知ってしまえば怖くない!悪魔と呼ばれるリボ払いの利息を簡単解説

「リボ払い」とは、「リボルビング払い」の略称。

リボ、もしくはフレックス払いと呼ばれることもあります。

リボルビング払いは、クレジットカードやローンにおける返済方式のひとつです。回数を指定する従来の分割払いと違い、利用額に関わらず「毎月一定額」を返済していきます。

また、厳密にいうとリボ払いという返済方式はありません。

リボ払いにはいくつか種類があるので、そのうちのどれかを指していることになります。

例)
元利定額リボルビング方式
残高スライド元利定額リボルビング方式
元金定率リボルビング方式

今回は、そんな「リボ払いの種類」を詳しく解説してみました!

リボ払いのメリット・デメリットや、リボ払いを利用したほうがいいケースについても検証しています。

リボ払いについて詳しく知りたい!学びたい!という場合は、ぜひ目を通してみてください。

  • 【目次】
  • リボ払いは難しくない!まずは基本を理解!
  • リボ払いの返済シミュレーションサービスを活用しよう!
  • 意外なメリット・思わぬデメリット
  • リボ払いを選んだほうがいいのはどんな時?

リボ払いは難しくない!まずは基本を理解!

冒頭の繰り返しになってしまいますが、「リボ払い」とは、利用額に関わらず毎月指定された一定額を返済していく返済方式です。

(「リボ払いの特徴」「分割払いとリボ払いの違い」については、『リボ払いと分割払い、どっちがお得?嫌われ者のリボ払いはなぜ危険か』で詳しく解説しています。あわせて読んでみてください)

また、これも繰り返しになってしまいますが、リボ払いという返済方式は存在しません。リボ払いにはいくつか種類があるのです。

リボ払いの種類

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式
  • 残高スライド元利定額リボルビング方式
  • 残高スライド元金定額リボルビング方式
  • 残高スライド元利定率リボルビング方式
  • 残高スライド元金定率リボルビング方式

名前だけ見ると難しそうな言葉が並びますが、仕組みは複雑ではありません。

まずは、

  • 元利
  • 元金
  • 定額
  • 定率

ひとつひとつの意味をしっかり理解していていきましょう。

「元利」と「元金」

「元利方式」は毎月の返済額に利息を含む方式 、「元金方式」は、毎月の返済額に利息を加えて支払う方式です。

前者は毎月の返済額から利息を差し引いた金額を元金返済にあてることになります。

元利方式

毎月の返済額が1万円の場合、返済する元金+利息の合計額が1万円になる。よって、1万円-利息分が返済にあてられる

元金方式

毎月の返済額が1万円の場合、毎月1万円+利息を支払う。1万円は全て元金返済にあてられる

「定額」と「定率」

毎月の返済額を、1万円など金額で指定する方式を「定額方式」、利用残高の10%や20%など、割合で決める方式を「定率方式」といいます。

したがって後者の場合、利用残高によって毎月の返済額が変動することになります。

次は、リボ払いの中でも主だった方式である

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式

について解説していきます。

なお、それぞれの方式を例にたとえて説明しますが、利用金額と金利は、下記のように統一することとします。

利用金額:50万円
金利:年率15%
(今回は、計算方法をわかりやすく解説するため、いずれも返済回数2回目までしか計算していません)

元利定額リボルビング方式

「元利」なので、毎月の返済額に利息を含みます。
また「定額」なので、毎月の返済額を金額で指定します。

これらを組み合わせて考えてみましょう。

毎月の返済額(利息含)を5万円と設定しましょう。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万円 約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
4万3,840円
(5万円-6,160円)
45万6,160 円
(50万円-4万3,840円)
2回目返済時 5万円 約5,620円
(45万6,160 円×15%÷365日×30日)
4万4,380 円
(5万円-5,620円)
41万1,780円
(45万6,160 円-4万4,380 円)

(利息の計算方法についてよくわからない場合は、『「金利って何?」利息、利子との違いを解説【今さら聞けないシリーズ】』にも目を通してみてください)

毎月の返済額が一定でわかりやすいというメリットはありますが、返済額の中に利息を含んでいるため、いくら元金返済にあてているのかがわかりにくいデメリットがあります。

また、この後に紹介する元金定額リボルビング方式より、毎月の返済額は少なくなりますが、元金の減りが遅いので結果的に返済が長引き、支払う利息の総額は大きくなってしまいます。

元金定額リボルビング方式

元利定額リボルビング方式と異なり、毎月の返済額に利息を含みません。これは具体的にどのような違いをもたらすのでしょうか。

先ほどと同じように、毎月の返済額を5万円に設定します。

初回返済時の利息は先ほどと同じ約6,160円ですが、利息が返済額5万円に含まれないため、下記の表のようになります。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万6,160円
(5万円+6,160円)
約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
5万円 45万円
(50万円-5万円)
2回目返済時 5万5,500円
(5万円+5,500円)
約5,550円 (45万円×15%÷365日×30日) 5万円 40万円
(45万円-5万円)

