日雇い派遣の引越しバイトをしたらゴミ屋敷の清掃だった【体験談】

自分の都合に合わせて、単発で働くことができる日雇い派遣。

派遣会社に登録して、引越しやイベントの設営スタッフ、工事現場や工場のピッキング作業など、1日だけの仕事を紹介してもらうアルバイトです。

現場であまり気を使わなくてもいい、生活費のやりくりに困った時でも一日で稼げるなどのメリットがあるので、学生やフリーターだけでなく、副業として登録するサラリーマンもいます。

ところが、その派遣現場がとんでもない場所だったり、予想以上に大変な作業を強いられてしまうこともあるようです。

体験者の情報

名前:早田 充
性別:男
時給:800円(日給5600円)
当時の年齢:26
アルバイトをした時期:2005年3月~2005年10月

「引越し作業」と聞いていたのに、実は「ごみ屋敷の清掃」だった!

男性が日雇い派遣で働く時、紹介される仕事の中で最も多いのが、引越しやイベントの設営などの肉体労働だと思います。

これらの仕事は体力がいりますが、特別なスキルや資格を求められることはないので、それほど大変ではないというのが一般的な見方でしょう。

けれどもある時、私が派遣会社から「引越し」として引き受けた仕事が、実は「ごみ屋敷の清掃」だったことがあります。これは普通の引越し作業とは比べものにならないくらい、過酷な仕事でした。

ここでは私が登録していた派遣会社のことや、仕事の報酬、そして日雇いでは非常に珍しい「ゴミ屋敷の清掃」の体験について話したいと思います。

このアルバイトをすることになった経緯

当時の私はフリーターでしたが就職活動中でした。ですから「就職活動をしながらフルタイムでアルバイトをするのは、体力的にもつらいなぁ」と感じていました。

そこでいつでも自分の好きな時に働けるように、人材派遣会社「グッドウィルグループ」に登録し、派遣アルバイトとして働くことにしたのです。

グッドウィルグループから回ってきた仕事は、主に引越しや搬入搬出などの肉体労働で、「ごみ屋敷」の仕事も、「引越し」として依頼を受けました。

ですから清掃の仕事を専門的に行っていたわけではありません。「ごみ屋敷の清掃」だということは、当日現場に向かうまで知らされていませんでした。

私は、派遣として、トータル4年働いていましたが、「ごみ屋敷清掃」の仕事は、後にも先にも、たった1度だけでしたから、おそらく非常に珍しい依頼だったと思います。

またはっきりしたことは分かりませんが、「ごみ屋敷清掃」の仕事を依頼してきた業者は、引越し業者ではなく、廃品回収業だったのかもしれません。

日雇い派遣はどれくらいの頻度で仕事があるのか?

グッドウィルグループの場合、仕事ができる日を事前に申請しておくと、事務担当者が適度に仕事を振り分けてくれるシステムでした。

たとえば「1週間あいています」と言っておけば、他の人のシフトとの兼ね合いもありますが、最低3~4日間は仕事に出ることができました。

午前中だけ、午後だけといった仕事もたまにありました。その場合には、午前と午後で違う現場に行く、いわゆるダブルワークをして稼ぐこともありました。

日雇い派遣は意外と儲からない?

ご存知の方もいるかと思いますが、グッドウィルグループは、派遣手数料で規模を拡大していた会社です。

たとえば業者は派遣会社に、8時間拘束で、1人あたり1万5千円くらい支払っていたのではないかと思いますが、働いている人がもらう給料はその半分以下の6000円です。

交通費は確か上限が500円だったと記憶しています。しかし現場まで電車で往復500円以上かかることも多かったので、300円くらいは足が出ていました。

それに加えて1回の勤務あたり、保険手数料として200円が給料から引かれます。

また、昼飯代もでませんので、これを500円として、以上を差し引くと8時間で5000円ということになります。時給換算では600円で、マクドナルドの高校生バイトより安いわけです。

さらに、派遣の集合時間は、勤務時間の30分~1時間前と決まっていますから、実際には9時間拘束されて5000円。つまり、時給にして、何と550円!!東京都の最低時給をはるかに下回る金額です。

