電気、ガス、水道、固定電話は、滞納後何日で止められる?【体験談】

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「このままでは電気が止まっちゃう・・・」

「光熱費の滞納でにっちもさっちもいかない・・・」

電気・ガス・水道・固定電話・スマートフォン(携帯電話)は、いずれも生活に欠かせないライフラインです。

でも、急な金欠でどうしても料金を滞納してしまうことってありますよね?

そんなときに、ぜひ知っておいてほしいことがあります。

実は、公共料金は「支払いの遅れから実際に止められるまでの猶予期間」にそれぞれ差があるんです。

たとえば、「水道や電気は止められにくく、電話はスグに止まる」といったように、時間差があります。

そこで今回は、

「なにをどのぐらい延滞すると、水や電気が止まってしまってしまうのか」

実際に公共料金を延滞された方に電気・ガス・水道停止のリアルな実態をお話いただきました。

さらに、電力会社、ガス会社、水道局、携帯電話会社、固定電話会社へ電話取材を行い、

「サービス供給停止までの日数」を一覧表にしています。

公共料金を滞納してしまうと、まずなにから手をつければいいのかわからなくなりがちです。

そんなときにこの記事をお読みいただければ、役に立つのではないかと思います!

実体験からわかった!公共料金停止までの期間(体験談)

お恥ずかしい話ですが、私は過去に色々な支払いの滞納を繰り返し、家計のやり繰りをしてきました。

水道光熱費、電話代...本当にさまざまな支払いを滞納しましたね。

今 考えると「よくあそこまでやってたなぁ」ということばかりです。

今日はそんな私の実体験をつづらせていただこうと思います。

「いつ電気やガスが止まるのか」を知りたい方は必見です(笑)

