水道が止められた状態で2週間生き残る方法【サバイバル体験談】

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「水道料金の滞納で水が止まってしまった場合、24時間いつでも料金の支払いや給水再開はできるのでしょうか?」

「水道を止められたのですが、仕事があって平日に水道局まで払いにいけません。期限の切れた振込用紙はもう使えないのでしょうか?」

「料金未納で水道を止められた後に、勝手に開栓して水を使っている友人がいます。これはバレたら罰せられますよね?」

水道は、ガス・電気と並んで大切なライフラインです。

でも、家賃やスマホ代など、もっと切実なライフラインにお金を使ってしまって、ついつい後回しに・・・。

そんな経験ありませんか?

とくに、水道は、ガスや電気と比べるとなかなか止まらないので、後回しにしがちです。

でも、実際に止まったらまともに生活できなくなりますよね。

お風呂も入れないし、顔も洗えない。
トイレだって流せなくなります!

水なしの生活は1日だって厳しいはず・・・。

でも、実は水道が止められてしまった後でも水を確保する方法があるって知っていましたか?

こんにちは。
今回、水道料金を滞納して水を止められてしまった経験がある利用者と、元水道局員の双方にインタビューを行ったファイグー編集部の木村です。

この記事をご覧になっているということは、水道を止められて、

「今日からどうしよう・・・」

と途方に暮れているのかもしれませんね。

もしくは、「どうすれば給水が再開されるのか?」わからなくて戸惑っているのかもしれません。

そこでご紹介したいのが、真冬に2週間水道なしでサバイバル生活をした柏さんです。

途中で電気も止められてしまった柏さんですが、考え出した数々のアイディアでなんとか給料日までの日々を乗り切りました。

今回、記事の前半では、柏さんに「水も電気もない状態でどうやって2週間も生き抜いたのか」をお話いただいています。

そして、記事の後半では、おもに下記のことについて特集しました。

  • 水道料金を滞納したらいつごろ給水停止になるのか
  • 水道が止まった後も水を使う方法
  • 勝手に開栓したらどうなるのか
  • 急いで給水を再開させる方法

実際に水道を止められてしまった利用者4名と、元水道局員2名にご協力いただいたので、よりリアルな実態をお伝えできると思います。

たとえば、「今すぐ水道を再開してほしいのに、滞納料金全額は払えない・・・」なんてこともありますよね。

こんなとき、水道局によっては、一部の料金を支払うだけで給水が再開されるんです・・・!

また、「滞納料金を支払ったらいつ給水が再開されるのか・・・」も気になるところですよね。

実は、支払方法や支払う時間帯によっては、当日中に開栓してもらえないこともあるので、注意が必要なんです。

といったように、今回は水道料金の滞納や給水停止に悩む方が気になる部分をまるっと紹介していきます。

少し長い文章になりますが、ぜひおつきあいくださいね。

まずは、2週間水道なしで生き抜いた猛者、柏さんの体験談からです!

この記事のアドバイザー情報

  • 木村 澪子 編集者

    木村 澪子編集者

    テレビ・雑誌等の取材歴15年。ファイグーではお金の話をわかりやすく、よりリアルにお伝えするために、背景や当事者の気持ちに寄り添う取材を心がけています。銀行マン、証券マン、利用者などからぶっちゃけたお話を聞くにつけ、「消費者も賢くならなければ...」と痛感する日々です。家族は夫・娘・ザリガニ2匹。

真冬に水道を止められた!給料日までの2週間を生き抜く方法 (体験談)

当時の私は競馬にハマりすぎたせいで、水道料金滞納の常習犯でした。

今回は、真冬に水道を止められたときのことをお話します。

私の場合、公園から水を運んだりして、どうにか2週間生き抜きました。

途中で電気も止まったときはどうなるかと思いましたけど(笑)。

あれはまさにサバイバルでしたね。

体験者の情報

名前:柏 竜一(仮名)
性別:男性
お金に困った理由:ギャンブル
何を滞納したのか:水道料金
滞納金額:1万2,354円
当時の職業:アルバイト
当時の年齢:29歳