「それでもなぜやるのか」と聞かれると、それは人それぞれ考え方や事情があるからでしょう。

空いた時間に稼げるから自由でいいと考える人、本業が他にあり休日だけ稼ごうとする人、他の仕事ができない人が集まっているのです。

勤務時間

勤務時間はまちまちでしたが、たいていの仕事は、9:00~18:00がコアタイムで、残業が発生したら、するかしないかは、その都度自由に決められます。

あらかじめ残業が発生することが分かっている現場なら、仕事に入る前に残業できるかどうか聞かれることもあります。

ちなみに今回のごみ屋敷清掃は7:30に駅に集合し、そのまま派遣先企業の車で現場まで行くという形ですしたが、勤務時間は10:00~18:00です。

ですから移動にかかる2時間半の拘束時間はまったくお金にならないのです。

ゴミ屋敷清掃アルバイトの一日

それでは「ごみ屋敷の清掃」をした時の、一日の様子をお話しします。

最初から普段の引越しとは違っていた

当初「引越しの作業」と聞かされていた私は、その日も引越し作業に適した服装をして集合場所の駅に向かいました。その頃は東京都町田市に住んでいましたが、集合場所は登戸だったと思います。

朝7時半に、引越し業者のスタッフ・派遣バイトの仲間たちと合流。車2台に分乗すると、行き先も告げられずに車は西へ向かいました。

普通の引越しの場合は、まず荷受けしてから移動するので、それをやらずにいきなり遠方へ繰り出したため、いやな予感がしていました。

約2時間後、車はとある古い公営団地に到着。それはいつ建てられたのかわからないほど古そうな6階建ての建物で、エレベーターはありません。

「たのむ!6階建ての6階はやめてくれ~!」という心の叫びもむなしく、「はい、じゃあ6階へ移動!」とスタッフに指示され、仕方なく6階へ向かいました。

現場は異臭を放つ大量のゴミの山

業者の人がドアを開けましたが、中は真っ暗で何も見えません。一瞬、電気がついていないのかと思いましたが、よく目を凝らすと、電気がついていないのではなく、部屋の中に光が届いていないだけでした。

ごみやら何やらが玄関のところまで押し寄せ、人の背丈以上に積まれています。

その上ただならぬニオイが、プ~ンと漂ってくるのです。気の遠くなるほど大量のごみを前に、抜け出して帰りたくなりました。

けれども、ポケットの中の所持金がたった210円で、帰ろうにも電車賃さえありません。第一どこに連れてこられたのかも分かっていませんでした。

私は、「今日これを乗り越えないと、これから先の人生はない」と覚悟を決めて、作業に取りかかることにしました。

マスクなしでゴミの運搬

業者のスタッフ2人はこういったことに慣れているのか、まったく動じる気配を見せず、まるでジェンガを大胆に崩していくかのように、室内のごみを私たち派遣スタッフに渡してきました。

そして「はいこれ1階の広場に置いてきてー」と言われ、その後は6階から1階までゴミを運ぶ繰り返しでした。

掘っても、掘っても牛乳パックも、白色トレイも、ペットボトルなど、出るのはごみばかり。ほこりも匂いもひどいのですが、マスクを持っていなかったので、本当につらかったです。

ネズミやゴキブリの糞のような黒い粒々が、至る所に散乱している光景を見て、「早くシャワーを浴びて風呂に入りたい」と思いながら作業をしていました。

引越し作業で最も過酷な、本が詰まったダンボール

上から下まで10往復したころに、ようやくダイニングと思われる空間まで片付けが完了。しかし、その向こうの、窓があるはずの部屋も真っ暗で何も見えません。

その前にある押入れを開けると...、ごみがドドドドドーッと落ちてきました。

そしてそこには段ボールが山積み。イヤな予感がして中を開けてみると、段ボールにギュウギュウ詰めのハードカバーの本が入っています。そういう箱が全部で40箱はありそうです。

引越し作業で大変なのは、段ボールに詰め込めるだけ詰め込まれた本です。非常に重く、下手をすれば、運ぶ際に腰を傷めかねません。

その重い箱を持って、1階から6階まで再び往復しました。しかも、その箱はゴキブリの住みかになっていたようで、ものすごい臭いがしました。

休憩するための裏ワザ?