元金を確実に減らしていくことができますが、月々の返済額は元利定額リボルビングより多めになります。

元利定率リボルビング方式

元利定額リボルビング方式に似ていますが、「定額」ではなく「定率」。毎月の返済額を利用残高の○○%と割合で決める方式です。

例えば、毎月の返済額を「利用残高の10%」に設定したとしましょう。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万円
(50万円×10%)
約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
4万3,840円
(5万円-6,160円)
45万6,160 円
(50万円-4万3,840円)
2回目返済時 約4万5,620円
(45万6,160 円×10%)
約5,620円
(45万6,160 円×15%÷365日×30日)
4万円
(4万5,620円-5,620円)
41万6,160 円
(45万6,160 円-4万円)

定率の場合、利用残高が減るほど、毎月の返済額も少なくなっていきますが、その分、返済期間が延び、結果的に利息総額が大きくなっていきます。

余裕があるときは繰上げ返済をおこない、早めの完済を目指しましょう。

元金定率リボルビング方式

同じく、毎月の返済額を利用残高の10%に設定した場合で考えましょう。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万6,160円
(5万円+6,160円)
約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
5万円
(50万円×10%)
45万円
(50万円-5万円)
2回目返済時 5万550円
(4万5,000円+5,550円)
約5,550円
(45万円×15%÷365日×30日)
4万5,000円
(45万円×10%)
40万5,000 円
(45万円-4万5,000円)

定率で決定した毎月の返済額は全て元金返済にあてられるので、元利定率リボルビング方式よりも返済期間を短縮でき、結果的に利息総額を圧縮できます。

残高スライド

ここまで理解できたのなら、もうワンステップ先に進みましょう。

これまで紹介した返済方式に、「残高スライド」という条件を加えた方式があるんです。

「残高スライド」とは、毎月の返済額が利用残高にあわせてスライドしていく仕組みです。そのため、利用残高によって、毎月の返済額が変動します。

では、具体的な返済方式を見ていきましょう。

残高スライド元利定額リボルビング方式

元利定額リボルビング方式における毎月の返済額を利用残高に応じて段階的に設定する方式になります。

例えば、返済額(利息含)を下記のように設定します。

利用残高が50万円以上の場合:5万円
利用残高が40万円以上50万円未満の場合:3万円
...

すると、初回返済時は利用残高50万円なので、返済額(利息含)は5万円となります。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万円 約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
4万3,840円
(5万円-6,160円)
45万6,160 円
(50万円-4万3,840円)
2回目返済時 3万円
(残高45万6,160 円、つまり40万円以上50万円未満。そのため、返済額は3万円にスライド)
約5,620円
(45万6,160 円×15%÷365日×30日)
2万4,380円
(3万円-5,620円)
43万1,780円
(45万6,160 円-2万4,380円)

基本的な特徴は元利定額リボルビング方式と同じですが、残高が減っていくにつれて毎月の返済額が少なくなるので、返済が長引き、支払う利息の総額が大きくなる傾向にあります。

残高スライド元金定額リボルビング方式

残高スライド元利定額リボルビング方式との違いは、「元利」か「元金」か。

その2つの違いについては、先ほど「元利定額リボルビング方式」および「元金定額リボルビング方式」のところで触れたので、割愛します。

残高スライド元利定率リボルビング方式

元利定率リボルビング方式は、毎月の返済額を利用残高に対する一定割合としますが、残高スライド元利定率リボルビング方式は、その割合を利用残高に応じて段階的に変更します。

例えば、利用残高に対する返済額の割合を下記のように設定した場合、

利用残高が50万円以上の場合・・・利用残高の10%
利用残高が40万円以上50万円未満の場合・・・利用残高の7.5%

初回返済時は利用残高が50万円のため、返済額(利息含)は

50万円×10%=5万円
5万円となります。

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初回返済時 5万円 約6,160円
(50万円×15%÷365日×30日)
4万3,840円
(5万円-6,160円)
45万6,160 円
(50万円-4万3,840円)
2回目返済時 約3万4,210円
(45万6,160 円×7.5%。残高が45万6,160 円、つまり40万円以上50万円未満⇒7.5%に変更)
約5,620円
(45万6,160 円×15%÷365日×30日)
2万8,590円
(3万4,210円-5,620円)
42万7,570円
(45万6,160 円-2万8,590円)

こちらも、基本的な特徴は元利定率リボルビング方式と同じですが、残高が減っていくにつれて毎月の返済額が少なくなるので、返済が長引き、利息の総額も大きくなります。

残高スライド元金定率リボルビング方式

残高スライド元利定率リボルビング方式との違いは「元利」か「元金」か。

その2つの違いについては、先ほど「元金定率リボルビング方式」と「元利定率リボルビング方式」のところで説明したので、割愛します。

リボ払いの返済シミュレーションサービスを活用しよう!

