返済を無視して海外旅行。でもそんなペナルティがあるなんて知りませんでした【体験談】

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20万円借り入れたまま、返済を放置して海外へ行ってしまった体験を語ってくれた林さん

海外旅行って、非日常を満喫できる、すごく楽しいイベントですよね。

でも、友達と予定を合わせなきゃいけなかったり、仕事や家庭の都合でタイミングが限られていたり、そしてなにより金銭面が問題になったりします。

「今しか行けない海外旅行なのに、お金が足りない・・・」

そんなときに、借金で旅行費用を準備しようと考える方は少なくないかも知れません。

機会が限られている海外旅行ですから、「借金をしてでも・・・」という気持ちはよくわかります。

旅行へ行くのが借り入れの理由だとしても、カードローンやキャッシングの利用はお勧めできません。

しかし、どうしても利用しなければいけない事情があるなら、旅行中の返済についても事前にきちんと考えておく必要があります。

なぜなら、「海外旅行中で返済できなかった・・・」という言い訳は通用しませんし、借金の滞納にはさまざまなリスクがあるからです。

こんにちは。
今回は借金をして海外旅行へ行った方へ取材をおこない、経験者ならではの貴重なお話を記事にまとめました、当サイト・ファイグー編集部のささきです。

この記事をご覧になっているということは、海外旅行を控えているものの、旅行費用が準備できなくて困っているのかもしれません。

あるいは、日本で借金をしたまま海外に滞在中で、返済を滞納してしまっている方もいるかもしれませんね。

結論からいうと、借金をして海外旅行へ行くこと自体には、なんの問題もありません。

今回、インタビューを行った林さんも、もともと自分で貯めていた80万円とプロミスから借りた20万円で世界一周旅行をしました。

問題になってしまったのは、海外にいた3~4ヶ月間、林さんがまったく返済をしていなかったからです。

その結果、林さんは20万円の借入れに対する利息とは別に、遅延損害金を支払うことになってしまいました。

また、今回は消費者金融や銀行に勤めていた元社員の方にも取材を行ったのですが、海外滞在中、つまりお金を借りた本人と連絡が取れない場合、金融業者は勤務先や実家へ連絡をします。

そのことがきっかけで、借金の事実が周囲に知られてしまうかもしれません・・・。

先ほどもお伝えしたとおり、借金をして海外旅行へ行くことが悪いことだとは思いません。

しかし、きちんと返済をしないと、せっかくの楽しい思い出に水を差すことになってしまいます。

そんなことにならないように、【海外滞在中の滞納に関するリスクや対策】をお伝えできればと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

それでは本編にまいりましょう。

この記事のアドバイザー情報

  • ささき 英雄 編集者

    ささき 英雄編集者

    七夕生まれ、編集・ライティング歴10年。前職ではグルメ雑誌の制作に携わっていましたが、30歳の誕生日をきっかけに独立しました。ファイグーでは「自分の仕事は書くことではなく伝えること」という意識で記事に取組んでいます。担当記事は、利息や審査などライバル記事だらけのテーマが多いです。そのため、「他のどの記事よりも正しい」のは当然として、さらに「どうすれば読みやすくなるか」を日々追求しています。

海外旅行に行ったら、返済遅延金がスゴいことになっていました・・・

今回お話をうかがったのは、最近ご結婚をされて主婦になられたという林じゅんさん(仮名)、36歳。

プライベートなお金の話にも、淡々と応じてくださる方でした。

林さんは10年ほど前から、彼氏が生活費を入れてくれないことを理由に消費者金融を利用してきたそうです。

借入れ理由は、なんと世界一周旅行。

ところが、この返済をしないまま3~4ヶ月ほど日本を離れてしまい、最終的にはご両親まで巻き込む事態になってしまったのだとか・・・。

彼女が消費者金融から借入れをすることになった経緯と、返済に至るまでをうかがいました。

体験者の情報

名前:林 じゅん(仮名)
性別:女
職業:主婦
年齢:36歳
借入件数:2件
会社名(借入先):アコム・プロミス
借入れが必要になった理由:生活費・旅行のため
利用時期:2003年~2013年
借金の合計額:70万円
※体験談中に複数の借入れに関する記述がありますが、複数社を利用している場合は状況によって審査に落ちることがあります。また、主婦の方はパートやアルバイトによる安定収入がなければ審査に通りません。

生活が苦しくて利用したアコム。借金は2年で50万円に

― 消費者金融を利用したきっかけは?

インタビューに淡々と応じてくださった林さん

10年くらい前になりますが、生活費のためにはじめてアコムを利用しました。

その頃は彼氏と同棲していたのですが、彼が生活費を入れてくれなくて・・・。

当時はイベント企画会社に勤めていて、手取りで20万円ほどもらっていました。

でも、家賃だけで6~7万円でしたから、生活はかなり厳しかったです。

― アコムではどのような審査が行われましたか?

あまりよく覚えていないのですが、アコムの自動契約機を利用して、審査では勤め先や年収を聞かれたと思います。

申し込んでから1~2時間後には勤め先へ在籍確認があったみたいで、確認が取れたらすぐ利用できるようになりました。

限度額は50万円で、金利は13.7%くらいだったかな・・・。

― どのような返済計画だったのですか?

一度に限度額の50万円を使ってしまったのではなく、ちょこちょこと利用するようなかんじで・・・。

2年後くらいには限度額いっぱいまで借りていました。

返済は最低でも月に1万円だったのですが、それすらも厳しいときがありましたね。

そんな時は金利分だけ払って、逆にボーナスが入った時は5万円ほど返済することも。

金利が高かったのでなかなか元金も減らず苦しかったです。

それでも3年目には全部返せました。

完済後はカードを処分!二度と消費者金融を利用するつもりはなかった

― いくら金利を払っているのか、把握していましたか?