体験者の情報

名前: 森村
性別: 女性
お金に困った理由:夫のギャンブル癖、夫の事業失敗、自身の失業
当時の年齢:21歳から

できちゃった結婚した相手は給料前借りの常習犯

私は、20代前半でいわゆるでき婚をしました。

それまでOLをしていたのですが、妊娠・結婚を機に寿退社。主婦業に専念することになったのです。

1歳違いの主人は運送会社に勤めており、月給は手取り25万円ほど。

2人で生活するにはじゅうぶんな金額です。

でも、主人は平気でお給料の前借りをするような人でした。

結婚当初から毎月5万円を前借りしていたので、私の手元にくるお金は20万円。

そこから、家賃、保険代、産婦人科代、水道光熱費、ガソリン代などを差し引くと、およそ4万円しか残りません。

その4万円で、ひと月の食費・生活費・雑費をまかない、出産費用も貯めなければなりませんでした。

大変でしたが、なんとかやりくりしてお金を貯めていったのです。

出産費用までギャンブルにつぎ込む最低夫

やっとのことで出産費用を貯め、無事に出産も乗り切ることができました。

そして、退院する前日。

私の病室を訪れた主人に、「あなたに預けていた30万円で病院に支払いをしてね」と伝えると、耳を疑うような言葉が返ってきました。

「実は、お金ないんだよねぇ...」

「!?」

驚いて理由を問いただすと、「会社の送別会で、会社を辞める人の代金も合わせて支払ったら30万円がなくなってしまった」というのです。

我が子を産み、天国にいるような気分に浸っていたのに、一気に地獄に落とされたかのようでした。

「どうするのよ!退院は明日の午前中なのよ!とにかく明日までに30万円そろえてきて!!!」

病室にいるにもかかわらず、大声を上げてしまった私。

私がここまで怒鳴ったことはなかったので、さすがの主人も申し訳なさそうに病室を出ていきました。

翌朝。

支払いのことが不安で、一睡もできないまま朝を迎えると、主人が30万円を持って現れました。

「お金はどうしたの?」と聞くと、「実家で都合付けてきた」とのこと。

こうして、どうにか無事に退院することができたのでした。

でも、私が気になっていたのは、30万円の使いみちについて。

主人は、「送別会の費用」といっていましたが、どうもあやしいです。

それとなく、主人と仲のいい同僚に聞いてみたところ、あっさりウソが発覚。

どうやら、パチンコやスロットですってしまったようなのです...。

私は怒りに震えました。

そして、この後も、主人の金遣いが改まることはなかったのです。

公共料金は支払期限ぎりぎりに支払ってやりくりする日々

主人が給料を前借りする金額は日に日に増えていきました。

一方、私たちの生活費はどんどん減っていったのです。

ある給料日、私に渡された封筒の中に入っていたのは15万円...。

「どういうこと?」と主人を問い詰めると、「前借りしたから少ないんだよ!」と答えるだけ。

もう、何に使ったのか問いただす気にもなれませんでした。

がんばって節約しても、家計は赤字。

子供のミルクやおむつを購入しなければならないのに、そのお金も出ない状況でした。

すぐに私のポケベルを解約し、色々な節約を試みるものの、足りるはずはありません。

私は途方に暮れ、意味もなく公共料金の払込用紙とにらめっこしていました。

「...ん?なんだろう。この日付は?」

すると、あることに気づきました。

払込用紙には支払期限が記されていたのです。

今までは「払込用紙が届いたらすぐに支払わなければならない」と思っていたのですが、支払期限までに支払えばいいなら、次回の給料日後でも間に合います。

こうして私は、公共料金を支払期限ぎりぎりに支払って、どうにか家計をやりくりするようになったのです。

でも、そんな努力もむなしく、主人の前借りはエスカレートする一方。

挙句の果てには暴力までふるうようになったので、私は子どもを連れて離婚しました。

電気とガスは50 日まで滞納しても大丈夫?

離婚後、子どもを連れて実家に戻った私ですが、その5年後には再婚することになりました。

「今度こそ、親子3人で楽しくやっていこう!」

そう思っていたのですが、うまくはいかないものです。

気づけば主人の両親と会社を営むことになり、その資金繰りのため借金をするようになりました。

借金の支払いのため、再び公共料金の支払いが困難な状態に陥ったのです。

はじめは支払期限ギリギリに支払うようにしていましたが、ついに電気代を延滞してしまいます。

私は、「電気が止まると困る」と思い、電力会社へ電話しました。

「すみません。支払期限が過ぎている電気料金があるのですが、どうしても払えなくて。来月にはまとまった入金があるのですが...」

すると、電力会社の女性から思わぬアドバイスが。

「すぐには止まりませんが、滞納が50日ぐらいになると止めることになります。気をつけてください」

この話を聞いた私は、「なるほど!50日は支払わなくても大丈夫なのか」と思ってしまったのです。

ガス会社に電話しても同じような答えが返ってきました。

結果、電気・ガスは50日程度、水道は半年程度、固定電話は利用停止の手紙が届くまでは止められないことがわかったのです(もちろん、当時私が住んでいた地域の電力会社・ガス会社・水道局・固定電話会社の場合です。一般的な基準ではありません)。

二度目の離婚を経て友人とルームシェアすることに

結局のところ、2番目の夫とも離婚しました。

とうとう借金の返済が追いつかなくなり、私も主人も破産手続きをすることになったのです。

それを機に、私たちは離婚しました。

その後、しばらくは子どもと2人、アパート暮らしをしていましたが、数年後に友人とのルームシェア話が持ち上がります。

入居先は4LDKの一軒家で、毎月の家賃・駐車場代は15万3,000円とのこと。

私たちは、その話に乗ることにしました。

家賃と駐車場代は友人と私2人で支払っていくことにります。

突然の解雇によりルームシェア解消!実家にもどることに

友人と3人で住む一軒家は賃貸物件だったので、2年に一度更新があります。

更新料は家賃の1ヶ月分なので、更新月は一気に30万円を支払わなければなりません。

更新月はちょうど私と友人の転職が重なったので、余裕がなく、更新料だけ分割払いにしてもらいました。

こうして、更新の月から約1年間は、毎月17万円3,000円を支払うことになります。

2人とも、転職後はそれぞれ正社員として採用されたので、しばらくは問題なく支払えていたのですが、ついに決定的なピンチが!!!