重くて臭い箱と格闘しつつ、階段のところで一休みしていると、業者のスタッフに見つかってしまいました。「テメエナニヤスンデンダヨー」と言われたので、「うっるっせえ」と涼しい顔で答えました。

実はこれは休むための作戦なのです。派遣スタッフに「うるせえ」と言われれば、相手は「何だお前は?」と当然詰めよってきます。その詰めよってくる時間に休憩してしまおうというわけです。

案の定、「何だ、お前は」と相手が迫って来たので、「てめえこそ誰だ?」と額をつけあわさんばかりの至近距離でにらみ合いました。

相手が近づいた時は、「うっ、こいつもくせえ」と思いましたが、おかげで他の人が一生懸命階段を上り下りしている間、5分ほど休憩できたのでした。

その後、作業にもどり、箱をすべて出し終えたところで、今度は本当の休憩。

3時間くらい作業した後の30分くらいの休憩でした。私は、なけなしの210円を使い、近所のスーパーでスポーツ飲料を購入。昼ごはんは、さすがに食べる気になれなかったので、飲み物だけですませました。

日雇いの仕事は事前に作業内容をよく確認して

午後の作業も午前と同じ作業の繰り返しでした。ごみをすべてトラックに載せ、すべての作業が終わったのは、それから4時間後です。

全身が異臭を放つ状態でしたが、水道もないため、手すら洗えず、そのまま車で2時間の移動。そして22時ごろ、ようやく帰宅したのでした。

この日の仕事は、私の人生で最も3Kを味わった日で、今でも鮮明に覚えています。その後日雇いバイトに行く時は、作業内容をよく確認するようになりました。

日雇い派遣のメリット

空いた時間や好きな時間に働ける

学校や会社が休みの日に働けば、ちょっとしたお小遣い稼ぎになります。

会社によっては、給料を日払いでもらえる

勤務日当日でも、17時ごろまでに事務所に行けば、日払いで給料をもらえることがあります。

責任感に押しつぶされない

社員ではないので気楽に働けます。

いろいろな職場に行けるので、社会勉強に

普段の生活で出会えない人に出会え、一緒に仕事をすることで、自分の考え方の幅が広がります。

我慢強くなる

単純作業を延々繰り返したり、理不尽な要求をされたりることで、ストレス耐性が身につくと思います。

友達を作りやすい

初めて会った人とも同じ作業を一緒にするので、すぐに打ち解けることができます。

自分を見つめなおせる

単純な仕事をやっていると、「自分の人生はこれでいいのか?」など、その間にいろいろ考えることができます。

日雇い派遣のデメリット

給料が安い

時給換算で、経費や交通費を差し引くと、時給600円程度の仕事が多いです。

雇い主の人使いが荒く、ひどい扱いを受ける

派遣はただの「お手伝ロボット」としか考えられていない向きがあります。

「危険・きたない・きつい」の3Kが揃う現場もある

引越し、工事現場などはとくにそうです。

自暴自棄になりそうになる

単純作業をしていると気が滅入ってきます。マイナスのことを考えてしまいがちになり、人生がいやになることもあります。

日雇い派遣の現場で仕事を円滑に行うコツ

怒られても聞き流して機敏に動く

日雇いバイトにおいて、もっとも重要なのが、初めて行う仕事をいかに円滑に行うかということです。

どの現場でも教えてくれる人はちゃんと居ますし、派遣の先輩もいるので、その人の作業を見様見真似で行っていれば、そのうちに何とか様になっていきます。

でもモタモタしていると先輩に怒られたり、派遣先会社の社員からプレッシャーをかけられたりします。そういう声は聞き流しながら機敏に動くことが、最も円滑に仕事を進めるためのコツです。

仕事の前にストレッチ

体力勝負の引越し作業や搬入搬出の場合は、作業に入る前にストレッチを行っておきましょう。2時間も作業すれば腕も足もパンパンになり、ろくに身体も動かせなくなってしまいます。

仕事を長く続けていくためには、体を柔軟にしておくことも大切です。

相手が何を望んでいるのかを読み取る

これはどんな仕事にも言えるのですが、自分が顧客だった場合何をしてほしいのかを考えながら仕事をするといいと思います。

そういく気持ちでいれば、接客やイベントスタッフなどのアルバイトでも自然にふるまえますし、お客さんの対応も楽々こなせるはずです。

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