正直、全然考えていませんでしたね。
いくらの金利を払っているのか計算もしていませんでした。

本やネットなどの情報から、高い金利を払わされているという知識はあったのですが、それを自分が払っている感覚はありませんでしたね。

自分に限ってそんなことはないと思っていました。

― 消費者金融以外の手段は考えなかったのですか?

その時は他の手段は思いつきませんでした。

両親とは、離れて暮らしていましたし、心配を掛けたくなかったので。

アコムはテレビのCMでもよく流れていたし、手っ取り早い方法だと思ったんですよね。

もちろん、消費者金融には抵抗ありました。

だから、どうしようもなくて借りてしまいましたけど、完済と同時にカードにはさみを入れました。

その後、アコムでの借り入れはありません。

増額の勧誘の電話も掛かってきたのですが、もちろんそれも断りました。

プロミスを利用してすぐ海外旅行へ。4ヶ月にわたって返済を滞納

― 最近になってふたたび消費者金融を利用されているようですが、どのような理由からですか?

結婚するので、半年ほど前に会社を辞めることになりました。

退職後、念願だった世界一周旅行へ行くことになったのですが、その費用の足りない部分を補うために消費者金融をふたたび利用することになります。

旅行の費用には100万円ほど必要だったので、そのうち足りない分の20万円をプロミスから借りました。

ほかに借りるところも思いつかないし、貯金は結婚費用に取っておかなければならないし、それ以外の選択肢はないと思ってしまったんですね。

お金を借りた過去を語る時も、終始クールな印象の林さん

ちょうど駅前にプロミスの店舗があったのですが、すごくきれいで銀行のような店舗だったので、とても入りやすかったのも選んだ理由ですね。

まだ退職する前だったので、勤続年数や年収などの簡単な確認だけで、限度額50万円のカードを作れました。

金利は13%台後半だったと思います。

会社への在籍確認もあったかもしれませんが、私自身は気付きませんでした。

― 順調に返せたのですか?

それが・・・、借りた直後に日本を離れてしまいまして・・・。

その後の海外にいた3~4ヶ月の間、まったく返済をしていませんでした。

でも、プロミスからはなんのリアクションもなくて。

連絡がつかない程度に思われていたのでしょうか。

もちろん、実家のほうにもなんの連絡もなかったみたいです。

ただ、帰国後、両親にそのことを話すと、「一刻も早く返すように!」と怒られたため、すぐに両親に立て替えてもらい、一気に20万円を返してしまいました。

― 金利や遅延金はどのくらいになりましたか?

実は、いくらの金利や延滞金が掛かったのかを把握していないんですよね。

親が払ってくれたときに、20万円プラスいくらかを払ったことはたしかなのですが・・・。

もともとお金に細かいタイプではないのですが、これではいけませんよね。

本当に困った時には利用するかも・・・

― これからもキャッシングを利用しますか?

親にも迷惑を掛けましたし、今は家庭もありますから、できれば利用したくはないんですけど・・・。

本当に困った時には使うこともあるかもしれません。

そのために、プロミスのカードだけは処分をせずにとってあります。

ただ、プロミス以外の業者を利用するつもりはありませんし、増額の勧誘にも応じるつもりはありません。

やっぱり消費者金融とのお付き合いは、できるだけ避けるべきだと考えています。

まとめ

それでは最後に、記事のポイントをおさらいしましょう。

海外旅行のために借金をする場合の注意点

  • 借金があってもパスポートの発行や海外への渡航は可能
  • 延滞をしていてもパスポートの発行や海外への渡航は可能
  • ただし、キャッシングの利用状況によっては新たにクレジットカードを作れない
    • キャッシングやカードローンの借入件数が3件以上ある
    • 1年以内に延滞をしている
    • 1ヶ月以内に複数のクレジットカードへ申込んでいる
    • 金融事故を起こしている

海外旅行中の返済滞納のデメリット

  • 同居家族に借金の事実がバレる可能性がある
    • 本人と連絡がつかない場合、最短2週間で自宅に督促状が送られてくる
  • 勤務先に借金の事実がバレる可能性がある
    • 本人と連絡がつかないまま1ヶ月が過ぎると、勤務先に電話がかかってくる
    • 連絡がつくまで、週1回~月1回のペースで勤務先に電話がかかってくる
  • 実家に借金の事実がバレる可能性がある
    • 本人と連絡がつかない場合、金融業者によっては実家へ連絡・訪問を行う
  • 遅延損害金が発生する
    • 遅延損害金は延滞が長引くほど遅延損害金が高くなることも、きちんと頭に入れておきましょう。

海外旅行中に返済をする方法

  • 返済方法を口座振替にしておく
    • 口座には旅行中の返済に十分な金額を入金しておく
  • インターネットバンキングで返済をおこなう
    • 金融業者の返済専用口座へインターネットバンキングで入金をおこなう

いかがでしたか?

『海外旅行へ行くため』という明確な目的があり、きちんと返済をおこなうのであれば、借金をして海外旅行へ行くことは決して悪いことではありません。

しかし、旅行中もきちんと返済をしなければ、借金の事実が周囲に知られてしまったり、ムダに遅延損害金を支払ったりすることになってしまいます。

旅行中にどうやって返済するかも旅行の準備のひとつなので、事前に返済方法を変更しておくようにしてください。

ちなみに今回、海外旅行中の返済方法として、記事のなかでは口座振替をお勧めしました。

ただ、帰国後もそのまま口座振替のみで返済はしないほうがいいです。

なぜなら、口座振替だけだと最低限の返済しかできないため、返済期間が長期化して利息が膨らんでしまうから。

そのあたりは以下の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

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