突然、私が解雇され、無職となってしまったのです。

私が再就職するまでの間、友人のお給料だけで家賃・駐車場代・更新料・水道光熱費をすべて支払うのはムリな話。

友人と話し合った結果、私と子供は実家へ戻り、友人は転居先が見つかり次第転居することになりました。

ついに止まってしまった電気・ガス・水道

私が実家に戻ってから1週間後、まだ転居していない友人から悲痛な連絡が入りました。

「ガス、電気が次々止まっちゃったの...」

ついにおそれていたことが起こってしまったのです。

家賃・駐車場代・更新料はがんばって支払っていたのですが、水道光熱費の支払いは遅れ、軒並み延滞していました。

そのため、ついにガスと電気を止められてしまったのです。

幸い近所に銭湯があったのでお風呂は問題ありませんが、真冬なのに暖房器具が使えず、布団に包まって暖を取っている友人の話を聞いてとても不憫に思いました。

毎日のように電話してきては「家に帰りたくない」と愚痴っていましたから、けっこう精神的に追い詰められていたのだと思います。

私もさすがに放っておけず、友人の転居先を探したり、お金を工面したりしていました。

そして、ダメ元で電力会社とガス会社に相談してみたのです。

事情を説明したところ、「最初の滞納分を納めれば、一旦電気(ガス)を戻す」とのことだったので、すぐに友人に報告。

友人は、給料日に電気代とガス代(滞納分の一部)を支払いました。

こうして、10日ぶりに電気・ガスを使えるようになったのです。

友人は、「電気・ガスを使えるようになった」と喜んでいましたが、なんと今度は水道が止まってしまいます。

急いで水道局に電話したところ、「最初の滞納分を支払えば、一旦復旧する」とのこと。

友人はすぐに水道代(滞納分の一部)を支払いました。

結局水道が止まったのは2日間だけでしたね。

三度目の結婚後、ようやく滞納のない生活へ

その後、私は三度目の結婚をし、なんとか普通に生活しています。

不思議なのは、こんな私のところに、なぜか色々な人が相談に訪れるのです。

相談に訪れる人と一緒に考え、調べたりしているうちにわかったことですが、現在は失業中に手当を受けられる制度母子(父子)家庭にお金を貸してくれる制度もあるようですね。

公共料金などの未払いに悩んでいる方、光熱費を払えない方などは、このような公的制度を活用してもいいのではないでしょうか。

まとめ

最後に今回の記事のポイントをまとめます。

ライフラインが止められるまでの日数(目安)

  • 電気...検針日翌日から約50日後
  • ガス...検針日翌日から約50日後
  • 水道...納付期限から3~4ヶ月後
  • 携帯電話...口座振替日から15~20日後
  • 固定電話...口座振替日から25~30日後

※上記はあくまでも目安です。正確な日数は地域や会社によって異なります。

クレジットカードで公共料金を支払っている場合・スマートフォンを割賦で支払っている場合の注意点

  • 支払いに遅れると信用情報に「延滞」の記録が残る(2年間は残る)
  • 2ヵ月以上支払いに遅れると信用情報に「長期延滞」の記録が残る(1~5年間は残る)
  • 信用情報に「延滞」や「長期延滞」の記録があると、ローンやクレジットカードの落ちやすくなる(とくに長期延滞の場合は審査に落ちる可能性が高い)
  • 信用情報に「延滞」や「長期延滞」の記録があると、携帯端末の割賦購入ができなくなることもある

いかがでしたか。

どのライフラインも突然止められることはありません。

必ず停止予告通知などがありますので、そこに書かれた期限までに支払うようにしましょう。

最後になりましたが、公共料金滞納の事例と対処法については、下記でも特集しています。

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