、保証人となってしまったCがDの借金を返済していくはめにはったのです。

なぜこのようなことになってしまったのでしょうか?

それは、法律上Dの借金の保証人はあくまでCだからです。

保証人紹介業者が、「Dが借金を払えなくなったら代わりに負担するよ」などと約束してくれても、それは法律上なんの効果もありません。

お金を貸している側から見れば、どんな約束があろうと、借金を取り立てるべき相手は保証人本人になってしまいます。

しかも業者側は、保証人になってくれる人を募集するとき「債務はすべて保証人紹介業者が負担する」と謳っていますが、実際はそうならない場合も多いようです。

確かに、債務をことごとく肩代わりしていたら会社がつぶれてしまいますが、極めて悪質だと思います。

保証人業者に保証人として登録するのはとても危険です。ぜったいにやめておきましょう。

保証人紹介ビジネスは違法なのか?

保証人を紹介するビジネス自体は、法律的には特に違法ではありません。

しかし「保証人紹介」を謳って、これまで述べたような詐欺が行われている点は問題です。
(詐欺をはたらき、業務停止命令を受けた業者もすでにあるようです。)

もし仮に真っ当な紹介業者を見つけたとしても、そもそも業者側が債務を多く抱え込む可能性があります。その業者が破綻したらどうなるでしょう。

登録者側は保証人を紹介してもらえないばかりか、登録料や更新料を返してもらえない可能性が高いです。

自分が保証人になっていた場合はもっと深刻で、借金を代わりに払ってくれるはずの業者がなくなってしまったら、自分が借金を肩代わりするしかなくなります。

どうしても保証人が見つからない場合は、保証人紹介業者を利用する前に、自治体の行政の窓口に相談してみましょう。

たとえば、賃貸住宅を借りられない場合でも、その関係の生活支援をしている自治体であれば話を聞いてくれます。

個人が孤立化していく現代で、保証人制度は見直されるべき制度なのかもしれません。
保証人をお探しの方は、くれぐれも悪徳業者にだまされないように気をつけてください。

保証人紹介業問題被害者の会
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/hanhinkon/index.html

この記事の筆者

大島 洋介(仮名)
1969年生まれ。元雑誌編集者。出版社を離れた後も、さまざまな事件を扱った経験を生かし、詐欺に関するトラブルの相談員のボランティアをしている。

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