水道料金を競馬につぎこんでしまった

当時の私は、大好きな競馬にお金をつぎ込みすぎて、公共料金を滞納する日々を送っていました。

水道料金・電気料金はコンビニで支払っていたのですが、今思うとこの支払い方法がよくなかったですね。

ダメだと思っていても、手元にお金があるとついつい使い込んでしまうんです。

公共料金のためにとっておいたお金もスッカラカンにしていました。

当時は本当に堕落していましたね・・・。

給水停止予告書の期日から1週間過ぎても止まらない水道

水道料金を滞納してしばらく経つと、催促の手紙が届きました。

内容は、「○月△日までに支払ってください」と書かれた紙と、バーコード付きの振込用紙です。

その時点では、「水道が止まる」「延滞料金が発生する」といった説明はなかったので、あまりあせりませんでした。

ところが、2回続けて滞納すると様子が変わってきたんです。

ふたたび催促の手紙が届いたのですが、その手紙(給水停止予告書)には、

「□月×日までにお支払いいただけない場合は、水道を止めます」

という赤い文字が・・・。

私も「さすがにこれはマズい!」と思い、急いで料金を支払いました。

しかし、何回も滞納していると悪い意味で慣れてくるものです。

だんだん、「Xデー(給水停止予告書に載っている支払期限)を過ぎてもすぐには止められないのでは?」と思うようになりました。

そして、料金を支払わないままXデー当日を迎えてしまったのです。

「水道局のおじさんがきて水を止めちゃうのかな?」

とハラハラしていましたが、待てど暮らせどだれもこない・・・。

結局、Xデーから1週間過ぎても水は止まりませんでした。

脅しじゃなかった!18日目にして止まってしまった水

「Xデーを過ぎても水道は止まらない・・・」

このことを知ってしまった私は、もう怖いものなしでした。

案の定、Xデーから2週間経っても水道は止まらず、

「なんだ。水道を止めるっていうのはあくまでも脅しなのか?」

と思っていました。

しかし、Xデーから18日目のある日。

帰宅してうがいしようと蛇口をひねったら・・・

水が出ない!

いくらひねっても、ポタポタと水滴が流れるのみ。

「あー、ついにやっちゃったなー」

ここにきて、ついに水道が止まってしまったのです。

季節は真冬。
たしか1月だったので、外は凍えるような寒さです。

そして、水道が止まるということは下水も止まるということ。

汚い話になりますが、トイレも流せません・・・。

これはマズイと思いましたね(汗)。

公園の水をフル活用しよう

次の給料日まであと17日・・・。

それまで水なしで過ごすのは至難の技です。

ギャンブルのせいで必要最低限のお金しか持っていなかった私は、ない頭を働かせて生きる方法を考えました。

とにかく、水の確保をファーストプラオリティに設定。

水さえあれば、料理・トイレ・湯浴み・洗顔はできますからね(幸い、まだ電気は使えていたので)。

問題はどうやって水を確保するか・・・。

「・・・そうだ!公園に行けば水道がある!」

私はすぐに近くのディスカウントストアへ行き、灯油用の容器(10リットル)を買いました。

その足で500メートルほど離れた公園へGO!

公園と自宅を往復し、トイレ・バスタブ・灯油用の容器に水をためました。

「とりあえず今日分の水は確保できた!生き残れる!」

とひと安心したのです。

しかし、いざバスタブの水を使おうと思ったら残念なことがわかりました。

実は、バスタブの底にヒビが入っていて、そこからじわじわ水が流れ出ていたのです。

気づいたときには、バスタブの中の水が消えていました(笑)。

思わず脱力してしまいましたが、そこでうれしい発見と出会います。

水道は、完全に止まっているわけではなかったんです。

特殊な器具で元栓を閉められていたものの、少しずつなら水が出るようになっていました。

そのことに気づいた私は、水道の蛇口をひねったままにして、やかんやボウルに水をためることにします。

時間はかかりましたが、少しずつ水をためることができました。

水道・電気なしで過ごした真冬の2週間

水を止められたあとも、公園の水でどうにか生き延びていましたが、またもピンチがおとずれます。

おそろしいことに、電気も止まってしまったのです。

さずがにあせりました・・・。

なんせ季節は真冬なのに、暖房が使えないんですから。

灯油を使う暖房は禁止されていましたし、石油ストーブはありません。

練炭も危なくて使えませんでした。

町田は都心より2~3度気温が低いので、とんでもなく寒い!

仕方なく、服をたくさん重ね着して、きぐるみのようなフォルムで過ごすしかありませんでした。

また、キレイ好きの私にとって、お風呂に入れないのが切実な問題。

真冬でも、1日1回は身体を洗わないと気が済まないんです。

私はどうにかして身体を洗う方法を考えました。

「・・・そうだ。ガスコンロならお湯を沸かせる!」

私は、唯一の熱源であるガスコンロをフル稼働してお湯を沸かすことにしました。

でも、沸かせる量はかぎられるので、使い方に工夫が必要です。

私の考えた方法はこれ。

  • 1冷たいのをガマンして水を浴びる
  • 2乾布摩擦のように身体をこすり洗いする
  • 3鍋いっぱいのお湯を頭からかぶる

これなら、少ないお湯の量で身体を洗うことができます。

さっそく実践したところ、なんとかうまくいきました。

冷たい水を浴びた後、お湯をかぶる瞬間は至福でしたね・・・。

ちなみに、カセットコンロのガス缶だと、20分くらいでガス切れするので注意してくださいね。

また、料理ができないので、食べ物はもっぱらかわき物でした。

よく食べていたのはパンやチーズで、たまに豆腐も食べていましたね。

ついに迎えた給料日!水道&電気なし生活の終わり

水道と電気なしの生活が2週間ほど続き、待ちに待った給料日がやってきました。

私はまっさきに電気料金を支払い、その後すぐ水道局に電話。

水道局から振込用紙を送ってもらい、コンビニで支払いを済ませたのです。

ちなみに、支払ったのは1万2,900円でした(滞納料金1万2,000円+6ヶ月分の延滞金900円)。

そして、料金を支払った次の日から水が復活しました!

やっと存分にお風呂を満喫できるようになり、いいようのない幸せを感じましたね。

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