前章で紹介した各返済方式の計算方法を参考にすれば、あなたも自分で返済をシミュレートすることができます。

利用残高、金利、毎月の返済額、返済方式さえわかっていれば、返済回数や返済総額、利息総額を計算で出すことができるのです。

しかし、実際に自分で計算するのはいささか面倒ですよね。

そこで役立つのが、金利や毎月の返済額などを入力するだけで、返済を自動的にシミュレートしてくれるツールです。

現在、当サイトでシミュレーションツールを開発しておりますので、今しばらくお待ちください。

リボ払いの意外なメリット・思わぬデメリット

分割払いと比較した際のメリット、デメリットについて検証していきます。

リボ払いのメリット

毎月の返済額が一定

通常 クレジットカードやローンのリボ払いでは、利用残高に応じて毎月の最低返済金額が決まっています。

例)
楽天カードのリボ払いの場合
利用残高が20万円以内 ⇒ 毎月の返済額5,000円
利用残高が20万円超 ⇒ 毎月の返済額1万円

この例で言うと、合計20万円以上利用するまでは毎月の返済額が5,000円で済むことになります。単純でわかりやすいので、管理もしやすいですよね。

一方、分割払いの場合、利用する度に翌月(もしくは翌々月)の返済額が大きく変化します。毎月の返済額がいくらになるのか、自分でよく確認しておかなくてはなりません。

繰上げ返済できる

リボ払いなら、返済の途中で繰上げ返済することができます(繰上げ返済とは、毎月決められた返済額に足して借入の一部を返済すること)。

繰上げ返済の分は全て元金返済にあてられるので、返済期間も利息も圧縮することができます。

下記の条件で返済すると仮定したとき、繰上げ返済ありなしでどのくらい差が生まれるのか?検証してみましょう。

利用金額:50万円
実質年利:15%
返済方式:元金定額リボルビング方式
毎月の返済額:5万円

● 繰上げ返済なしの場合

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初月 5万6,164円 6,164円 5万円 50万円
2ヶ月目 5万5,548円 5,548円 5万円 45万円
3ヶ月目 5万4,932円 4,932円 5万円 40万円
4ヶ月目 5万4,315円 4,315円 5万円 35万円
5ヶ月目 5万3,699円 3,699円 5万円 30万円
6ヶ月目 5万3,082円 3,082円 5万円 25万円
7ヶ月目 5万2,466円 2,466円 5万円 20万円
8ヶ月目 5万1,849円 1,849円 5万円 15万円
9ヶ月目 5万1,233円 1,233円 5万円 10万円
10ヶ月目 5万616円 616円 5万円 5万円
総額 53万3,904円 3万3,904円 50万円 -

● 繰上げ返済ありの場合
  返済5ヶ月目に20万円繰上げ返済した場合

  返済額 利息 元金返済にあてる金額 残高
初月 5万6,164円 6,164円 5万円 50万円
2ヶ月目 5万5,548円 5,548円 5万円 45万円
3ヶ月目 5万4,932円 4,932円 5万円 40万円
4ヶ月目 5万4,315円 4,315円 5万円 35万円
5ヶ月目 25万3,699円 3,699円 25万円 30万円
6ヶ月目 5万616円 616円 5万円 5万円
総額 52万5,274円 2万5,274円 50万円 -

20万円繰上げ返済することによって、返済期間を4ヶ月前倒し、利息総額を8,630円減らすことができました。

リボ払いのデメリット

返済期間が長引き、利息がかさむ

先ほどメリットとして「毎月の返済額が一定」を挙げましたが、これはデメリットにもなります。

利用金額が増えても毎月の返済額は変わらないということは、その分、返済期間が長引き、利息がかさむということです。返済期間が長びくほど、支払う利息の額も大きくなっていきます。これは大きなデメリットですね。

安易に利用してしまう

リボ払いを使いすぎたあげく、終わらない返済に苦しんでいる人はたくさんいます。

リボ払いを利用するなら、現在の利用残高、完済までの期間、利息総額を常に把握しておくようにしましょう。安易な利用は厳禁です。

(「リボ払いが分割払いより優れている点」については、『リボ払いと分割払い、どっちがお得?嫌われ者のリボ払いはなぜ危険か』で詳しく解説しています。あわせて読んでみてください)

リボ払いを選んだほうがいいのはどんな時?

最後に、「リボ払いを使った方が良いケースがあるのか」検証してみようと思います。

結論から言うと、リボ払いは極力使わない方が良いです。

理由は先ほどの「リボ払いのデメリット」のところを見ていただければわかると思います。

ただし、繰上げ返済の見込みがある場合は別です。繰上げ返済の予定がある場合は、一旦リボ払いにして、途中で一気に繰上げ返済してしまうという手もあります。

それ以外の場合では、あえてリボ払いを選択する必要はないと思います。

この記事の筆者

佐藤 大樹(仮名)
1984年生まれ。大学の学費をまかなうため、奨学金という形で人生初の借金をする。在学中も、留学費用のため、たびたび借入を繰り返す。現在は就職し、メーカーにてコンシューマー向けの商品・サービスの企画に従事しながら、学生時代の借金を返済中。少しでも返済の負担を減らすため、当時からお金に関することを独学で学び、様々な情報収集を行う。当時の経験を元に、現在はお金に関する様々な執筆活動を行っている。

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